今日は、昨日のブログの続きです ↓
ウェストミンスターからボートに乗って、
リッチモンドに到着しました。
小雨がやんで、
暑くもなく、寒くもなく、
お散歩には最適な気温でした。
ボートを降りた後、
テムズ川を見下ろすベンチに座って、
持ってきたお弁当を食べました。
川面には白鳥や鴨が泳いでいて、
とても平和です。
リッチモンドは高級住宅街で、
立派な家が並んでいます。
リッチモンド・ヒルという丘があり、
丘の上に建つ家々の前には、
ゆるやかな下り坂になっている、
緑の野原と森が広がっていました。
外れのほうとはいえ、
ここもロンドン市内だとは思えないほど、
のどかな景色が広がっています。
道を歩いていたら、
蝶々がとまっていました。
蝶々を見たのなんて、久しぶりだなぁ・・・
そう思いながら近づいてみたら、
まったく逃げる気配がありません。
20cmくらいの距離に近づいても、
まだ逃げません。
近くで見ると、
結構、グロテスクなのね・・・
などと失礼なことを思いつつ、
しばらく眺めていたら、
ようやく空へ飛び立ちました。
そして、広大な公園に足を踏み入れると、
遠くに鹿がいるのが見えました。
この公園は驚くほど広大で、
鹿が放し飼いにされているのです。
広さは2,530エーカー(約9550平方メートル)で、
ニューヨークのセントラルパークの3倍の広さだそうです。
数字を言われてもピンときませんが、
端から端まで歩くのは
私には無理な距離であることは確かです。
丘を登ったり、
草原をこえたりしていたら、
とても小さな、
手入れの行き届いたガーデンが現れました。
後ろに見える茅葺屋根の小屋が、
なんともイギリスの田舎らしい風情で、
とても素敵な場所です。
バラのパーゴラもあって、
どこからともなく芳しい香りが漂ってきました。
ベンチに座ったり、
寝転がったりしながら、
時が過ぎるのを忘れて、
のんびりしていました。
ずっとここにいたい気持ちはやまやまでしたが、
日暮れ前に公園を出なくてはいけないので、
後ろ髪をひかれながらも、
再び草原へ足を踏み入れました。
すると、遠くに鹿の群れが見えました。
おお、鹿だ!と思って、
近づいてみましたが・・・
どうやら、ここは小鹿が多いようで、
母鹿が、私のほうを ジーーーーッと睨みつけています。
小鹿のいる母親を刺激してはいけないと思い、
そこから大きく迂回することになりましたが、
彼らのテリトリーを脅かさないためには
とても大切なことなので、仕方ありません。
正直なことを言いますと、
奈良の鹿公園みたいに、
人間に慣れていて、
餌をねだるような鹿なのかと思っていましたが、
全然違いました。
野生の鹿のように
人に慣れることなく
鹿だけで生きていることに、
少し驚きましたが、
こういう共存関係も面白いですね。
この記事へのコメント
ミルモ
景色が良いですね、丘の階段?も素敵ですね。イギリスは少し足を伸ばせば、こんな素敵な場所が沢山ありますね。全部は歩いて回れないね。鹿も放し飼いで奈良の鹿を思い出しました、餌はねだらないのね。ガーデンと小屋が絵本に出てきそうで素敵だね。1日中居たくなりますね、また行かないと
アラフィフの派遣
…と、いうコメントでいっぱいになってたらすみません。
イチイ
はい、ロンドンの外れではありますが、ここもロンドンなのか・・・と驚きました。鹿は餌をねだったりはしないようです。人間も鹿も、お互いの距離感を保ちつつ共存している感じでした。
イチイ
そうなんですね、知りませんでした。私は襲われそうな気がして、あまり近づくことができず・・・でも、歩いていた道の先にグループで寝そべっていたので、どうしたら良いものか困って、腰くらいまである草の間をかき分けて、道なき道を歩んで大きく迂回しました。小鹿のこと、覚えておきますね。育児放棄するなんて極端な気がしますが、やはり野生の動物はシビアなのですね。
こもれび
ずいぶん前からブログを拝見していましたが、なかなかコメントのきっかけがみつからず。
ご紹介くださるイギリスの風景、街並みに溶け込んでひっそり佇む旧家、お庭、絵画、ご友人との生活の様子など、いつも素敵なお写真とお話をありがとうございます。
また、イチイさんのお人柄を想像しながら、ときには応援する気持ちになったり励まされたり。
こちらまで穏やかな心地良い時間となっていましたよ。
風景に溶け込むような小鹿の愛らしさ、爽やかな風を感じていいですね。
イチイ
最近は忙しくて、なんだか自分らしくない毎日のような気がして、以前ほどゆっくりブログを書いている時間がなくなってきています。でも、そうやって優しいお言葉を頂けると、これからも自分のペースで書いて行こう、と思えます。
リッチモンドパークは、とても広くて、色んな表情のある公園でした。機会があったら、また行きたいです。