ロンドンは都会すぎます

かつて東京からロンドンに移り住んだとき、
「高いビルがなくて、人も少なくて、なんか大都市っぽくない」
と思いました。

でも、田舎とロンドンを行ったり来たりしていたら、
ロンドンに帰ってくるたびに、
「建物は大きいし、人は多いし、都会だぁ・・・」
と思うようになりました。

こんな私が東京に戻ったとしたら、
あまりの大都市ぶりに、
茫然としてしまいそうです。


住めば都とはよく言ったもので、
私はここでの暮らしが好きです。

独身アラフィフ女でも変な目で見られませんし、
人の決断や行動に対しても、
それなりの敬意と節度をもって接してくれるので、
「こうするべき」とか「あの人はおかしい」などと
人の行動について、あれこれ言う人が少ないのです。

最近は非日本人と過ごす時間が長くなってきたせいか、
文化や常識の違いに戸惑うこともあったりしますが、
私が一見愚かに見える行動をしたときでも
「彼女なりの理由があっての行動なのだ」と思ってくれて、
頭ごなしに否定されることがないので、
安心して、思ったままに行動できるようになりました。

日本だったら
「なに、いい年してバカなことやってんの?」
などと言われそうなことでも、
「楽しかった?」と聞いてきたり、
そのような行動をした理由を尋ねてきたり、
その行動自体に対して評価するのではなく、
行動するに至った経緯や
その行動によって得た経験のほうに目を向けてくれるのです。

そういうやり取りを重ねているうちに
自分でも、自分の行為や考えに対して、
頭ごなしに「バカみたい」と思ったり、
「いい年して何してるんだろう?」と思ったりすることが
なくなってきました。

そして、こんな風に
自分を否定する回数が少なくなってきたら、
なんだか、とても生きやすくなってきました。

これまでに感じていた不自由さは、
もしかしたら自分自身が、
自分に嵌めていた(押し付けていた)価値観とか
評価といったもののせいだったのかもしれません。


なんで急にこんなことを思ったのかと言いますと、
今日もお友達が遊びに来てくれたのです。

近所に住んでいるので、
「スーパーで安売りしてたから」などと言いながら
ときどき食材を持参してくれるのです。

そして、今日作ってくれた夕食が、こちらです。

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これを見て、最初にこう思ったのです。

なんてカラフルで美味しそう!

そう思った次の瞬間、

焼き鳥に、ラビオリと茹でたホウレンソウがサイドディッシュ?
なんか変なの・・・・

という考えが頭に浮かびました。

たぶん、私が日本にいた時なら「なんか変」が最初に来て、
「カラフルで美味しそう」という発想は出なかったと思います。

うまく表現できませんが、
本人が満足して作っているのであれば、
形はなんでもいいと思うのです。

そういったことは本質ではなくて、
楽しく、美味しく食事ができて、
そして栄養バランスが良ければ、
別に、ラビオリと焼き鳥を一緒に食べても良いわけです。

でも、「なに、その取り合わせ・・・」などと
最初から否定し続けていたら、
こういう自由で囚われない発想は
出てこなくなってしまうと思います。

自分がこれまで抱いていた常識を基準にして、
頭ごなしに評価を下さず、
柔軟な視点で(相手の視点で)物事を見て、
そして相手の考えや発想を理解することは、
自分の発想も広がるような気がして、とても楽しいです。