絶滅危惧種 リカオン

最近、同僚のPさんに勧められて、
BBC放送の「Dinasties」という番組を見ています。

デビッド・アッテンボローがナレーターで、
日本のディスカバリーチャンネルで放送されるような、
野生動物の生態についてのドキュメンタリーの
シリーズ番組です。

もともと私はドキュメンタリーが好きなのですが、
犬好きの私は、リカオンについての番組を見ていて、
なんだか切なくなってしまいました。

リカオンはアフリカ大陸に生息する、
絶滅危惧種の犬です。

英語だと Painted Wolf と呼ばれていて、
文字通り、黄色や黒でランダムに塗られたような体毛で、
足がとても長く、体高70cmくらいの犬です。

見ていて何が切なくなったかと言いますと、
厳しい野生生活を送っているのに、
社会的な愛情を持っているように感じたからです。

まず、メスを長としてグループで生きていくのですが、
グループ内でケガをしたリカオンがいたら、
そのリカオンのキズを皆が舐めて清潔にし、
餌を運んであげたりして、治るまで面倒を見るのです。

たとえば、ライオンの群れでは、
怪我をして弱った個体は置き去りにされていました。

ケガをしたライオンが、
自力で治癒できれば群れに合流しますが、
そうでなければ、その地で命を落とします。


また、番組ではテイトという
メスに率いられている群れに密着しているのですが、
他のリカオンの群れ、
しかもテイトの娘にあたるブラックチップという
メスをリーダーとする群れに
テリトリーを追い出されてしまいます。

行き場を失ったテイトの群れは、
危険だらけのライオンのテリトリーで
1年以上を過ごす羽目に陥ります。

その後、いろいろとあって
元のテリトリーに戻れるようになったのですが、
戻る途上、老衰でライオンから逃げきれなくなったテイトは
群れを離れて、その場にとどまったのです。

しかし、テイトと つがい になっていたオスのリカオンが、
テイトともにその場に残ったのです。

そして、2匹ともに故郷に帰ることなく、
ライオンのテリトリーで命を落としたそうです。

弱肉強食が支配するサバンナで、
家族愛を大切にし、
時に自分の命よりも家族を大切にする姿が、
とても健気に思えました。

painted wolf.JPG

このテレビシリーズでは、
チンパンジーやライオンも紹介しているのですが、
アフリカ大陸で生息する動物たちは、
ここ20年くらいで激減しているそうです。

ライオンは半数近くにまで減り、
リカオンは、現在6600頭しか生存していないそうです。

そして、その原因は人間なのです。

本来、牛を放牧してはいけないことになっている
保護地区で牛を放牧し、
ライオンなどから牛を守るために毒入りのエサを撒き、
それを食べた動物たちが命を落としています。

人間が、生息地や食糧を確保するために
自然を切り開いていくことにより、
動物たちの生息地域が急激になくなっていき、
食料を求めるために天敵の多い地域への移動を余儀なくされ、
群れを維持していくことができなくなった動物たちもいます。

人間と野生動物が共存していける方法があればいいのですが、
今のところ、動物側のほうが生息数を減らしており、
絶滅さえ心配されているような状態だそうです。

平和な国から偉そうなことは言えませんが、
何かしら打開策があるのではないかと願ってやみません。

この記事へのコメント

  • ミルモ

    イチイさん(^o^ゞ

    きっと人間が地球で一番不要な生き物だと思います。環境破壊も絶滅とかも全部人間の責任だし。難しいね(´・c_・`)・・・体調はどうかな?まだまだ寒いね、体調に気をつけてね。・・・(*^▽^)/★*☆またね。
    2019年01月07日 18:23
  • イチイ

    ミルモさん、ありがとうございます。
    ホストのデビッド・アッテンボローも「地球は人間という1つの種族が支配してしまった」と言っていました。人間は増えすぎたのかもしれませんね。死ぬはずだった病気が治療できるようになったのは、個人や家族単位で考えると喜ばしいことですが、地球規模では摂理に半するのかもしれませんね・・・
    2019年01月11日 15:40