コンスタブルの故郷を見てきた旅行の続きを書かせてください。
コンスタブルの風景画については、
こちらに書いています ↓
http://yewtree.seesaa.net/article/451727843.html
ナタリーさんの宿を出てすぐに、
小さなパン屋さんから、
可愛らしい女の子が出てきました。

お店と女の子の洋服がマッチしていて
とても可愛らしいな、と思いました。
お店のなかを覗いてみると
いかにも手作りといった風情の、
とても美味しそうなパンやケーキ、
手作りのジャムなどが売っていました。
会社へのお土産にちょうどいいと思い、
翌日の営業時間を聞いたら、
残念なことに、週末しか営業していないそうです。
観光客向けに開いているのか、
それとも平日働いている人が趣味で開いているのか、
どちらなのか分かりませんが、
長閑と言いますか、マイペースと言いますか、
それで商売が成り立っていることに驚きました。
これからフラットフォードミルへ向けて
ジャムを複数背負って歩くのは辛いと思い、
お土産は諦めて、
後で食べようと思ってアップルパイを1つだけ買いました。
パン屋さんを出て、
地図を見ながらフラットフォードミルに向かって歩いて行くと、
今度はパブが目に入りました。
パブの横にはとても大きなバラの生け垣があって、
まるで映画のワンシーンのようでした。

パブを過ぎてさらに歩いていくと、
こんな古い教会に出ました。

入口が閉まっていて中には入れませんでしたが、
この教会を過ぎたあたりから
人通りも車どおりも殆どない道に入りました。
右手には見晴らしの良い平野が広がり・・・

左手には鬱蒼と茂る雑木が並んでいて、
ところどころに野バラが咲いていました。

そのまま30分弱くらい歩いて行くと
フラットフォードミルに到着しました。
こちらはフラットフォードミル内にある、
コンスタブルの父親が所有していた水車小屋です。

実は水車小屋はこの写真の裏側にあり、
一般の人たちは入ることができません。
私は有料のガイドツアーに入ったので
水車も見ることができましたが、
こんな感じで、機能的ではありそうですが、
あまり風情のあるものではありませんでした。

水車小屋に増築されたような形になっている住居部分ですが、
実は、コンスタブルはここには住んでいませんでした。
時折、ホリデーなどで家族揃って訪れる程度で、
実際にはここから少し離れたところに立派な屋敷を構えており、
そちらに住んでいたそうです。
そして、コンスタブルがフラットフォードミルを訪れた時は
写真の左側に写っている棟に滞在していたそうです。
この建物は、正面玄関前の段差が丸い石でできていますが、
これはかつて粉ひきに使われていた石を再利用しているそうです。

この建物の前には池があり、
玄関を出たところから正面を見ると、
こんな美しい景色が広がっています。

お天気が良いことも幸いして、
見るものすべてが絵画のように素敵でした。
ナショナルトラストの管轄で
きちんと管理されているだけあって、
少しテーマパークっぽい印象がしなくもないのですが、
おそらく「風光明媚」というのは
こういう場所のことを言うのだろうな・・・
と思えるような、素敵な場所でした。
この記事へのコメント
たま
まるで絵の風景そのものが存在している景色ですね。
良い所ですね。行ってみたいよ~~
イチイ
日本の観光地ほど人はいませんでしたが、結構人が来ていました。ファミリーが長閑にピクニックしたり、老夫婦がお散歩したりしていました。イギリス人ならだれでも知っている画家なので、ひっきりなしに人は来るのでしょうね。とてもきれいなところでした。このフラットフォードから、近くの村まで40分くらいのウォーキングルートがあるそうです。もし次回があったら、そちらの道も歩いてみたいです。