大好きな同僚が、クビになりました

実は今日、とてもショックなことがありました。

実は、私が一番好きだった同僚が、
クビになっていたのです。

今週の月曜日は、
イギリスの数少ない祝日でした。

彼女は、祝日明けの火曜日に出社して、
1日の仕事を終えた後、
会議室に呼ばれて、
クビを言い渡されたようです。

水曜日の今日、荷物は置いてあるのに、
その同僚が会社に来ていないのです。

お昼を過ぎても姿が見えないので、
これはおかしいと思っていたら、
実は、昨日クビになっていたことがわかりました。

世知辛い世の中ですね。

なんていう言葉で言い尽くせないくらい、
悲しくて、行き場のない悔しさがこみあげてきます。

これを書いている今も、
涙が出てくるくらい、
やるせない気持ちでいっぱいです。

彼女は8年くらい働いていて、
私たち後輩たちからはとても慕われて、
信頼されている人でした。

でも、自分の仕事をアピールするのが
苦手と言いますか、
自己主張の強い西洋人にしては珍しく、
コツコツと、影で仕事をしていくタイプだったのです。

だから、よく私たちの仕事を手伝ってくれたり、
失敗のフォローをしてくれたりしていました。

でも、表立って「これをやりました!」
などというタイプではないので、
上司からの評価は
それほど高くはなかったようです。

傲ることなく、
常に人に親切で、
周りの人たちによく気を使う人で、
皆から好かれていました。

私は何かとお世話になることが多く、
一緒に帰ったりしたこともありました。

会話からも人柄がにじみ出ていて、
「こういう人の下で働けて嬉しいな」
と思っていたくらいの人なのです。

彼女は目立つタイプではありませんが、
仕事をきっちりとやるし、
コミュニケーション能力も高くて
仕事以外でも他部署の人たちを誘って
ランチを企画してくれたりする、
人々の潤滑剤のような人でした。

会社の上の人たちは、
一体何を見ているのでしょうか。

誠実に、頑張って働いてきた人なのに、
他に、もっと働いていない人がいるのに、
どうして彼女がクビになるのか、
私には理解できません。

理解できないどころか、
評価に対して不信感すら抱いてしまいました。

営業のように数値で成績が見えない部署なので、
評価は上司の意向が強く反映されます。

上司のご機嫌をとって、
他の人に仕事を押し付けるような人が残って、
みんなの尻ぬぐいをしてくれていた
彼女がクビになるなんて、
何かが間違っているように思います。

所詮、下っ端である私には
見えなかったことがあるのかもしれませんが、
私からは美点しか見えていなかったので、
なぜ彼女をクビにしたのか、
まったく理解できないのです。


これからは、
廊下で彼女とすれ違って笑顔を交わしたり、
おしゃべりしたり、
彼女の笑顔を見ることが出来ないと思うと、
悲しくて、涙が出てきます。

携帯番号は知っているのですが、
こういうときに連絡を入れていいものか分かりませんし、
連絡を入れるにしても、
何を話したら良いのかわかりません。

大好きだった人なのに、
尊敬していた人だったのに、
もう一緒に仕事をすることができないと思うと、
仕事へのモチベーションも下がります。

ひたむきに働いているだけだとダメなの?

私もいつか、クビになるかもしれない・・・

そんなことも考えてしまって
頭の中が混乱しています。

彼女に会って、何か声をかけたい、
これまでの親切に対する感謝を伝えたい、
そんな気持ちが大きくなっているのに、
それをする勇気もありません。

ずっと続くと思っていた、
彼女と楽しく働く日常が
突然終わってしまって、戸惑っています。

なんだかまとまりのないブログで、すみません。

話を聞いてくださって、ありがとうございます。


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この記事へのコメント

  • なおみ

    それは悔しいですね。
    もちろん日本でも、頑張っていても理不尽な扱いしかされない社員はいますが、いきなりクビはあまりないと思います。
    むしろ、どうしてこんな人に高いお給料を払っているのかしら?と思うような社員は少なくない。
    それまでに通告があったのか、致命的なミスをしたのか?、会社に大きな損害を与えたのか?はわからないですが。

    逆の立場だったら、イチイさんは連絡が欲しいですか?
    私なら欲しいです。
    そして私の言い分を聞いて貰いたいと思います。

    言葉にしないと伝わらない事って、ありますよね。
    イチイさんの気持ちに蓋をしないで、そのままお伝えしたらいかがでしょうか?
    誰かの前で、涙することも怒ることも、悪いことではないのですから。
    それが相手の心を癒やすことも、あると思うんです。
    2019年05月09日 08:48
  • 大夫の監

    こんにちは。
    まず、その大好きな先輩に、電話をかけてみてはいかがでしょう。
    そして、その先輩に非が無くて、悪い事をしてないようでしたら。
    イチイ様が毅然と、会社に抗議してはいかがでしょうか。

    それをする事は、イチイ様の持ち家計画にも悪影響しかねません。それどころか、違約金をとられるかも知れません。

    けれども、イチイ様は今独身でいらっしゃいましょう?
    それに大和なでしこです。義を見てせざるは、です。

    イチイ様は時々、古風な言葉をつかいなさいます。
    朝日ににほふ山桜花の歌もすぐにお答えになりましたね。
    よほど、教養のある方だと思います。

    アメリカ人が評したのはパフォーマンスではなくて、ポテンシャルでしたね。ポテンシャル・エネルギーとは位置エネルギーのことですから。可能性とか潜在する才能という意味でしょうか?

    そういうイチイ様。敢えて、 「当たってくだけろ。」と申し上げたいです。
    2019年05月09日 17:10
  • ミルモ

    イチイさん(^o^)/

    その上司事態がダメ人間ですね。仕事が適当でも上司に好かれてたら、リストラされないとか馬鹿げてるね。一番居ないといけないような人が、辞めさせられるなんて。きっとイチイさんの人の尻拭いとか仕事の評価も、その上司なら分かってないだろうね。その人に連絡してみたら?何を話すとかでも無くてね、連絡してきてくれたら嬉しいもんですよ。イチイさんも先の事を考えたら、やっぱり転職を考えとかないとって思いました。泣かないで・・・
    2019年05月09日 17:47
  • アラフィフの派遣

    お話聞いてるだけで、こちらの気持ちも凹みます。
    人事評価が上司に一任されてるの嫌ですね。すべての従業員に「あなたはいつも、誰に助けてもらっているか」って聞き取り調査してくれたらいいのに。
    2019年05月09日 21:31
  • BlueDal

    理不尽ですよね、本当に・・・。狡賢い・自己主張が巧み・ご機嫌取りといった人が上司に気に入られ、ますます幅を利かせるのですよね。
    人格の良い同僚は貴重な存在だから、イチイさんのショックは理解できます。今回のことがとても残念だということ・感謝の気持ちを伝えた方がいいと思います。
    2019年05月10日 14:24
  • イチイ

    なおみさん、ありがとうございます。
    すぐにコメントを頂けたので、「私だったら連絡してほしい」と思って行動できて、手遅れにならずに済みました。どうもありがとうございました。コメントのお返事が遅くなってしまいましたが、いきさつはブログに書いた通りです。今、このときに先輩が悲しい思いに沈んでいないことを願っています。
    2019年05月12日 06:28
  • イチイ

    大夫の監さん、コメントをありがとうございます。
    ご提案、ありがとうございました。結局、会社に抗議することはありませんでしたが、無い知恵を絞って、出来る限りのことをしてみました。「先輩には、こんな仕打ちは似合わない。もっと良いことが起きてしかるべきだ」と思うような人だったので、どうにかこの状況が改善してくれることを願ってやみません。
    2019年05月12日 06:31
  • イチイ

    ミルモさん、ありがとうございます。
    最初は悔し涙が出てきましたが、先輩と会っていたときは何とか堪えることができました。
    私も、いつクビになるのだろう?と心配しながら働くのは、精神的に良くないな・・・と思いました。家を買いたくて転職しましたが、家のローンが始まって、ある程度落ち着いたら転職先を探したほうが良いかもしれない、と思うようになりました。とはいえ、イギリスにいる限り、この冷たいリストラの可能性は消えないのかもしれませんが・・・
    2019年05月12日 06:40
  • イチイ

    アラフィフの派遣さん、コメントをありがとうございます。
    本当に悲しいことです。以前、日本で勤めていた会社は、大企業の子会社だったせいか、360度評価というものがありました。毎年ではないのですが、部下が上司を評価するのです。この会社にそのシステムがあったら、上司の人を見る目のなさを指摘するのに・・・と思ってしまいました。聞き取り調査、おっしゃる通りですよね。上司は万能ではないのだから、広く意見を募ってくれたら、もっと正当な評価が与えられたと思います。
    2019年05月12日 06:43
  • イチイ

    Blue Dal さん、ありがとうございます。
    本当に、おっしゃる通りだと思います。イギリスだけでなく、Sara さんのいらっしゃるドイツでも同じのようで、いったいどこに行ったら誠実で正当な評価をしてくれるのだろうか?と思ってしまいました。
    おかげさまで、先輩に感謝の気持ちを伝えることができました。でも、無理に笑おうとする先輩が痛々しくて、見ているのも辛かったです。今は、少しでも早く笑顔と元気を取り戻してくれるよう願うばかりです。
    2019年05月12日 06:54