どうしてこの人が首相をできているんだろう?と思いました

キーボードが壊れているあいだ、
いろいろとお話したいことがありました。

そのうちのひとつが、ボリス首相のことです。

こちらでも時々話題にしており、
最近、ボリスさんに対して
懐疑的な考えをもつようになりました。

でも、あるニュースを見て、
「どうしてこの人が首相をできているなろう?」
と本気で思ったのです。

今月に入ってロックダウンが厳しくなったイギリスですが、
そのうちの一つに、
「エクササイズは地元で」というものがあります。

Stay local(地元にとどまること)というルールですが、
ある日、姉妹が車で5マイル離れた景勝地を散歩していたら、
ルール違反ということで200ポンドの罰金を課せられたのです。

5マイル(約8km)が Local(地元)なのかどうかは、
人それぞれの基準だと思いますが、
私にとっては 、気軽に歩いて行ける距離ではないし、
Local ではないと思います。

でも、この姉妹は「横暴だ!」とテレビに出たり
ツイッターで政府や警察を非難していました。

まず、これを見て
「なんでこんなことができるんだろう?」と思いました。

腹が立ったから、
自分は間違っていたと思っていないから、
ということなのでしょうけれど、
実際に罰金を払わされているのだから
それをもって、ルール違反をしたことの
証拠になると思ったのです。

でも、その罰金自体が不当だと言っているのです。

人によって「基準」が違うのは当然で、
本人たちにとっては「Local」だったのでしょう。

でも、それを Local と思わない人も大勢います。

自分の考えを主張するなら、
他人の考えも尊重すべきで、
一方的に政府などを非難すべきでないと思いましたし、
その「自分たちは正義だ」と言わんばかりの態度が
とても傲慢に思えました。

でも、ロックダウンで暇な人々が多いのか、
それとも、自分もそのくらいのことをしてもいいと思いたいのか、
姉妹に対しては同情的な意見が多かったのです。

少し長くなりましたが、ここまでが前置きです。

この事件(?)から、数日後のことです。

前にもボリス首相がサイクリング好きなことを
こちらに書きましたが・・・

そんなボリスさんは週末に、
ロンドンの中心地にある首相官邸から
東ロンドンまでサイクリングを楽しんだそうです。

その距離は、首相官邸から7マイルです。

5マイルで罰金を取られた人がいて、
そのことが大きなニュースになった数日後に、
自分は7マイルのサイクリングに出かけているのです。

カメラに向かって笑いながら片手をあげて
自転車を運転しているボリスさんの姿を見て、
思わず、「この人、バカなの・・・?」と口にしていました。

政治家のくせに、
5マイルがダメだとされた直後に
7マイルの距離を出かけるなんて、
正気の沙汰とは思えません。

しかもカメラに手を振るなんて、
自分の行動が引き起こすであろう
出来事に考えが廻らなかったのでしょうか。

政治家としての駆け引き力といいますか、
先を見越して臨機応変に対応する、
という能力に欠けていると思います。

どうしてこんな考えの浅い行動をする人が、
首相などという政治的策略の頂点に立っていられるのか、
不思議でなりません。

炎上させたくて、
わざとやっているのなら分かりますが、
そんなことをする意味も必要もありません。

いつもインタビューで「Stay Local」と言っているくせに、
当の自分は例外なんだ・・・と思うと同時に、

パワハラが許されたパテルさんのことや 

ドミニク・カミングに対する庇護を思い出しました。

結局、政府は「ボリス首相の行いは正しい」として、
お咎めなしです。

さらに言うなら、罰金を課せられた姉妹も
もしかすると罰金を撤回される可能性があるそうです。

コロナウイルス対応や、
Brexit 対応の不味さに不満の声がささやかれていますが、
こういう、先を考えることのできない人だからこそ、
こんな結果になってしまったのでしょう。


borisp.PNG

当然のごとく、
ボリスさんの支持率はじわじわとさがっています。