イチゴから延びる新芽を小さな植木鉢に定着させました。
そのときのことは、こちらに書いています ↓
http://yewtree.seesaa.net/article/452679898.html
その後、きちんと根付いたので、
親株から延びる茎(ランナー)を切って、
独立させたのが先週末のことです。
今週末も様子を見に行ったら、
そのまま枯れることなく元気に育っていたので、
親株をすべて抜いて、子株を植えることにしました。
「せっかく育ったのに、ごめんね。
でも、子供たちがまた元気に育つからガマンしてね」
と呟きながら、親株を抜いていきました。
イチゴは根が浅いので、
少し力を込めて引っ張るとすぐに抜けます。
でも、抜いた下から大きなカエルが3回も出てきて、
そのたびに「ぎゃっ!」と叫んでしまいました。
このベジタブルガーデンには水源がないのに、
どうしてこんな乾いたところでカエルが生きていられるのか
不思議でなりません・・・(というか、心臓に悪いです)
イチゴを全て引っこ抜いた後は、
スコップで土を少し掘り返して柔らかくし、
そこに腐葉土入りの土を混ぜて、
土の質を良くしました。
本来であれば、土を作った後、
土が馴染むまで1週間くらい待つべきなのですが、
来週末にはいろいろと予定があって
イチゴの世話をする時間があるかどうかわからなかったので
とりあえず植えてしまいました。
少し多めに子株を増やしたので、
いくつか株が余りました。
「ご自由にどうぞ」と貼り紙を付けて
置いておこうかとも思ったのですが、
もしかするとイチゴが根付かない可能性もあると思い、
植え替えたイチゴが根付かなかったときに植えられるよう、
とりあえず人様にあげるのはやめておこうと思いました。
このまま元気に根付くと良いのですが・・・
ところで、この作業をするのに2時間くらいかかったのですが、
駅の構内にあるせいか、
割と頻繁に駅の利用者が声をかけてくれました。
「こういうのが駅にあるのは気持ちが和むわね」
と優しいことを言ってくれた女性もいましたし、
「これ、もらってもいいの? どうやって食べるの?」
などと興味津々に聞いてくる若いカップルがいたり、
「さぁ、みんな、これを今日のチキンに使うわよ!」
と摘んだばかりのローズマリーを片手に、
元気よく子供たちに声をかけるお母さんがいたり・・・
残念なことに、私はせっかく声をかけられても
うまく会話を続けることができないのですが、
こうして見知らぬ人に喜んでもらえるのは
やっぱり嬉しいと思いました。
特に、お母さんが積んでいたローズマリーは
私が初めてこのベジタブルベッドを手伝いに来た時に
瀕死の状態だったのです。
そのローズマリーをきれいに刈り込んで、
根元の風通しを良くしてあげたら、
日当たりが良い場所だったこともあり、
ぐんぐんと伸びて立派な株に育ったのです。
こうして一生懸命育てたものを摘んで
目の前で「今日のチキン料理に使うわよ!」などと
嬉しそうに話しているお母さんを見た時に、
いろいろな思いが心の中に浮かびました。
私が育てたものが、
この陽気な家族の食卓にのるんだ・・・
こんな元気のいいお母さんがいる家庭って
きっと賑やかな毎日なんだろうな・・・
新鮮なハーブだから、
スーパーで買ったものや
乾燥ハーブよりも美味しいと思ってもらえたらいいな・・・
そんなことを考えながら、
でも少し恥ずかしい気分になって、
「ありがとう」と言ってくれたお母さんに
「どういたしまして」とだけ言って、
そのままイチゴに目を落として作業を続けていました。
こういうとき、もっと話題を膨らませて、
「またいつでも取りに来てくださいね!」とか
元気に答えられれば良いのでしょうが、
それはまだまだハードルが高いようです。
でも、いつかニッコリと笑って、
きちんと相手のを顔を見ながら
「このハーブは、こんな料理にもおすすめですよ」
などと元気に答えられるようになりたいです。
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