今朝、突然友達から連絡が入り、
「急だけど、今夜空いてる?」と聞かれました。
なんでも、BBC(日本のNHKみたいな放送局)の
ラジオ番組の視聴が当たったらしいのです。
と言いますか、最初は外れてしまったそうですが、
前日の昨日(土曜日)にBBCから電話があって
「チケットがあるのですが、いかがですか?」
と言われたそうです。
おそらく…ではありますが、
コロナウイルスの影響ではないかと思います。
大勢の人が集まるオックスフォードサーカスにある、
これまた100人近くが入るシアターでの録音なので、
体調が悪い人、もしくはウイルスを恐れる人が
土壇場でキャンセルしたのだと思います。
放送はイースター(4月10日)だそうで、
リチャード3世のコメディでした。
正直なところ、
「リチャード3世って、誰?」というレベルなのですが、
声優さんたちの声音の使い分けや、
カメラは回っていないのに、
くるくると変わる表情や動作を見ているだけで
まるでパントマイムか独り舞台を見ているようで、
とても楽しかったです。
そして、BBCの入口には、
人気番組「ドクター・フー」の強敵、
ダーレックがいました。
実は私、イギリスに来てすぐのころに
「ドクター・フー」のDVDを見ていたのです。
安売りしていたDVDボックスを買って、
口語英語の言い回しなどを覚えるよう、
字幕をつけた状態で何度も繰り返し見ていたのです。
安売りしていたDVDしか見ていないので、
その後何度も代替わりしている新しいドクターは知りませんが、
私が見ていたころは、
デビッド・テナントがドクターでした。
こちらのドクター・フーです → ドクター・フー
え???
このDVDボックス、
25万円って書いてあるんですけど、
桁を間違えているのでしょうか???
私が買ったのは4年近く前ですが、
逆に安売りしていて10ポンド弱だった気がします。
コアなファンなら、
お金に糸目をつけないのかもしれませんが、
こういうものの値段って、分からないものですね。
話が逸れましたが、
このダーレックというのは
ドクターの母星を滅ぼした最悪・最強の宇宙人で、
「Exterminate(殲滅セヨ)」と
カタコトの機械音みたいな声で唱えながら、
ジワジワと攻撃してくるのです。
そして、このプレートを見て
笑ってしまいました。
「ボク ニ サワルナ。
サモナクバ センメツ スルゾ!」
と書かれています。
普通に「触らないでください」と書かずに
ダーレック語(?)のカタコトな感じで表現されていて、
思わず笑ってしまったのです。
この「ドクター・フー」は何十年も前から続いているシリーズで、
その頃にデザインされたダーレックは、
どこからどう見ても強そうじゃないのですが・・・
左手なんて、泡だて器じゃないの?
右手は、どう見てもトイレの詰まりを直すポンプでしょ?
などと突っ込みたくなるのですが、
DVDで見ると、
なぜか恐怖感を抱いてしまいます。
そして、このDVDを見て英語を勉強していたころは、
会社で嫌われていて、毎日が辛かったなぁ・・・
などと思い出し、
なんだかんだと言いながらも、
今の自分が、以前に比べると、
沢山の時間を笑顔で過ごせていることに気づき、
感謝の気持ちでいっぱいになりました。
最強・最悪の宇宙人を見て、
感謝の気持ちになる自分って、
それもまた変だなぁ・・などと笑いながら、
あの頃の辛い思い出も笑い飛ばせるくらい、
今の自分が幸せなんだろうな、と思いました。