今日は、同僚の女性が退職しました。
25歳くらいで、
自分の娘でもおかしくない年頃の人でしたが、
とても落ち着いてて、
仕事の飲み込みも早く、
しかも頭の回転も速い女性でした。
それなのに性格に嫌味なところがなく、
将来、こういう人が上司になってくれたら、
きっと楽しく働けるだろうな・・・と
思うような人でした。
彼女は、最終日である今日、
「皆さんへのお礼に・・・」と
フォートナム・アンド・メイソンのクッキーを
持ってきてくれました。
こういう気配りができるところも、
スマートで感じが良いなぁ、
と改めて感心しました。
彼女は、一旦会社を退職して、
ロンドンの大学でMBAのコースを受けるそうです。
彼女が大学の難しい試験に合格した後、
実は、協力を頼まれました。
MBAではリーダーとなるための勉強をするそうで、
つまり、将来 経営陣となるための
リーダーシップを学ぶところなのだそうです。
そして、大学は合格者の身近にいる人たち
10人くらいにアンケートを依頼し、
合格者にリーダーとしての特性があるかどうか、
改善すべき点はどのようなことか?
などといったことを把握しておくのだそうです。
そして、そのアンケートへの回答を頼まれたのです。
結構細かい質問で、
しかも英語で答えなくてはならないので
30分ちょっとかかりました。
答えた結果がどう活かされるのか分かりませんが、
少しでも彼女の勉強の役に立つならば と思い、
できるだけ誠実に、詳細に回答しました。
彼女が通う大学のMBAコースでは、
2年間学ぶそうです。
週に1日だけ大学に行くそうですが、
それ以外に課題が沢山出るらしく、
今のように毎日出勤して働いていると
勉強に差し支えが出るため、
彼女は、週に3日だけ働ける会社に
転職するそうです。
こういうときこそ、
会社が社員を応援して
融通を効かせてあげればいいのに・・・と思って
「時短勤務とか、希望しないの?」
と聞いてみたら、こう言われました。
「人事に交渉したけれど、
受け入れられなかったんですよ」
これを聞いたとき、
ちょっと残念に思いました。
と言いますのも、産休明けの女性が
子育てのために週3日勤務になるのは許可されているのに、
自分の勉強のために週3日勤務になるのが許されないのは、
なんとなく不公平に思えたのです。
子育てと勉強、
その苦労を比較することはできませんが、
私の目から見ると、
どちらも「個人の事情による時短希望」です。
子育ては人の命がかかっていると言いますか、
とても大切なことだということは分かりますけれど、
MBAだって、莫大な学費を自分に投資するわけで、
その結果次第で将来が変わってくるので、
つまりは、自分の人生がかかっています。
私の目からは、
どちらもとても重要なことに思えますが、
世の中的には(人道的には)
子供の世話というほうが
理解を得られやすいのかもしれません。
彼女が去ることは残念ですが、
新たな人生への第一歩なので、
遠くから応援したいと思います。
この記事へのコメント
ミルモ
その人なら将来きっと、目標をかなえられますね。イチイさんの会社は必要で居てもらはないと困る人材が、職場を去らないといけない所がありますね。産休とか今は法律とかでうるさいから、勤務も聞いてもらえるんでしょうね。それが悪いとかではないけど、もう少し考えて欲しかったね。・・・またね。
イチイ
そうですね、言われてみれば産休とかは法律があるから、皆も寛容なのかもしれませんね。今の会社は、人を大事にしないんだな、表面だけ取り繕っている人ばかりが美味しい思いをするんだな、というのが正直な感想です。転職も考えていますが、今はできることを頑張るしかないと思っています。