今日、ニュースを見ていたら、
コロナウイルス騒動で約30億円も荒稼ぎした
スペイン人のニュースを報道してました。
イギリス政府の初期対応が遅れたせいで、
医療関係者へのPPE(マスクなど)が足りなくなって、
ちょっとした騒動になったことがありました ↓
どうやら、この頃にボロ儲けをしたようです。
簡単に言いますと、
アメリカのフロリダに拠点を置く
Saiger という会社に雇われた
Gabriel Gonzalez Andersson というスペイン人男性が、
中国の業者が作ったPPEを
イギリス政府に売るための仲介役を担い、
それに対する「コンサルタント料」として、
2千8百万ドル(約29億円)も受け取ったそうです。
この30億円というのはこのスペイン人に渡った金額で、
Saigerという会社自体は、
イギリス政府から計3億ポンド(約414億円)も
コンサルタント料を受け取ったそうです。
こちらは正式な契約書を交わしてのこと
(つまり、政府も合意した金額)なのですが、
この Seiger という会社は宝飾を扱う会社で
PPEを扱った経験がなかったことから
パンデミックに便乗した悪質な商売ということで、
どうやら一部の人から訴えられているようです。
たとえば360万ドル相当の手袋を仕入れるのに、
300万ドルのコンサルタント料を受け取り、
160万ドル相当のマスクを仕入れるのに、
150万ドルのコンサルタント料を受け取り・・・
と言った具合に、
複数の品物について契約が結ばれており、
そのコンサルタント料がほぼ原価と同額という有様で、
まさにイギリス政府の足元を見た商売です。
結果として、イギリス政府はPPE代とは別に、
414億円あまりを彼らに支払ったのです。
スペイン人男性は、
Sky ニュースのインタビューに対して、
こう言っていたそうです。
significant experience in working with manufacturers and distributors in China
(中国の製造業者と働けたのは素晴らしい経験だった)
もしかしたらこういう言動、
自分は良いことをしたと言わんばかりの態度で
「人の不幸を食い物にした」という自覚がないところも、
人々の怒りを煽っているのかもしれません。
個人的には、
そんなバカげた契約にサインをした
イギリス政府も悪いと思うのですが、
品物が市場になくて、
背に腹は代えられない状況だったのも確かです。
日本でもマスク転売が問題になっていたようですが、
ヤフオクとかでも規制が入ったりしていたようなので、
「そんな火事場泥棒的なことは良くない」
という風潮が当然なのだと思っていましたが、
スペインでは違うのでしょうか?
このスペイン人男性と Seiger 社は
法廷に呼ばれているようですが、
正式な契約があって両者が合意しているため
何のお咎めもないと思います。
ただ、今後納品予定の商品についても
同様の契約が結ばれていることから、
今後の契約については
金額の見直しをせざるを得ない状況に
持ち込むことはできるかもしれません。
イギリス政府が未曽有の借金を負って
国民の生活を助けようとしているのに、
そのうちの30億円もが、
たった一人の異国人に渡ったという事実は、
毎日の生活が苦しくて
大変な思いをしているイギリス人にとっては
いくら法的に問題がないと言っても、
許しがたい行為なのかもしれません。
不満の捌け口になって
政府に対する反感が強まらないことを願います。
この記事へのコメント
ミルモ
どこの国にもそんな人が必ずいますね。
本人にとってはビジネスだけど、税金の無駄ずかいだね。国が直接買い付ければ、もっと安くあがったんだろうね。これも立派な転売みたいなものですね。コロナウイルスの変異したのとかが出てきてますね。
ワクチンが効くんだろうかね?イチイさんも気をつけてね。・・・またね。
イチイ
はい、本人は真っ当なビジネスをしているつもりなのでしょうし、実際のところその通りなのでしょうが、やはり問題になっています。
ファイザー製薬のワクチンは95%の確率で効果があって、アメリカでは緊急時の利用が認可されたそうですね。インフルエンザのようにワクチンとウイルスの変異との追いかけっこになりそうな気がしますが・・・