兄を思い出しました

いつもジムに行くと、
スタジオのクラスを取って、
そのあとにジムのストレッチエリアで
柔軟体操や腹筋をしています。

すると、大抵いつものジム友が、
ストレッチエリアで腹筋しています。

ジムに行く時間が重なっているので、
二人して腹筋運動をした後、
プールで水泳の練習をするか、
ジャグジーに行くのが、いつものコースです。

でも最近、
新しいランニングマシンが入ったらしいので、
ジム友と一緒にランニングマシンを試してみることにしました。

新しいマシンは、
操作画面がタッチパネルになっていました。

隣で同僚がしている操作を眺めながら、
私も見よう見まねで動かしてみると、
ヨセミテ国立公園の中を歩いているような気分になる、
映画のような画面が流れ始めました。

2人して、ああでもない、こうでもない、
などとマシンの操作についておしゃべりしながら、
早歩きくらいのペースで運動していたのですが、
ジム友が額に汗をかきはじめました。

代謝の悪い私は、汗をかいていなかったので、
汗っかきな人なんだな・・と思い、
気安さもあって、隣から手を伸ばして、
ジム友のマシンのスピードを速めてみました。

そして、彼だけ走らせるは悪いと思って、
私も同じスピードにしてみたら、
背の高い(足の長い)彼は早歩きなのに
背の低い(足の短い)私は走る羽目になりました。

その差が、なんだかおかしくて、
お互い、笑い出してしまいました。

そして、思い出したのです。

子供のころ、まだ兄が家にいた頃のことを・・・

私たち兄弟は親に虐待されていたので、
お互いが庇いあうようにして育ち、
いつも一緒に、身を寄せるように、
縮こまって暮らしていました。

大人しくて真面目な兄が大好きだったので、
勉強ばかりしている兄に構って欲しくて、
よく ちょっかいを出していました。

こんな風に、横から手を出して、
兄の読書を邪魔してみたり、
勉強しているテキストをのぞき込んだり、
そんなことをしていたのです。

そんなとき、兄は怒ることもなく、
仕方ないなぁという顔をしながら、
笑いながら許してくれました。

こんなふうに横から手を出して、
勝手に画面を操作している私に怒りもせず、
ニコニコとされるがままになっているジム友を見て、
兄と遊んでいたときの気持ちを思い出したのです。

もう何十年も会っていません。

お互いに年を取ったので、
街角ですれ違っても、
分からないかもしれません。

それでも、元気でいて欲しいな、と思いました。

こんな風に兄のことを思い出したのは、
初めてです。

外国人の同僚と兄は、全然似ていません。
それでも、優しかった兄のことが思い出されたのです。

しかも、今の今まで その優しかった兄のことを
思い出しもしなかった自分にも、驚きました。

連絡先も知らないので、
元気かどうか、確かめる術すらありません。

それでも、どこかで元気にしていて、
幸せに暮らしてくれているといいな、
と心から思います。

そして、その当時は全く気にもしていませんでしたが、
自分も虐待されて辛かったでしょうに、
「お兄ちゃんだから」と私を庇ってくれていた
その健気な優しさに感謝したくても、
もう連絡先すら分からず、
この気持ちを伝えることすらできないことに
悲しくなりました。

兄は優しいので、
どんなに毒親であったとしても、
親を見捨てることができず、
ずっと一緒に暮らしていました。

私は、どうしても親から離れたくて、
20年以上前に、
兄との関係も切れることを覚悟したうえで、
自分から繋がりを切った(逃げた)のです。

自業自得としか言いようがないのですが、
それでも、兄がどこかで幸せに暮らしてくれていることを
心の底から、願ってやみません。


ちょっとくらい話題になってしまいましたので、
明るい写真を貼っておきます。

こちらは、Fenton House のツルバラです。

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バラの間に、
ハニーサックル(スイカズラ)が咲いています。

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バラの色と合っていて、
こういう「寄せ植え」もお洒落で素敵だと思いました。