イギリスで車をレッカーされそうになりました

先日少しだけ書きましたが

今日は私が受けた駐車禁止の罰金のことを書かせてください。


その日のお昼過ぎ、

会社にいる私の携帯電話に

大家さんからメッセージが届きました。


「君の車がレッカーされそうだよ!

今すぐ僕に電話して!」


ええええ!? なぜ!!??

と、慌てて大家さんに電話しました。


「イチイ、君が車を停めている場所、

今日1日だけSuspensionになってるよ!

知らなかったのかもしれないけど、

駐車禁止のチケットを切られてるし、

すぐに車をレッカーするって言ってるよ!」


「ええええ???」


「僕が、今すぐ車を動かしてあげるよ。

車のカギはどこにあるの?」


「家を入って右側にある棚の上です」


「わかった!」


・・・・・・言葉を失いました。

(最近、こればっかりです)




でも、一体「Suspension」って何だろう?

私、ちゃんと駐車料金を払っているし、

いつもと同じように

許可を受けている場所に停めていたのに・・・


と思った私は、同僚に聞いてみました。


すると、Parking Suspension というのは、

文字通り、Parking(駐車)が

Suspension (停止)されていることで、

道路工事とか、お祭りなどのイベントのために

一時的に駐車禁止になることだそうです。


そして、同僚はこう続けました。


「たいていは何日か前から、

近くの電柱とかに黄色い看板が出てて、

いつからいつまで Suspension になるか表示されているよ」


でも、私が日曜の夕方に車を停めたときには

そんな黄色い看板はありませんでした。


でも、その日の夜に見てみたら、

こんな看板がかかっていました。

(夜に撮ったのでボケててすみません)


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つまり、水曜日の駐車禁止のことを

月曜日か火曜日に掲示したわけです。

1~2日前の告知で突然駐車禁止にするなんて、

あまりに告示期間が短すぎると思います。


後で大家さんに教えてもらったのですが、

どうやら誰かが引っ越しをすることになって

引っ越し業者の車を停めるために、

その家の前 数メートルを駐車禁止にしていたそうです。


まったく、運が悪いと言いますか、

いい迷惑と言いますか・・・


私が毎日車をチェックしていなかったのが

いけないのかもしれませんが、

駐車可能エリアは広範囲で、

先週末の日曜日には、

家から50mくらい離れたところにしか

駐車できるスペースがなかったのです。


そこは通勤途中の道ではなかったので

車(とその付近)を見ることはありませんでした。


いずれにしても、車の近くは毎日チェックしないと、

いつの間にか駐車禁止をとられていることがある、

ということが分かりました。



それにしても、大家さんの行動の速さには

驚きを通り越して、感動しました。


私が混乱して、

「えっと、えっと・・・」と慌てていると

こちらから頼んだわけでもないのに

「車を動かしてあげるから、鍵はどこ?」

と言ってくれたこと。


私の車は家の前に停まっていたわけではなく、

少し離れたところに停まっていたにもかかわらず、

きちんと見ていてくれたこと。


実は、私が車を買った日に

ちょうど大家さんと入口のところで会ったので

「見て、この車を買ったの!」と話しかけたのです。

そのとき、大家さんはこう言ってくれました。


「よかったね。

そしたら、僕がちゃんと見ておいてあげるね」


そのときは、お世辞とか義理のようなもので

その場の流れで言ってくれただけだと思って

まったく意に介していませんでした。


でも、その言葉の通り、

ちゃんと見ていてくれたのです!



その日、帰る途中にビールの半ダースセットを買って

大家さんのところに行きました。


本当は1ダース買いたかったのですが、

右腕が腱鞘炎で痛いので、

12本持つのは無理だったので、

ビールを6本だけ買いました。


家の前にあるリサイクルごみ箱の中に

いつもイタリア産のビールの空き缶があるので

多分、あれが大家さんの好きなビールだと思い、

それと同じメーカーのビールにしました。


そして、大家さんに「ありがとう!」と感謝の気持ちを伝えて

「ほんの少しだけど・・・」とビールを渡しました。


「そんなことしなくていいのに・・・」


「でも、同僚が言っていました。

もしレッカーされていたら、

レッカー代はもちろんのこと、

向こうが車を保管している場所の駐車場代として

1日あたり50ポンド(約7千円)くらいかかるって。


3日以内に取りに行ったとしても、

軽く見積もって500~600ポンド(約10万円弱!)

くらいかかってもおかしくないって・・・


だから、本当に助かりました」


「いいんだよ。

だって、言ったじゃないか。

僕たちはみんな家族みたいなものだよって」


「・・・・・・」


この言葉を聞いたとき、

嬉しさのあまり、言葉が見つかりませんでした。



確かに、入居するときにこう言われました。


「ここに住む人はみんな家族みたいに仲がいいんだよ」


このときです ↓



でも、私はいつもどこかで人と距離を置くところがあって

この言葉も社交辞令程度のことだと受け取って、

大家さんとか階下に住んでいたアリスのことを

「家族のようなもの」とは考えていませんでした。


でも、大家さんはごく普通のこととして

私のことも「家族」みたいに見てくれていたのです。



あのときの大家さんの言葉のとおり、

土曜日に入居してきたペルー人も

パーティー好きのようではありますが

彼らも家族だと思って広い心で接しよう、と思いました。


結局、あの日は11時過ぎまで

外でサルサがかかっていました。

今は夏至前後なので、

夜の10時過ぎまで日が暮れないのです。


だから、きっとついうっかり遅くまで

庭で音楽をかけてしまったのだと思います。


赤の他人が騒いでいるとイライラしますが、

仲の良い人がパーティーを楽しんでいる、

と思うと印象が違ってくるから、

人とは不思議なものですね。


たまさんがコメントで

「騒音は人間関係の良さが関係している」

と書いてくださっていましたが、

まさにその通りだと思いました。

(たまさん、いつもありがとうございます)


まだ仲良くなってはいませんが、

自分のなかで相手との距離感が変わることで

イライラがなくなりました。



ところで、今日はこんな風景を目撃してしました。

レッカーされる車です。


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ここにも Parking Suspension の被害者がいました。


こうして気を付けて見てみると、

いろいろなところに Suspension の黄色い看板があります。


大家さんがいなかったら、

私の車もこれと同じ目に遭っていたと思うと、

他人事とは思えません。


この車の持ち主を知っていたら、

私もすぐに電話してあげたい!と思ったくらいです。


こういうのって、

ご近所どうして助け合えたらいいですよね。


Parking Suspension になるには

それ相応の理由があることは理解していますが、

やっぱり腑に落ちない気もします。


だって悪気があって、悪意をもって、

駐車禁止のところに停めたわけではありません。


しかも、停めたときには

そこは駐車禁止ではなかったのです。


そして、ナンバープレートから

持ち主が割り出せるはずなのだから、

黄色い看板を設置する人たちが

持ち主にメールか携帯メッセージなどで

教えてあげればいいのに・・・


なんだか意地悪しているようにすら思えるのは

私が駐車禁止の罰金を払わされたからなのでしょうね (苦笑)

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