Air B&B での恐怖の一夜

先週末の土日で、
南フランスのエクスアンプロバンスに行ってきました。

エクスアンプロバンスは素敵な街で、
色々と楽しめたのですが、
泊まった宿で、とても怖い思いをしました。

今回は滞在期間が短いので、
時間を有効に使うために、
旧市街の中心近くにある宿を探していたのです。

でも、旧市街にはめぼしいホテルが見つからず、
Air B&B で見つけた、
カテドラルから歩いて30秒くらいのところにある、
1ベッドルームのアパートを予約したのです。

そのアパートは、小さいながらも清潔で、
きれいなアパートでした。

カテドラル前に続くメインストリートから
横道に入って15mくらいの場所にあり、
外玄関を入って、すぐ左側にあるドアが、
アパートの入口でした。

地上階がリビング兼キッチンになっていて、
ソファの後ろにある窓2つは、道に面しています。

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そんなに治安が悪い町には思えませんでしたが、
窓には鉄格子がついていて、
さらに鉄製のブラインドみたいなシャッターがついていました。

キッチンは、小さいながらも必要なものは揃っていました。

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地下へ降りる細い階段があり、
地下1階がベッドルームになっているのですが、
まるで洞窟をくりぬいたような天井で、
窓がありませんでした。

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なんだか隠れ家みたいなベッドルームで、
ここならゆっくり眠れるだろう、と思ったのですが、
実際のところは、とんでもない一夜になりました。


と言いますのも、夜の11時頃にベッドに入って、
本を読みながら、うとうとしていたときのことです。

上の階から、誰かが歩いているような足音が聞こえるのです!

パタ、パタ、パタ・・・ と、
フローリングをゴム底靴で歩くような音です。

ドキッ!として、一瞬で目が冴えて、
ベッドの中で体を固くしました。

恐る恐る首を上げて、
地上階から続く階段の降り口を見てみましたが、
すぐに「ここで、逆に誰かと顔を合わせたら!?」と思い直し、
怖くなって、ベッドの中で寝たふりをしていました。

その間も、頭のなかでは色んな考えがめぐって、
冷や汗がダラダラ出てきます。


え? 私、玄関のカギをかけ忘れたかしら??

あれ? でも、よく考えたら、
不特定多数の人たちがここに泊まっていて、
その都度、鍵を変えているわけはないから、
誰かが合鍵を作っていたとしたら、
それを使って侵入することも可能だよね!?

えっと、上に置いてあるカバンには
パスポートとお財布が入っていたよなぁ。

もし、それを盗って満足してくれたらいいけど、
下にまで降りてこられたら、どうしよう?

武器になりそうなものは何もないし、
ここはもう、寝たふりをしておいたほうが良いよね??

ああ、でも、殺されたり、
殺されないまでも、
襲われてしまったらどうしよう??


そんなことばかりを考えながら、
まんじりともせずに、
ベッドの中で身を縮こませていました。


30分くらいして、足音が聞こえなくなりましたが、
さらにそのまま30分くらい、じっとしていました。

そして、泥棒が入っていたとしても、
もう出て行っただろう…と思われるころに、
恐る恐る、地上階に行ってみました。

人がいたらどうしよう・・・とドキドキしながら、
意を決して、電気を付けました。

でも、誰もいません。

すぐにカバンを確かめましたが、
特に盗られたものもなく、
部屋の中を荒らされた形跡もありません。

玄関のカギを確かめましたが、
きちんと鍵はかかっています。

あの足音は、何だったんだろう?と思いつつも、
ほっとしたら喉が渇いたので、
ソファに座って、お茶を飲んでいました。

お茶を飲んでゆっくりしていたら、
突然、ソファの背中側にある窓の外を
ひたひたと行ったり来たりする足音が聞こえました。

そして、すぐtに外玄関を開けようとして、
ガチャガチャと鳴らしている音が聞こえるのです!!

「きゃああ!」と叫びそうになりましたが、
さっきお茶を飲んだばかりなのに、
喉がカラカラに乾いた感じがして、
叫んだと思ったのに、実際には声が出ませんでした。

先に説明したとおり、
私の部屋の玄関は外玄関のすぐ横にあるため、
私が座っているソファから2mくらいの距離で
誰かが侵入しようと、ガチャガチャしているわけです。

心臓を掴まれたような気持ちのまま、
動くことも出来ず、
ガチャガチャとしている音を聞いていました。

鍵はかかっていますが、
何かの拍子で鍵が壊れないとも限りません。

それに、さっきの足音も気になります。

その時点で1時半くらいになっていましたが、
しばらくしたら足音が去ったので、
とりあえずリビングの電気をつけたまま、
ベッドルームに降りました。

電気がついていれば、
誰かがいると思って、侵入を諦めるかもしれない、
と、儚い期待をもったのです。

でも、しばらくしたら、
また行ったり来たりする足音と、
ガチャガチャとドアを鳴らす音が聞こえました。

ひとしきりガチャガチャした後、
静かになったと思ったら、
何と、また上の階から足音が聞こえてくるのです!

えええ?入ってきたってこと??

全身から、冷や汗が噴き出してきました。

怖かったので、
ベッドルームの電気もつけっぱなしにしていたのですが、
なんだか足音が階段に近づいてきたような気がして、
ひたすら布団をかぶって、震えていました。

2時半くらいになって静かになりましたが、
頭の中はパニック状態で、
寝ることなんて、到底できません。

そして、また4時くらいに、
ガチャガチャとドアを開けようとする音がしました。

今度は30分くらいその音が続いていたので、
もう怖くて、怖くて・・・・
とにかく、ベッドの中で じっとしていました。

そして、そのまま一睡もせずに朝を迎えました。

朝になって、恐る恐る地上階に行きましたが、
やはり、特に荒らされた形跡はありませんでした。


あの足音は、空耳だったのでしょうか?
ものすごくリアルに、
パタパタと歩く音が聞こえてきたのですが・・・

また、あのドアを開けようとしていたのは、
何だったのか?と考えると、身震いします。


アパートは人通りがほとんどない、
行き止まりになっている裏道にあるので、
酔っ払いが間違えて開けようとした、
などということは考えにくいです。

しかも、一言も発することなく、
ひたすら歩き回ったり、
ドアを開けようとしていたので、
酔っ払いだとしたら、
何かしら毒づいたりしていたはずだと思います。


考えられる理由は、
実際に合鍵をもっている人が侵入しようとしていて、
あの足音は空耳、もしくは外を歩く音だった、
ということです。

私は、ドアの内側から鍵穴に鍵をさしておいたので、
仮に外から合鍵で開けようとしても、
鍵穴に鍵を入れることができないので、
鍵を回して、開錠することはできなかったはずです。

使えるはずの合鍵が使えないので、
玄関を開けようとして、ガチャガチャと
試行錯誤していたのかもしれません。

足音は、上の階から聞こえたように思いましたが、
洞窟みたいな、音が響きやすそうな作りでしたし、
外玄関のすぐ横(すぐ下)の部屋だったので、
真上から聞こえたように感じただけかもしれません。


いずれにせよ、Air B&B というのは、
誰でも合鍵を作れるから怖い・・・ということに
今更ながら、気づきました。

しかし、それを言ってしまえば、
ホテルの部屋だって、
普通のB&Bだって、
合鍵を作ろうと思えば、作れます。

でも、ホテルだったら入口に誰かがいますし、
B&Bでも、セコムのようなセキュリティがあるはずです。

そう思うと、Air B&B って、
あまりに無防備ですよね。

せめて内側にチェーンでもついていれば安心ですが、
以前ここに泊まった人なら
誰でも合鍵を作れてしまうわけですから・・・


あんなに恐怖を感じたのは、
生まれて初めてでした。

眠れない、恐怖の一夜を過ごしましたが、
無事に帰ってこれて、良かったです。

そして、これに懲りて、
よほどのことがない限り、
Air B&B に泊まるのはやめよう、と思いました。