サンタクロースに会ってきました

ちょっと恥ずかしいので書くかどうか迷ったのですが、
実は今日、サンタクロースに会ってきました。

ロンドン市内にあるナショナルトラストの
Sutton House(サットンハウス)で
子供向けのイベントがあったのです。

さすがに一人で行くのは恥ずかしかったので、
こういうことにノリが良さそうな
Nさんに声を掛けたところ、
今日の午後なら一緒に行けるとのことだったので、
二人で行ってきました。

会社によるとは思いますが、
イギリスでは12月24日の午後は
休みになる会社が多いのです。

明日のクリスマスに向けて、
何かと準備しなくてはいけないからだと思いますが、
クリスマスというファミリーイベントは
私のような独り者には関係ないので、
半休をもらえてラッキーでした。

でも、Nさんの会社は今日の午後どころか、
12月22日から1月3日までお休みなのだそうです。


というわけで、会社帰りに待ち合わせて、
東ロンドンへ行ってきました。

チューダー様式(16世紀の建築様式)の建物で、
外観は、ロンドンによくある古びたレンガの建物なのですが、
中に入ると欅のパネル板のある広間など、
ロンドンという大都会にいることを忘れてしまうほど
別世界にいるような気分になりました。

内部はいたるところにクリスマスの飾りつけがあり、
しかも、それらの飾りは手作りっぽいのです。

たとえば、こんな風に・・・

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街中で売られているようなキラキラした飾りはひとつもなく、
シナモンとか、オレンジの輪切りを乾燥させたもの、
ヒイラギなど自然のものだけを使って、
それらをリボンでまとめているだけなのに、
とても立派に見えました。

考えてみれば、この建物が作られた16世紀には
プラスチックなどというものは存在しなかったわけで、
当時の様子を再現するために、
こういう飾りにしているのかもしれません。

結構広いお屋敷なので、
全部の飾りが手作りだとしたら、
それらを作って飾り付けた
ボランティアの人たちの労力は
相当なものだったと思います。


サンタさんと会うイベントは、
入場料のほかに2ポンドを支払いました。
サンタさんが子供たちに短い話をして、
話が終わると、小さなギフトを手渡していました。


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プレゼントが沢山並んだテーブルの横で、
温かなオレンジ色の光に囲まれて、
サンタさんが座っていました。

サンタさんは、少ししわがれた声で、
ビクセンというトナカイの話をしてくれました。

そして、お話が終わると子供たちを呼んで
一緒に写真を撮り始めました。

私も写真を撮りたいな…と思ったところで、
Nさんが、こんなことを言いました。

「よし!ここは観光客のフリをして、
サンタさんとツーショットを撮らせてもらおう!」

そして、子供との写真を一通り撮り終った頃合に、
Nさんが、思わず笑わずには聞いていられないくらいの
ジャパニーズ・イングリッシュのアクセントで
サンタさんにこう言いました。

「フォト・ウィズ・ミー! プリーズ!!」

実は、Nさんは「もしかして、帰国子女?」と思うくらい、
英語の発音がキレイなのに、
無理やり下手な英語を話している様子が
もう、おかしくて、おかしくて・・・

携帯を持つ手が震えて、
なかなか上手く撮れなかったくらいです。

そして、私も「ミー・トゥー!」と言って、
ちゃっかり写真を撮ってきました。

本当に、Nさんと一緒にいると退屈しないと言いますか、
幾つになっても茶目っ気があって、
いたずらっ子みたいなところがあるので、
いつも驚かされます。


この国に来てから、
そして、こんな年になってから、
子供のころに出来なかったことを
ひとつづつ叶えているような気がしています。

私の家は貧乏だったので、
クリスマスの思い出は殆どありません。

クリスマスツリーすら、
小学6年生くらいのときに
近所の人が「新しいのに買い替えたから」と
古いツリーをくれるまで、
飾ったことがありませんでした。

だから、子供なりに
「クリスマスなんて、別に大したことじゃないわ」
みたいに強がっていました。

憧れても手に入らないものだったら、
考えないでいるほうが気持ちが傷つかないので、
「自分とは無関係だ」
「あんな子供だましなんて、なんてことない」
などと自分に言い聞かせていたものです。

でも、こうやって子供のころに夢見ていた
クリスマスの雰囲気を目の当たりにして
サンタさんに会って、
しかも写真まで撮ってしまうなんて、
子供のころに やり残したことをしているような、
そんな気持ちになりました。

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