お客に仕事を押し付ける保険会社スタッフ

蕁麻疹が治らず、
アレルギー検査を受けることになったものの、
直近で検査を受けられるのが
半年以上も先になってしまうことが分かり ↓
医療保険を使って、
私立病院へ行くことにしました。

医療保険を使うにあたり、
100ポンド(約1.5万円)を払わなくてはならないため、
できるだけ無料の診療所で治したかったのですが、
仕方がありません。

保険会社に電話をしたら、こう言われました。

「まず診療所へ行って、
紹介状を貰ってきてください。

弊社のアポイント予約チームが、
48時間以内に病院のアポイントを取って、
あなたに連絡します」

3週間前に「蕁麻疹が治っていないかもしれない」と思って、
念のため、月曜午後に診療所の予約を取っていたので、
その枠を使って診療所へ行き、
紹介状を貰って来ました。

その一方で、
保険会社からの連絡を待っていたのですが、
金曜日の夕方に電話したのに、
月曜夕方になっても連絡がありません。

仕方がないので、
私のほうから保険会社に電話をしたら、
こう言われました。

「ちょうどさっき予約が取れたみたいです。
11月26日 午後1時です」

・・・は!?

今日は10月25日ですよ?

1ヶ月先って、
保険を使う意味がないじゃないですか??

思わず「分かりました」と言いかけた言葉を飲み込み、
私は、こう言いました。

「1ヶ月先だなんて、
医療保険を使って
私立病院へ行く意味がないじゃないですか?
もっと早い予約は取れないんですか?」

「私は予約担当じゃないので、分かりません」

「じゃ、担当の人に代わってください」

「この日時が嫌なのであれば、
当社と提携している病院のリストを
メールで送りますから、
ご自分で病院に電話をかけて、
予約を取ってください」

・・・え?? と思った私は、
こう聞いてみました。

「なぜですか?
そちらがアポイントを取ることになっていますよね?」

「でも、こちらが取ったアポイントが嫌なら、
ご自分で好きな病院の予約を取ってください」

「なぜですか?
アポイントを取る費用込みの、
保険料を支払っていますよね?」

「でも、こちらでアポイントを取ると時間がかかりますから」

・・・え? なに、その理屈?

と、一瞬あっけにとられましたが、
できるだけ冷静にこう言いました。

「でも、私が1件1件病院に電話するのであれば、
私のほうでも時間がかかりますよね?」

「ええ」

「それをせずに済むからこその、
医療保険じゃないのですか?」

「とりあえずリストを送りますから、
ご自分で予約を取ってください」

私を丸め込もうとしているのが分かったので、
ここで負けてはいけない!と思った私は、
強い語調で、こう言いました。

「ちょっと待ってください。
それは、あなたの仕事ですよね?
なぜ、私があなたの仕事をしなくてはならないのですか?」

「私が予約を取っても、
あなたの都合に合うかどうか分からないから、
自分でアポイントを取ったほうが早いでしょう?」

「仮に、そうだったとしても、
アポイントを取るのは、私の仕事ではなく、
あなたの仕事ですよね?」

そして、こう思い当たりました。

結局、面倒だから私に押し付けようとしているんだ・・・と。

これまでの私だったら、
「もういいや」と諦めていたと思います。

でも、今回の蕁麻疹が仕事のストレスが原因だと言われ、
これ以上余計なストレスを抱えたくないと思った私は、
今後は「自分の仕事」と「他人の仕事」をきっちり分けて、
ほんの些細なことであったとしても、
他人の仕事は押し戻そう、
と心に決めたところだったので、
私は諦めませんでした。

できるだけ冷静に、
淡々と事実を述べることに集中するんだ。
感情的になっては、ダメだ!

そう自分に言い聞かせて、
こう続けました。

「アポイントは保険会社が取ることになっているはずですから、
私が取るべきものではないと考えますので、
アポイントを取ってきてください。

時間や日時はいつでも構いませんので、
できるだけ早めにお願いします」

すると、相手は渋々「分かりました」と返事をしました。

こんなに強く出たことは初めてかもしれない、
と思いましたが、
言ってみるものだなぁ・・・とも思いました。

前にNさんが
「この国は、言った者勝ちだから」と言っていたのは、
こういうことなのでしょう。

ついつい相手のことを考えて、
「そうだよね、私が一番自分の都合を知っているのだから、
自分で予約したほうがいいよね」と納得しかけましたが、
1件1件病院に電話をかけて、
一番直近で受けられる診察枠を探すのは、
日中働いている私には、とても大変な作業です。

それに、相手はこれで給料をもらっているわけなのだから
いくら手間がかかったとしても、
私が心配する筋合いではないわけです。

「自分を守るのは自分だけなんだから・・・」と
真剣に考えるようになったせいか、
「私が少しガマンすればいいから」と思って
諦めてしまうことは、
正しくないような気がしたのです。

そして、15分後くらいに
保険会社から電話がかかってきて、
1週間後のアポイントが取れたと言われました。

本当は3日後のアポイントも空いていたのですが、
私が田舎に戻っている日だったので、
1週間後のアポイントにしてもらいました。

やっぱり、やればできることで、
しかも、たった15分で終わる仕事だったわけです。

結局、面倒だったから
自分の仕事を私に押し付けようとしていただけなんだ・・・

そう思うと、
やはりこの国で生きていくためには
強くならなくてはいけない、
人に Take advantage されないようにしないとダメだ、
と、この時に言われたことが、身に沁みました ↓


たぶん、私は生き方と言いますか、
根本的な考え方を変えないといけないのだと思います。

無暗と人に物事を押し付けることはしたくありませんが、
少なくとも、自分と他との境界線を正しく引くようにして、
人の仕事、人のストレス、人の負担を、
自分のことのように抱え込むクセを
治す必要があるのだと思います。

これからは、そういうことを意識しながら
毎日を過ごしてみようと思います。


こちらはランチで食べたスモークサーモンです。

用事があって IKEA に行ったのですが、
ランチが安かったので、食べてみたのです。

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ヘルシーな食生活を心がけようと思い、
魚とサラダと思ったのですが、
なんとガーリックブレッドがついてきました。

思わぬオマケがついて良かったのですが、
あまりヘルシーとは言えないかもしれませんね。

この記事へのコメント

  • こゆきん

    無事に病院の予約が取れて良かったです。
    理不尽なイギリスの人たちとの攻防戦を読むたびに、
    イチイさんほんと強くなったなぁと思います。
    それと同時にイギリス人にたいする印象か駄々下がりです。
    昨日のラグビー決勝の試合でも、イングランド選手が銀メダルを拒否したという記事を読んだばかりなので。。
    2019年11月03日 07:17
  • なおみ

    イチイさん、そう、そうなんです。
    「それは私の仕事ではありません」
    私たちは、あなたがそう言えるようになるのを待って、応援してました。
    (なんだか上から目線で申し訳ないのですが)成功体験になって、良かったです。正しいと思うことは言ってもいいと思うんです。
    そうして少しずつ「ねばならない」を手放して、心から笑える豊かな毎日が増えていくと、いいですね。


    2019年11月03日 08:35
  • いわこ

    はじめまして
    実は、かなり前から閲覧させていただいてました
    それこそ、日本の小さなアパートで生活されてる時から拝見させていただき、人との関わりを気持ち共感すると同時にやきもきもしておりました
    本当にいちいさんは変わりました
    今回の事も含めての言うべきこときっちりいってくださって、すっきりいたしました。
    わたしも諦めが早く、私もすぐ人にいいようにされることもあるので、いちいさんの気持ちとかわかるのですが、やはり読んでると、何故そこで引いちゃうんだろう!悔しい!と共感しておりました
    ただ最近は、ちゃんと理論武装して断るいちいさんの姿がとても素敵で、惚れ惚れしてしまいました!
    こらからもロンドンの人たちに負けず、言い負かしてください!
    そんないちいさんの文章を読んで力がわいてきます!
    2019年11月03日 12:36
  • ミルモ

    イチイさん(^o^)/

    無料の所は検査で半年待ちあり得ないね、待ってる間に絶対悪くなるしね。保険もお金払って入ってるのに、そんないい加減な対応するのね。イギリスがそんな感じなら、アメリカとかも同じだろうね?治療より待ちの方が長いね、考え方が間違ってますね。イチイさんが調べて予約取るより、絶対保険屋がとる方が早いだろうにね。これからも強く言わないとね、お金払ってるんだから。オペレーターの人はやる気がないのね、イチイさんの身体が、よけいに心配になってしまう。早く原因が分かると良いね。せっかくのお休みなのに、あまりストレスをためたら駄目ですよ。気分を変えましょうね。・・・またね。
    2019年11月03日 12:51
  • BlueDal

    油断も隙もありゃしないって、こういうことですね。
    仕事したくないから、相手に強く言って丸め込む文化・・・日本人は不慣れな分、怖ろしいです。英語が母国語ではない それだけでも不安ですし。
    イチイさん、冷静に対処してすばらしいです。
    お金を払っている客なのだから、当然の要求ですよね。イチイさんは何も無理難題を言っていないのに、酷すぎる接客ですよ!
    どうぞお大事になさってくださいませ。
    2019年11月03日 15:51
  • イチイ

    こゆきんさん、コメントをありがとうございます。
    ラグビーは見ていませんでしたが、そんなことがあったのですね。すごくイギリス人らしい気がします。「人に迷惑をかけていないのだから、別にいいだろう」と自分の感情(したいこと)を押し通す姿勢です。いわゆる「空気を読む」ということをしない国民ですし、私も最近のロンドンには紳士などいないと思っています。10数年前に刃当たり前だった、お年寄りに席を譲る、重い荷物を持っている女性を助ける、といった姿勢が見られなくなりましたから・・・
    2019年11月03日 18:12
  • イチイ

    なおみさん、ありがとうございます。
    言うのに勇気がいりましたが、言ってみたら思っていたよりもあっさりと受け入れられて、拍子抜けしたくらいです。私が「断ったら、この人は困るだろうな」と反射的に考えてしまうのがいけなかったと言いますか、考えすぎ、余計な心配だったのだと思います。私の職場でなかったことも、思い切ってそう言えた理由だと思います。これからは、少しずつ職場でも「それは私の仕事ではありません」と言えるよう、がんばりますね。
    2019年11月03日 18:14
  • イチイ

    いわこさん、初めまして。コメントをありがとうございます。
    そんなに前から見てくださっていたのですか。ブログを再開したときも、見つけてくださったのですね。ありがとうございます。
    人にいいように利用される、まさにその通りなのでしょうね。今回のことは言うのに勇気がいりましたが、自分の職場ではないことも言えた理由の一つだと思います。言ってみたら、案外あっさりと受け入れられたので「言った者勝ち」とか「とりあえず言ってみる人ばかりだから」と、Nさんが言っていた意味がよく分かりました。これをきっかけに、頑張ってみようと思います。
    2019年11月03日 18:19
  • イチイ

    ミルモさん、ありがとうございます。
    この保険、昨年「ガンかもしれない」騒動の時に使ったのですが、そのときは何も言われずにアポイントをすぐに取ってくれたのです。その経験があったから、「私に頼むのは、おかしくない?」と疑問を持てたのだと思います。前回の経験がなかったら、「そういうものなのかな」と思って受け入れていたと思います。
    今日は、休み最後の日みたいなものなので、ナショナルトラストのお屋敷に行ってくるつもりです。ミルモさんも週末はゆっくり休んでくださいね。
    2019年11月03日 18:20
  • イチイ

    BlueDalさん、ありがとうございます。
    おっしゃるとおり、相手に強く言って丸め込む文化・・・まさにその通りです。でも、これはイギリスの文化ではなく、EUの文化のような気がします。田舎の人たちはとても親切ですし、ロンドン人を相手にしているような感覚で話していると、「え、そんな『良い人』過ぎていいの??」と戸惑うことすらあるくらいです。
    ロンドンは移民が多く、強引な国民性の人たちが大勢やってきて、ここ10数年の間で「紳士じゃない人」たちが今の「丸め込む文化」をはぐくんできてしまったのだと思います。おっして、そういう環境で生まれ育ったイギリス人は、生粋のイギリス人であっても環境に染まって、紳士的な行為をしなくなっているのだと思います。
    2019年11月03日 18:26
  • えみり

    はじめまして
    数年前からイチイさんのブログを読ませていただいてます。 
    うんうんと共感することが多くて、元気をもらっております。
    私もイギリス在住で、(途中他の国に住んだりもしたしたが)日本を出たのは30年近くになります。
    いままでずっと読むだけで、コメントを書くのは控えていたんですが
    久しぶりにブログを読ませていただいたら、蕁麻疹に悩んでいらっしゃるとのこと
    私も以前にとても良く似た症状の蕁麻疹が出て苦しんだことがあるので
    役にたてばと思いまして、書かせていただきます。

    私の場合は原因は衣類用洗剤でした。
    その時に住んでいたのはイギリスじゃなかったんですが、その国で普通にメジャーに普及している洗剤でした。 それで洗濯した下着やパジャマ、シーツすべてにアレルギー反応を起こして、顔をのぞくほぼ全身、その衣類等が触れている部分に蕁麻疹が出たのです。 
    ある日から突然、でした。
    そのメーカーの洗剤はずっと使ってたんですが、新商品を使ったら、そういうことになりました。

    イチイさん、症状が出はじめる時期に、なにか新しい洗剤とか、もしくは身につけるもので、なにか新しいものを使いはじめませんでしたか?
    もし入浴した直後に症状が治まる場合、その可能性があるんじゃないかな、と思うんですが…。
    (アレルゲンが皮膚から落ちるので症状が治まるのです)
    夜、就寝中に症状がよりひどくなる傾向でしょうか? 人間は寝ている時に発汗するので汗の水分が衣類に残留している洗剤を溶け出させて皮膚を刺激することもあります。

    もしすでに他の方が同じようなコメントされていて、そうではない、ということでしたらごめんなさい。
    こういう場合もあるよ、っていうことで参考になれば幸いです。
    広範囲に蕁麻疹が出るって本当につらいですよね。
    イチイさんが早く良くなるように願っております。 

    (ひょっとしてコメント重複書き込みになってたらすみません💦)
    2019年11月05日 03:14
  • イチイ

    えみりさん、初めまして。コメントをありがとうございます。
    お医者さんにも洗剤のことを言われたのですが、特に心当たりがないのです。でも、私のことを真剣に考えてくださって、嬉しいです。ありがとうございます。どちらかというと、お風呂に入って身体が温まると痒みが増します。一体、何が原因なのか・・・早く治ってほしいです。
    コメントを承認制にしているので、二度手間をとらせてしまい、すみませんでした。
    2019年11月05日 06:42
  • みしる

    はじめまして、コメントは初めてなのですがイチイのお花のお話が素敵で読ませていただいています。
    最新の記事にコメントができなかったのでこちらに書かせてもらいます。私も北西部に在住なんですけど、NHSの薬のプリペイドカードご存知ですか?

    https://apps.nhsbsa.nhs.uk/ppc-online/patient.do

    私も持病があり月に2つの薬をだしてもらっているのでこれを使っています。今はオンラインでその日に申し込めるので便利ですよ。過去から遡るのも返金書類があれば可能みたいなので(返金処理でまた何かしてくれそうですが笑)良かったら調べてみてください。お大事にしてくださいね。
    2019年11月05日 19:45
  • イチイ

    みしるさん、初めまして。コメントをありがとうございます。
    このプリペイドカード、知りませんでした。ありがとうございます!本当にこの国は「知らないと損をする」国なのですね。ドクターも処方箋を出すばかりで、そんなことは教えてくれませんでした。見てみたら「you get an NHS refund form (FP57) when you pay, as you can’t get one later」とあったので、既に払ってしまった分については返金フォームがもらえないので無理のようです。でも、次回からはこれを使うようにしますね。お得な情報を、ありがとうございます。
    2019年11月06日 06:48