浮気を正当化する人

今日は、ちょっと知り合いの話をさせてください。
その女性は、長年付き合っていた彼と別れることになりました。

最初に彼女から相談を受けたのは4カ月くらい前でしょうか、
「ほかに好きな人ができた。どうしよう」と話していました。

その相手も彼女のことを口説いているようでしたが

「私、彼氏と同棲しているから」と伝えていたそうです。

随分悩んでいる様子だったので、
話を聞くくらいしかできなけれど・・・と思いつつ、
割と頻繁に会って、話を聞いていましたが、
1ヶ月くらい前に、彼女は別れを決意したのです。

財産的にも、性格的にも、
新しい彼のほうが良いそうです。

その新しい彼のことを話すときの彼女は
とても幸せそうですし、
本当に好きなんだろうな、と思いました。

でも、よくよく話を聞いてみると、
その2人はお互い気に入ってはいるものの、
付き合ってはいないとばかり思っていたのですが、
実は、出会って間もないころから
彼の家に泊りに行ったりしていたことが分かりました。

あんなに悩んでいたのに、
結局、彼女のなかでは結論は出ていて、
浮気していたのか・・・と思うと、
そういうことが生理的に好きではない私は、
少しだけ嫌悪感を覚えました。

なぜなら、数か月前に会ったとき、
彼女はこう言ったのです。

「浮気されるのは、されるほうに原因がある」

確かに、自分磨きを怠ったとか、
釣った魚に餌はやらないとか、
そういう言葉は聞きますが・・・

私個人としては、
浮気されたほうにも原因があるかもしれないけれど、
喧嘩両成敗と言いますか、
どちらか一方だけが悪いということはないと思います。

さらに、他の男性と関係をもった時点で
彼の気持ちを蔑ろにして
自分の欲望を優先したことになり、
端的に言うと、彼を裏切っていることになると思います。

そのため「信頼関係を壊した」という点については
100%彼女のほうが悪いと思います。

でも、彼女はそうは思っていないようでした。

そして、その会話から1ヶ月くらい経った今日、
再び彼女に会ったのですが、
すでに彼と別れた後でした。

そして、さらに驚いたことに、
彼と別れる理由が「彼が子供を欲しがらないから」
ということに変わっていたのです。

確かに前の彼は子供が嫌いな男性のようでしたが、
それは5年前に出会った時には知らなかったとしても
付き合いだしたら、すぐに分かることで、
それを承知で何年も付き合っていたはずなのに、
何を今さら・・・?と思いました。

前に会った時は「好きな人ができた」とか
「浮気されるほうが悪い」などと言っていたのに、
今は「好きな人ができた」のが別れた原因ではなく、
「私は子供が欲しいから、仕方なく別れた」と言うのです。

正直な私は、ついうっかりこう言ってしまいました。

「え? でも、好きな人ができたから別れたんだよね?」

「うーん、それは『たまたま』かな。
もともと子供が欲しかったから、
別れたくない気持ちもあったけれど、
仕方なく別れたのよ」

この言葉を聞いて、
人って、つくづく自分には甘い生き物なんだなぁ・・・
と思いました。

『子供が欲しい』を理由にしたら、
浮気した自分のことを
「子供が欲しかったから浮気したのだ」と正当化できますし、
それほど罪悪感を感じることもないでしょう。

『私は別れたくなかったのに、
彼は子供が欲しくないっていうから、
仕方なく子供を持てる相手を探すことにしたら、
ちょうど好きな人が現れただけ』

彼女の中では、
そんな感じのストーリーが出来上がっていました。

これは、おそらく自責の念から生じた、
感情的な自己防衛なのだと思いますし、
それをとやかく言うつもりはありません。

「新しい人と付き合うなら、前の彼氏と別れてから」
というのは古い考えなのかもしれませんし、
それが彼女の生き方ならば
口をはさむつもりはありません。

でも、正直な気持ちを言うと、
もう彼女を信用することができないと思いました。

こんな風に事実を捻じ曲げて
物事を信じ込むことのできる人だと分かった以上、
彼女が「こうだった」と話している内容が
本当に事実なのかどうか疑わしいと思ったのです。

極論を言えば「彼は子供が嫌い」というのも、
彼女にとって都合の良いところだけを
誇張しただけかもしれません。

たとえば、単なる想像ではありますが、
彼が「公共の場でギャーギャー騒ぐ子供は嫌い」と言ったことが、
彼女の中では「彼は子供が嫌い。欲しがっていない」と
解釈されたのかもしれません。

なぜなら、そう解釈したほうが、
他の男性へ走る自分を正当化できますから・・・

無意識のうちに自分を正当化して、
それを信じ込む能力(?)があるのは最強だな、
と思いました。

何があっても自分にとって都合よく解釈し、
歪んだ事実を根拠として、
自分を正当化することができたなら、
私みたいに、小さなことでクヨクヨ悩んだりしないのでしょう。

実際、彼女はもう悩んではいませんでした。

子供が欲しいから、仕方なく別れた。
良い人だったけれど、仕方がない。

そんな風に割り切って、悩むどころか、
新しい彼との生活を楽しみにしているようです。

こういった『記憶の書き換え』が無意識にできる人は、
生きるのが上手な人なのでしょうね。

私も、そうやって自分にとって都合の悪いことや
嫌なことは、事実を捻じ曲げて解釈することができたら
自己嫌悪に陥ることもなくなるのかもしれません。


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この記事へのコメント

  • アラフィフの派遣

    まさしくTake advantageですね。私も似たような経験いくつかありますよ。
    本気で心配したり、真剣に話聞いてたのがバカらしくなります。話は半分しか聞かないようにしたくなりますね。
    2020年03月12日 15:10
  • ミルモ

    イチイさん(^o^)/

    要するに自分の損得で恋人を裏切ったり、物事を考える人でしょうね。浮気はする方が絶対悪い。浮気する人は友達も裏切りますよ。イチイさんはそんな解釈をね、しなくて良いんです。物事は良いか悪いかしか無いんです、この人は相手の気持ちとかは、考えてない人です。何かあった時はきっと自分を優先します。イチイさんが友達で居る相手ではない人です。イチイさんはちゃんと物事も他人の事も考え悩める人です、それがイチイさんの良いところですよ。それでね良いんですよ。・・・またね。
    2020年03月12日 19:18
  • イチイ

    アラフィフの派遣さん、コメントをありがとうございます。
    これって、やはり Take Advantage されたことになるのでしょうか。いろんな意味で、人間観察をしながら、ときに上手に立ち回らないといけないのでしょうね。なかなか難しいです・・・
    2020年03月17日 05:35
  • イチイ

    ミルモさん、ありがとうございます。
    最近、いろいろと考えるところがあります。裏表のある生き方は好きではないし、自分にはできないと思っていますが、そういう生き方をしないと自分が潰れてしまうのかもしれないと思うときがあります。
    ここはドライに割り切って、そういう人とは付き合わないようにするのが一番なのかもしれませんが、そういう人ほど私に声をかけてくれるので、毎回断っていると申し訳ない気持ちになってしまって、結局そういう人に振り回されているような気がします。ずいぶん前に関係を断ったAさんみたいに、この人とも付き合いを減らしていくべきなんだろうなと思います。いろいろと難しいですけれど、がんばりますね。
    2020年03月17日 05:38