備品を盗むお客さん

こちらのブログを読んでくださっている方は
ご存じだと思いますが、
私は2年前に田舎に家を買って、
民泊として貸し出しています。

幸いなことに、私が肋骨を痛めたときは
6週間という長期でお客さんが入った直後だったので
寝ている間にお客さんからの
問い合わせに応えたりする必要もなく
放置していることができました。

前に書いたと思いますが、
掃除と洗濯に1泊料金の半分以上を払っているため
手元に残る金額は微々たるものではありますが、
こうやって働けないときも収入があるのは
金額は小さくても、
心の中では大きな支えになりました。

家を買うまでも大変でしたが、
去年はいろんなトラブルが連続して、
実は、民泊業をやめようと思って、
不動産会社にテナント探しを依頼していたのです。

ただ、ちょうど長期のお客さんが泊っていたので、
不動産屋さんが内覧できる日が決められず、
結局、民泊業を続けていたところへ、
怪我をして動けなくなったのです。

惰性で続けていた民泊ですが、
いつ会社をクビになるか分からないご時世、
しかも寝たきりで
悪いことばかり考えてしまう状況の私には、
小さな希望の光のように思えました。

随分前にコメント欄で
なおみさんが提案してくださったように
万が一 リストラされたときには
田舎に身を寄せて、
自分の家や他の貸別荘の掃除人になれば
なんとか生計は立てられるだろう・・・
などと考えたりしていました。

残っている有給休暇を使って
3週間は仕事を休めましたが、
ずっと休んでいたらクビになるかも・・・
と心配だったこともあり、
早めに仕事に戻りました。

でも、復帰しても
痛みからずっと同じ姿勢でいるのが難しく
気持ちがイライラしてしまったり、
凡ミスを連発していました。

迷惑を掛けないようにと思って
無理して早く仕事に戻ったのに
逆にみんなに迷惑をかけたかも・・・と思うと、
ベッドから出られるようになって
少しだけ上向きになった気持ちが
また落ち込んでしまいました。


話が逸れてしまいましたが、
怪我をして1か月くらいした頃から
短期の宿泊者を受け付け始めました。

そんなある日、掃除人から
写真とメッセージが送られてきました。

4人の家族連れがチェックアウトした日なのですが、
バスタブの横についているパネルの
下の部分についていたシリコン製のパッキンが
なくなっているというのです。

この写真がそうですが、
パネルとバスタブのふちの間に
水がこぼれないように
シリコン製のパッキンがついていたのです。

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タオルを、自分が持参したものと間違って
うっかり持って帰ってしまうとか
そういうことだったら分かるんですけど、
これは、どう考えても意図的に外したものです。

しかも、外すのも簡単ではないというか、
力を入れて引っ張らないと外れません。

おそらく、自宅のパッキンが破れたとかで
私の家に同じものがついているのを見て
バレないと思って。
取り外して持って帰ったのだと思います。

なんといいますか・・・・

私の常識では、欲しいと思っても、
泊った家の備品を持ち帰るという発想はありません。

こんな目立たない場所だったら
バレないと思ったのでしょうか?

しかも、DIYショップに行けば、
メーター売りで買えるパッキンです。

安いからこそ気軽に盗めたのかもしれませんが、
簡単に安く買えるものなので
私だったら自分で買うと思います。

幸いなことに、
掃除人の人がこう申し出てくれました。

「近くのDIYショップで
メーター売りのパッキンを買ってきてつけておきますね」

そして、こんな風につけてくれました。


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しつこいようですけれど、
メーター売りしていて、
その値段は13ポンドだったそうです。

日本円で2千円弱ですが、
そんなお金をケチって人のものを盗るという
その神経が理解できません・・・

被害金額も低いし、
腹いせとして悪いレビューを書かれても嫌なので
お客さんには連絡を取らず、
いうなれば「泣き寝入り」することにしました。

この件、怒りを感じるというよりも、
頭の中で「?」が渦巻いていました。

ホテルの備品を盗む人がいる話を聞いたことがありますが、
こんなものを盗っていく行く人がいるんですねぇ。