豹変したイタリア人

今日も、20歳近く年下のイタリア人男性のお話、
このときの続きを書きます ↓


彼について理解したことをまとめると
こんな感じだと思います。

まず、彼はアラフィフ女は恋愛を諦めているから、
僕みたいな遊び相手がいたら良いでしょ?
と無邪気に考えていること。

彼は「自分は誠実だ」と言っていますが、
その「誠実」の基準が、
私の考える誠実さとは、
天と地ほども離れていること。

過去に、一方的な理由で彼女を捨てていること。
しかも、それに対して何とも思っていないこと。


これは、ジェネレーションギャップなのか、
文化の違いなのか、
それとも、単に彼の性格に問題があるのか分かりませんが・・・

とにかく「この人は理解できない」
ということだけはよく分かりました。


そして、彼はしつこく口説いてきます。

「本気じゃないから、いいでしょう?」

呆れた私は、こう聞いてみました。

「だいたい、『遊び』とか言って、
イエスと言う女性なんて、いるの?」

すると、彼はニヤリと笑って、こう言いました。

「君が思っているよりも、
ずっと多くの女性が同意するよ」

「どのくらいの割合?」

「そうだなぁ、7~8割の人はOKするね」


この話を聞いて、
彼が自信満々な理由が分かりました。

過去に何人の女性に声を掛けたのか分かりませんが、
確かに10人中 8人近くがOKと言うなら、
かなりの勝率(?)です。

「僕が誘惑して落ちない女は滅多にいない」
くらいのことは思っているのかもしれません。

そして、もうこんなやり取りを終わりにしたいと思い、
私はこう言いました。

「いや、私は本気の恋愛を探しているから、
絶対に、そういうのは無理です」

こう言いながら、
実は、後ろめたい思いを感じていました。

というのも、自分が恋愛を諦めていて、
決して本気の恋愛を探しているわけではないことを
誰よりも自分が知っているので・・・・

そして、そんな私の後ろめたい気持ちを察したのか、
彼は「それは、嘘でしょう?」と畳みかけてきます。

心の中で「ええ、それは嘘です!嘘をついています」と言いつつ、
でも、そんなことを口にしたら面倒なことになると思ったので、
必死になって、こう繰り返すよりほかできませんでした。

「いいえ、もう本気の恋愛しかしたくありません!」

しばらくやり取りをしていたのですが、
ようやく彼も理解したのか、
それとも思い通りにならなかったことが面白くなかったのか、
突然、彼が怒鳴り出しました。

「なんて女なんだっ!
じゃ、お前は僕の時間を無駄にしたのかっ!!」

ここで、私はビクッとしました。

こちらのブログを読んでらっしゃる方はご存じだと思いますが、
私は子供のころのトラウマで
誰かに怒鳴られると、怖くて動けなくなるのです。

「なんて女なんだっ!」

と人目もはばからずに繰り返す彼を見ながら、
私は、どうしたものか・・・と途方に暮れていました。

何事かと思った店員さんがやってきたのですが、
彼はぶっきらぼうに「会計してくれ」と店員さんに言い、
店員さんは、すぐに請求書をもってきました。

そこで、彼はこう言いました。

「あ、カードをさっきのパブに忘れてきた」

カードを1枚だけしかもっていない、
なんていうことは、あり得ません。

つまり、こういうことです。

「お前は僕の時間を無駄にしたんだから、
夕食代くらいは、お前が払え」

この豹変ぶりに、驚きました。

さすがに、怒りを感じましたが、
大声で怒鳴られ続けていた私は、
もう怖くて怖くて・・・ 

一刻も早くここから逃げ出すのが先決だと思って、
仕方なく、2人分の料金を払いました。

フン!と言って、
当然のごとく席を立つ彼の後ろ姿を見ながら、
私は、突然のことに何が何だか分からなくなっていました。

お店を出ると、
彼はまた「なんて酷い女なんだっ!」と捨て台詞を言って、
そのまま帰ってしまいました。

一人取り残された私は、
怒鳴られたことに対するショックで、
しばらく動けずにいました。

ようやく少し落ち着いてきて、
帰路につくと、いろいろと考え始めました。


自分の思い通りにならなかったから、
相手を怒鳴りつけて、
相手にお金を払わせて憂さ晴らしするなんて、
30歳を過ぎても、大学生のときのままなんだな・・・

しかも、今日の話で分かったことは、
自分の都合の良いように(性欲処理のために)
私を利用しようとしていただけで、
それができないならば用済み、
ということなんだな・・・

そもそも、なんで人が(私が)
自分の思い通りに動くと思えるのかしら?

「俺の時間を無駄にした」って怒ってたけど、
それじゃ、私の時間とお金を無駄にしてもいいわけ?

などなど・・・
いろんな考えが、頭の中を巡っていました。

なんだかよく分かりませんが、
彼が自分勝手で自己中心的な考えをする人だ、
ということだけはよく分かりました。

レストランで悪し様に怒鳴られて、
しかも彼の分まで代金を支払わされて、
本当に踏んだり蹴ったりな夜でした。


下手に「友達でいましょう」などと説得しようとせず、
常に「No」と答えていたら、
いつかは彼が諦めてくれていたかもしれません。

やり方を間違ったような気がしますが、
でも、ああいうふうに簡単にキレる人とは
怖くて一緒にいることができないのも事実なので、
結局は、友達にもなれなかったと思います。

そういう意味では、早いうちに関係が切れて、
もう怒鳴られることもなくなったので、
良かったかもしれません。

が、しかし・・・・・

翌日、彼からメッセージが来たのです。

たいしたメッセージではないのですが、
そのことは、また明日お話させてください。


こちらは、毎年冬恒例の、
ハイドパークの移動式遊園地、
「クリスマス・ワンダーランド」です。

入場料がかかるので行ったことはありませんが、
バスからキラキラした光が見えました。

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いつか、行ってみたいです。

この記事へのコメント

  • たま

    典型的なDV男ですね、言うこと聞けば優しくなるけどそうでなければ逆ギレする、DVの典型的な特徴ですね。関わらないほうが良いですよ、身の安全のためにも!
    DVは心の問題ですからなかなか治りません、性格と同じで環境が変わらない限り自己を見つめ直さない限り変わりません、暴力で他人を支配したがりますから!
    関わらなくてよかったですね、気をつけて!
    2018年11月25日 06:57
  • アラフィフの派遣

    これ、可能な範囲で会社の同僚にバラした方がいい気がします。
    予想以上に変わった人だわ。何かあった時に味方してくれる人を用意しておいた方がいいかも。(いっそ天使のNさんにも)
    あることないこと急に言ってぶり返されそうで心配です。

    なんで人が思いどおりになると思うのかしらね、その通りですよ!
    この人、対人関係スキル5歳児くらいで止まってますね。
    2018年11月25日 07:41
  • なおみ

    イチイさ~ん!
    友達なら楽しいんじゃない?なんて、
    無責任コメントしちゃって、ゴメンナサイ。
    怖い思いしちゃいましたね。
    って、なんて男なんだろう?
    日本人のオトコなら「本気だよ」ってうそぶくところ。
    そこを起点に誠実なのか?
    いやいや違うだろ~!
    でもイチイさん、なんだか以前より、立ち直りが早くなってませんか?
    2018年11月25日 19:10
  • イチイ

    たまさん、ありがとうございます。
    はい、もう関わっていないので大丈夫です。早いうちに分かって、良かったです。
    2018年11月26日 06:59
  • イチイ

    アラフィフの派遣さん、コメントをありがとうございます。
    彼はもうすぐ転職する予定のようなので、そっとしておこうと思います。同僚に伝えたら、自分がそういう誘いにのったこともバレしまいますし・・・ 対人スキルがなくても会社で良い仕事につけるのが不思議です。そういう意味では世渡りスキルはあるのでしょうね。
    2018年11月26日 07:01
  • イチイ

    なおみさん、コメントをありがとうございます。
    謝っていただくことはないですよ。とりあえず会って、説得してみよう、自分の気持ちを確認してみよう、と思ったのは自分なのですから・・・ ビックリしましたけど、今は良い経験だと思っています。
    本当に、誠実の起点がおかしいですよね? イタリア人の常識なのか、彼の問題なのか分かりませんが、目玉が飛び出るくらい驚きました。
    2018年11月26日 07:09