ビクトリア・アンド・アルバート美術館 ラファエロの間

昨日、ジムで知り合った人と一緒に
ビクトリア・アンド・アルバート美術館に行ってきました。

ロンドンのビクトリア・アンド・アルバート美術館には
ラファエロの工房が作成した、
とても大きな絵画が7枚あります。

「ラファエロの間」と呼ばれる大きな部屋に、
7枚の絵画と、1枚のタペストリーが飾られています。

ラファエロが25歳の時に
教皇のユリウス2世に呼ばれて、
大きなタペストリー作成を依頼されたのですが、
そのときの下絵をもとにした絵画なのです。

バチカンの壁を飾る壁掛けなので、
天井から床まで覆えるくらい巨大な絵画です。

7枚すべて、初代バチカン教皇でもあった
聖ペトロに関する逸話で、
描かれている人物は等身大以上の大きさです。

絵画を保護するために照明が落とされているため
じっと目を凝らして細部を見ていると
いつの間にか首が痛くなっているくらい、
巨大な絵画です。

もちろん、ラファエロ本人だけで
そんな巨大な絵を描けるはずもなく、
ラファエロが手掛けたのは下絵だけで、
それを弟子たちが彩色したものになります。

ラファエロが描いたオリジナルの雰囲気を
どれだけ保っているのか定かではありませんが、
それでも、ラファエロらしい丸みを帯びた
柔らかなラインの人物たちが描かれていました。

そして、私が面白いと思ったのが、
こちらの絵画です。


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聖ペトロは、もともとガラリヤ湖の漁師だったのですが、
一番初めにキリストの弟子になった人物です。

こちらの絵画は、
おそらくその時のシーンを描いていると思われますが、
これがタペストリーになると・・・


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左右が、反転しているのです。

描いた絵を裏返して
タペストリーの下絵にしたわけです。

そして、長年壁に掛けてあったせいか、
色落ちしているようですし、
キリストのショールも白から赤色に変えられています。

誰の指示なのか分かりませんが、
画家が描いた絵画は修正がききませんが、
タペストリーだったら、
たとえば絵の一部だけを採用するとか
右と左を反転させるとか、
服の色を変えるとか・・・

注文主の意向を反映させて、
ちょっとしたカスタムメイドができるんだな、
と思ったのです。

注文主のユリウス2世の意向なのか、
それとも他の人の好みなのか分かりませんが、
画家と持ち主の合作みたいなものに仕上がっていて、
面白いですね。

この記事へのコメント

  • ミルモ

    イチイさん(^o^)/

    ほ〜ぉ(・o・)こんなのも有るのね。色が違うとまた違って見えますね(^_^)美術館行ってみたいな( ・∇・)1日中色んな絵を見てみたいな。楽しめたね(^∇^)・・・今日は季節外れの夏日なりましたよ。いつ冬になるんでしょうね(;゜゜)・・・♪v(*'-^*)^☆またね。
    2018年10月07日 21:42
  • イチイ

    ミルモさん、ありがとうございます。
    はい、ロンドンは無料で楽しめる美術館が多くて、とても楽しいです。人がたくさんいて疲れてしまいましたが、それでも沢山の素敵なものが見れて良かったです。
    この時期に夏日ですか? 寒暖の差が激しいようですが、体調には気を付けてくださいね。
    2018年10月09日 06:32