イギリスで救急車に乗るには審査があります

今日は、昨日の続きを書かせていただきます。

「安静にしていれば回復するのではないか?」と
儚い期待を持ちつつ1週間がたちましたが、
痛みは一向に収まりませんでした。

歩くのもままならない状態で、
ストックしていた痛み止め(イブプロフェン)もなくなり、
これはまずい…と思っていたところへ
上司から自宅電話あてに電話がかかってきました。

「携帯に連絡したけど一向に返信がないし、
電話したら繋がらなかったから・・・」とのことでした。

携帯電話はベッドと壁の隙間に落として、
そのまま放置しているうちに
電池切れになっていたのです。

上司に事情を説明して、
さらに1週間くらい休ませてもらうようお願いしたのですが、
そのときに「あまり酷いようなら救急車を呼びなさい」
と言われました。

救急車!? そんな大げさな!
・・・とは思いましたが、
痛みに耐えていても何も改善しないと思って、
救急番号に電話をかけてみたのです。

ところが、救急番号に電話をしたら、
こう言われました。

「救急車を利用するためには、
いくつかの審査があります。
今から質問しますので、それに答えてください」

そして、質問の内容はこんな感じでした。

「あなたは今、命の危険にさらされていると思いますか?」

「いま、大量に出血していますか?」

もちろん、どちらも答えは NO です。
正直に答えたら、こういわれました。

「あなたのケースでは救急車は利用できません。
自力で病院に行ってください」

・・・・・・・・え??

いくら歩けないことを力説しても、
「命にかかわることじゃないので、ダメです」の一点張りで、
取り付くしまもありませんでした・・・

コロナで医療関係者の人手不足とか、
色々と問題を抱えているのだとは思いますが、
こんなサービスを受けるために
毎月、高い国民健康保険を払わされているのか・・・と、
ほとほと嫌になりました。

おそらく、大した怪我じゃないのに救急車を呼ぶ人が多くて
こういう審査をしているのだとは思いますが、
本当に必要な人を切り捨てるようなことをするなんて、
この国の医療システムは、本当に役に立ちません。

歩けない、一人暮らしで助けてくれる人もいない、
自力でどうにかできるなら、とっくにそうしてます!
・・などと言ってみましたが、
まったく聞く耳をもってくれませんでした。

そして、そのまま、
また3日ほどベッドの上で過ごしました。

病院に行ったほうが良いとは思ったのですが、
少しでも体を動かすと息が止まるほどの激痛が走るので
玄関まで行って、タクシーに乗ることすら不可能に思えましたし、
痛みに耐えるだけの覚悟ができなかったのです。

そして、4日目の朝、
意を決して病院に行くことにしたのでした。

自宅から救急病院までは、
歩いて10分もかからないのですが、
歩ける状態ではなかったので、
タクシーを呼びました。

タクシーに乗り込むまで、
ベッドから玄関へ行くまででも非常に時間がかかり
玄関へたどり着く前に「行くのをやめようかしら・・・」
と何度も思いました。

それでも、なんとかタクシーに乗り込み、
ほんの数分で病院に着きましたが、
途中、普段なら気にもしないような小さな揺れが
いちいち体に響いて激痛が走るので、
30分くらい乗っていたような気分になりました。

タクシーを降りて、
救急という看板がある入口までは15mくらいでしたが、
よろよろと時間をかけて歩いていきました。

ああ、やっと着いた!!

・・・と思ったら、誰もいません。


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朝の7時半くらいだったので、
そのせいかもしれませんが、
「救急入口」と書いてあるにもかかわらず、
誰もいないのです。

「いや、ほんとに命に係わる怪我だったとしたら、
私、ここで死んでるよ・・・」

などと呟きながら、
駐車場の端に警備員さんが立っていたのを思い出し、
痛い身体を引きずるようにしながら
また駐車場(タクシーを降りた場所)へ戻り、
警備員さんのところへ行くはめになりました。


また長くなってしまったので、
救急病院でのことは、明日書きますね。

何と言いますか・・・・

あのときは痛みを堪えるのに必死で、
何も考えていませんでしたが、
こうして落ち着いて振り返ってみると
ほんとに酷い対応ですね。。。

特に救急車の人、
死ぬかもしれないような状態じゃないと
救急車を呼んでくれないなんて、
「救急」の定義を問いたいです。

ほんとに死ぬような人しか乗せないなら、
それは救急車じゃなくて
霊柩車と呼んだほうが良いのではないかしら?
などと思ってしまいます。