ストゥヘッドへ行ってきました

1週間の休みが終わり、
明日はロンドンに帰ります。

休み最終日の今日は、
ナショナルトラストのお屋敷へ行ってきました。

Stouhead(ストゥヘッド)という、
約500年前に建てられたお屋敷です。

とても珍しいことに、
500年前からずっと、
Hoare(ホー)家という、
お金持ち相手の銀行を経営している一族が、
住んでいたそうです。

大金持ちの貴族だったそうですが、
後継者が戦死して、
後継ぎがいなくなってしまったため、
1946年にナショナルトラストに寄贈されたそうです。

これもまた珍しいことに、
お金持ちの屋敷として、
家具や楽器などもそのまま残っていました。

ナショナルトラストに寄贈される家の大半は、
建物のみ寄贈されて、
家具や絵画などは寄贈されないことが多く、
家具が殆ど置いていなかったり、
飾られている家具や絵画は
他の美術館などからの借り物だったりすることが
とても多いのです。

そのため、最後のオーナーが暮らしていた、
そのままの状態で残っているお屋敷は、
とても珍しいのです。

外観は、パラディウム様式と呼ばれる、
ギリシャの神殿を思わせる建築でした。


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パラディウム様式というのは
16世紀にイタリアで活躍した、
アンドレア・パラディオという建築家が
生み出した建築様式で、
左右対称な作り、
ギリシャやローマの神殿をモチーフとしていることが
特徴です。

屋敷内の家具調度も凝っていて、
全てがオーダーメイドだそうで、
とにかく何もかもが上品で、
部屋と家具がマッチしていて素敵です。

たとえば、下の部屋ですと、
飾ってある絵の額縁、
椅子やテーブルなどの調度品、
天井と壁の境目の装飾すべてを
チッペンデールという有名な職人が手がけたそうです。

つまり、この椅子や額縁は
「この部屋に置くためだけに」作られたものなのです。

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チッペンデールという
18世紀に活躍した有名な家具職人を
敷地内に住まわせて、
家具だけでなく、
部屋の内装なども任せたそうです。

上の写真の部屋にある椅子は
1脚あたり、当時の値段で120万円くらいしたそうです。


そして、面白いなぁと思ったのが、
屋敷内にある図書室(書斎)の窓です。

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2枚のガラスの間に絵が描かれているそうですが、
見た途端、笑ってしまいました。

15世紀くらいに作られたものらしいのですが、
これ、バチカン博物館にある
「アテネの学堂」のコピーなのです。

しかも、有名人だけを
何人かピックアップして描いている、
「アテネの学堂」の『美味しいとこ取り』の絵なのです。

「アテネの学堂」はラファエロ・サンツィが、
古代ギリシャの学者たちが集まる学堂を描いたもので、
描かれている人物たちは
当時活躍していた画家たちがモデルになっているのです。

たとえば、中央に立っている、
白い服の男性は「アテネの学堂」の作者である
ラファエロです。

中央パネルの右端にいて、
頬杖をついているのは、ミケランジェロです。

本物の絵と比べると、
縮尺とか距離感が全く違うので、
かなり違和感があるのですが・・・

簡単に言ってしまうと、
有名人だけを集めて、
コラージュにした摸作です。

当時の貴族たちの間では
「グランドツアー」と呼ばれる、
見聞を広めるための
ヨーロッパ大陸旅行をするのが流行っていたそうで、
イタリアで実物を見た当時の当主が
作成させたそうです。

「良いところ取り」のコピーですが、
何百年も前に作られたわけなので、
これはこれで芸術的な価値があり、
単なる「なんちゃってコピー作品」以上のものに
なっています。

広い庭があり、
城壁のような外壁に鮮やかなツタが這っていました。

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しかし、強風のため、
庭が立ち入り禁止になっていて、
ここから先は散策できませんでした。

窓からは緑が広がっていたので、
是非歩いてみたかったので、
残念です。


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これで、私の休みが終わってしまいました。

休むことにした原因の蕁麻疹は、
いまだに治っていませんが、
毎日のんびり、好き放題に過ごすことができて、
気持ちが明るくなりました。

蕁麻疹については、
前のブログに書いた通り、
お金を払って私立病院へ行くつもりです。

ゆっくりしようと思っていましたが、
なんだかんだと動き回っていました。

でも、気持ち的には大分楽になったので、
また来週からの仕事を頑張ろうと思います。