昨日ご紹介しました Rosemary B&B ですが、
そのお庭がとても素敵でした。
オーナーのナタリーさんがゆっくりと歩きながら
お庭の隅から隅まで説明してくれました。
たとえば、こちらの下の写真に写っているバラは
ある年のお誕生日に送られたものだとか・・
こちらのベンチの前にはハーブガーデンがあるのですが、
そこはもともとゴミを捨てる穴だったとか・・・
ナタリーさんが引っ越してきた当時の
このお庭の写真も見せてもらったのですが、
芝生が広がっているほかは、
大きな杉の木があるだけのシンプルなお庭だったそうです。
それを、何年もかけて
今のようなお庭にしたそうです。
お話を聞いていると、
お庭じゅうにナタリーさんの思い出や
情熱が詰まっていることが良く分かりました。
こちらは日時計ですが、
蜘蛛の巣に光が反射して、
自然が作ったものなのに
何かの絵画かオブジェのように見えました。
お庭の奥は数種類のバラの生け垣になっていて、
写真ではそう見えないかもしれませんが、
どのバラも2メートル以上もあります。
でも・・・・
残念なことに、枯れたバラの花が目立つのです。
ナタリーさんは腰を痛めているため、
今年は枯れたバラの花を切るほどの体力も
時間もないそうです。
人を雇って手伝ってもらっているそうですが、
1日に3時間程度のお手伝いだと
B&Bのお掃除や芝生の刈りこみだけで過ぎてしまい、
100株以上もあるバラの花の剪定まで
手が回らないのだそうです。
そんな話を聞いて少し気の毒になった私は
お庭のバラの剪定を申し出たのです。
そして、こちらのブログで書いたことになったわけです ↓
今でこそ、ボランティアでお手伝いしているお庭で
沢山のバラを剪定していますが、
この時が初めての剪定だったので、
ナタリーさんに教えてもらいながら、
おっかなびっくりハサミを使っていました。
途中で紅茶とクッキーで休憩したり、
3~4時間ひたすらバラを切っていました。
そのおかげで、大半の枯れた花を切ることができて
お庭がより一層、健康的に見えました。
でも、このバラだけはうまく剪定できませんでした。
実はこちら、小さな花の咲くツルバラを3種類、
大きな杉の木に絡めて育てているのです。
ナタリーさんに聞いたら、
この苗は20年くらい前に植えたものだそうです。
白とピンクのバラを3つ、
杉の木の根元から1.5mくらい離れたところに植えて、
あとは茎を杉の木のほうにしなだれかかるようにしたら
自分たちでどんどんツルを伸ばして、
大きな木を覆いつくすまでになったそうです。
左側にベンチが写っていますので、
どのくらい大きな木なのかお分かりになると思います。
白いバラと・・・
薄いピンクのバラが絡み合っています。
こんなに大きく(高く)育ったツルバラを
初めてみました。
これだけ大きくなるということは、
やはり育て方が上手なのでしょうね。
その日の夜、ナタリーさんは
「お庭を手伝ってくれたお礼に」と
簡単な夕食を用意してくれました。
ナタリーさんと
お嬢さんご夫妻と一緒にテーブルを囲んで、
慣れない感覚でそわそわしながらも、
つたない英語でナタリーさんたちとお話をしながら
楽しい時間を過ごすことができました。
この日のお客さんが私一人だったこともあり、
まるで親戚の人の家に遊びに来たかのような
妙な懐かしさと温かさに触れながら
その日はぐっすりと眠ることができました。
こういう旅行は素敵だなぁ・・・
そんな風に思いながら、
コンスタブルの故郷を後にしたのでした。
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