ノーフォークの宿は、
友達が見つけてきたのですが、
大きなお屋敷の一室みたいなところで、
1日だけでしたが、
貴族にでもなったような気分を味わえました。
貸別荘みたいなところで、
お屋敷の一部を一般に貸しているのですが、
広々としたリビングルームには、
高そうな額に入った絵が飾ってあって、
まるで中世のお屋敷のようでした。
部屋ごとに暖炉があって、
暖炉の上には、こんな模型が飾ってありました。
高級な調度で溢れかえっていますが、
博物館のような よそよそしさがなく、
いかにも人が住んでいそうな雰囲気で、
とても居心地の良いお屋敷です。
こちらは、私たちの部屋ではないのですが、
この客室には、
天蓋つきベッドが置いてありました。
私たち以外には
1カップルだけが滞在していたので、
4部屋あるうちの2部屋の鍵が開いていたので、
こっそり空いている部屋に入ってみたのです。
私たちの部屋はクイーンサイズのベッドが2台で、
こういう天蓋はついていませんでしたが、
天井が高くて、広々としていて、
ゴージャスな気分を味わえました。
こちらは、もう1つのお部屋です。
私たちの部屋の角には
小さな本棚がありました。
ごくごく普通に置いてあるので、
何気なく手に取って、
本を開いてみたら・・・
なんと、18世紀(1793年)に
フランスで出版された本でした!
本物のアンティークです。
博物館に置いてあっても
おかしくないような年代物です!
驚いて、手垢がこれ以上憑かないようにと思い、
すぐに本棚に戻しました。
古い本は、壊しでもしたら大変なので、
もう少し新しそうな本を開いてみたら、
それは切手帳でした。
いつの時代のものか分かりませんが、
なんと、0.5ペンス(切手のペンス)本物が挟んでありました。
今時、0.5ペンスなんていう単位はないので、
一緒に行った友達も驚いていました。
「こんな無造作に置いてあるけど、
これも、コレクターズ・アイテムだよね?」
「うん、宿泊客が盗っていったりしないのかな?」
そんな話をしながら、
そっと切手帳をもとのところに戻しておきました。
なんだか、何もかもが
私の常識を覆すような宿でした。
そして、私たちの部屋にある窓からは、
こんな景色が広がっていました。
夕暮れ時なので分かりずらいのですが、
地平線の先には海が広がっています。
「あの辺りに、
見損ねたアザラシがいるんだろうね」
そんなことを話しながら、
暮れなずむ空を眺めつつ、
お茶を飲んでいました。
他愛のないことを話しながら、
広がる緑と夕陽を眺めていたら、
先週までの仕事三昧で
狂気じみた数日が、
遠い昔のことのように、
気持ちの奥にスーッと消えていくような気がしました。
前々から予定していた旅行ですが、
今のタイミングで来れて、良かったです。
こうして英気を養うことができたので、
来週から、また頑張れそうです。
この記事へのコメント
ミルモ
素敵なお部屋ですね、ベッドも凄いね。部屋に置いてある物も、高そうなのばっかりだね。こんな所に泊まってみたいです。切手珍しいんですね、盗られそうね。本は読んだかな?景色も素敵だね、地平線の先の海も良いね。心が落ち着きますね(´ー`*)またお仕事を頑張って、旅行に行かないと。もっといっぱい色んな景色が、イチイさんを待ってますよ。・・・またね。
イチイ
私も、また泊まりに行きたいです。こんな高級家具を置いているのに驚きました。泥棒と言いますか、魔が差して旅行の記念に何かを持ち帰る人もいるような気がしました。こう思う私が邪なだけかもしれませんが・・・