今日、こんなものを見かけました。
レッカーされる車です。
他人事じゃないなぁ・・・と思いながら、
このときのことを思い出しました↓
あの時は、大家さんに救われました。
そういえば、壊れた車のその後について
こちらで書いていなかったことを思い出したので、
後日談を書かせてください。
壊れた車の修理に500ポンドくらいかかることが
分かったことについては、こちらに書いています ↓
しかし、その後大家さんがお世話になっている
ガレージの人に聞いてくれたのです。
大家さんの話をまとめると、こんな感じです。
問題がタイミングベルトだけであれば、
200ポンドくらいで直せるはず。
でも、それは車の一部を解体しないと分からない。
とりあえず200ポンド払って、
タイミングベルトだけであればそれで直せる。
それ以上かかるようだったら、諦めるしかない。
そして、200ポンドは返ってこない。
まるでギャンブルのようだな・・・と思いつつ、
賭け事なんて無縁の私は、
エアコンも壊れていて、
仮に修理すると400ポンド近くもかかるし、
車がなくても生きていけるから廃車にしよう、
と決めて、大家さんにそう伝えたのです。
でも、陽気でポジティブな大家さんは
「もったいないよ!あと1週間考えてみて!」
と言いました。
とりあえず1週間くらい考えましたが、
やはりギャンブルする気持ちにはなれませんでした。
正直なところ、古い車ですし、
これからまたほかの部分が壊れる可能性もあります。
そしたら、また修理代がかかります。
そんなことを繰り返していく可能性があるなら、
すっぱり車をあきらめたほうが良いと思ったのです。
そこで、解体業者さんを探して、
動かない車でも100ポンドで
引き取ってくれるところが見つかったので
「やっぱり廃車にします」と大家さんに伝えたら、
また「もったいないよ!あと1週間考えて」と言われました。
ここで無碍にするのも申し訳ないと思い、
その場は一旦引き下がったものの、
また1週間後に、大家さんに「廃車にします」と言いました。
しかし、ここでもまた大家さんは「もったいないよ!」
と繰り返すのです。
大家さんに「決めるのはキミだけどね」と言われた直後に
「はい、決めました。廃車にします」と私が答える、
「もったいないよ!」と言うのです。
これが、ひたすら繰り返されるのです。
「決めるのはキミ(私)」と言いつつ、
結局、私に選択権はないってことじゃないの?
そう思いつつ、また1週間考えることになって・・・
ということを1か月くらい繰り返していました。
そして、車にも蜘蛛の巣が張ってきたりして、
いよいよどうにかしないといけないな、
と思っていた矢先に、
大家さんに車のことを聞かれました。
そして、例によって「決めるのはキミ」と言いつつ、
私が「廃車にする」と答えると、
「もったいない!」と、やめさせようとするのです。
もう、ここまでくると迷惑に近いな・・・
と少し苛立ちを覚えたときに、
大家さんがこう言いました。
「じゃ、ボクがあの車を引き取るよ。
解体業者は100ポンドで引き取るって言ってるんでしょ?
ボクが100ポンド払うから、ボクに廃車にしなよ。
そして、うまく修理できたら
一緒に車をシェアしよう!」
・・・??
シェアするのは構いませんけれど、
それって、大家さんに何のメリットが?
大家さん、確かすでに車を2台持ってたよね?
と思った私は、正直にそう聞いてみました。
「だって、あの車はもったいないよ。
それにボクの車は、
ベンツとBMWでガレージに置いてるんだ。
日常のちょっとしたことに使うための
小さな車が欲しかったんだよ」
廃車にするとしても、
業者に取りに来てもらったりしないといけないし、
そうなると会社を休んで待っていないといけません。
色々と面倒な手間もかかりますので、
大家さんが引き取ってくれるなら、
普段いろいろとお世話になっていることもあるので
タダであげても良いくらいなのですが・・・
でも、すでに2台車を持っているのですよ?
どうして、わざわざ壊れている車を
お金を払ってまで手に入れようとするのでしょうか。
しかも、私とシェアするなんて、
修理代を大家さんが全部払ってくれて
私も好きな時に乗れるなんて、
そんな都合の良い話があって良いはずがないじゃないですか??
正直なところ、理解に苦しみます。
お金持ちの人は、考える基準が違うのでしょうか。
数百ポンドなんて、
はした金で痛くも痒くもない金額なのでしょうか?
でも、ならわざわざ壊れた車を買わずとも
安い中古車を買えば良いのに・・・とも思います。
それとも、私を気の毒に思って、
慈善のような気持で申し出てくれているのでしょうか。
それならそれで有り難い気もしますが、
先に書いた通り、
また走っている途中に故障でもしたら困るので
この車に乗り続けるのが怖い、というのが本音です。
エアコンが壊れていることや、
また壊れたら怖いと思っていることなども
すべて正直に話したのですが、
大家さんは「もったいない!」と言い続けます。
結局、なんだかよく分からないまま、
自分で決めたこと(廃車にする)を押し通すこともできず、
うじうじしながら「え、じゃ、車はどうぞ」などと言い、
とりあえず大家さんに車を引き取ってもらうことになりました。
でも、これで車が直らなかったら、
大家さん、大損ですよね・・・?
そんなことで良いのでしょうか?
それとも大家さんは車が200ポンドで直ると
信じて疑っていないのでしょうか?
本当に、お金持ちの考えることは
よく分かりません・・・
この記事へのコメント
たま
もったいない精神が強い人ですね。いくら直してもまた壊れるからなおさら金と時間の無駄になるだけですよ。おかしいですね
まお
業者が100ポンドで引き取るといってるから、何とかする手段のある人にはそれ以上の価値があると思いますよ。商売で引き取るからには儲け出ないと引き取りません。
大家さんには詳しいお友達もいるし「100ポンドで手放すのはもったいない」と断言できるから、商売にはしてないけど何とかする手段のある人なのかも…と思いました。
イチイ
私もおっしゃる通りだと思うのですが、なぜか修理して乗るべき!と強引なくらいに勧めるのです。
下の階に南米の人を住まわせて、結局大勢でぎゃーぎゃー騒がしくなったりしたことを思い出し、失礼ながら、もしかしたら長期的な目線でものを考えない人なのかしら?と思ってしまいました。
イチイ
そうですよね。もしかしたら、大家さんよりも大家さんのお友達(以前修理工として働いていた人)のほうが「あれはもったいない」と言っているのかもしれませんね。
大家さんがそこまで言うなら、タダでもいいので車を差し上げようかと思っていますが、本当にいいのか?と少し心配になります。
しょうたろう
イチイ
そうなのですね。そういう商売をされている方が車を引き取れば、価値があるのですね。