ボリス首相に辞めてほしいと思ってしまいました

私は特別政治に関心があるわけではないのですが、
今日のニュースを見ていて、
ボリス首相に「首相を辞めてほしい」と思ってしまいました。

と言いますのも、今日1日のニュースだけで、
3つも「ボリスさん、何やってるんだろう?」
と思うようなことが報道されていたのです。

私には投票権がないので、
どう思おうとイギリスの政治には関係ありませんが、
イギリス人の多くが首相を批判している理由が
なんとなく分かったような気がします。

これまでは、どちらかというと
「ボリスさんも頑張ってるのになぁ」と
どちらかというと擁護派だったのですけれど・・・

政治的なことは分かりませんが、
人の気持ちを考えないことが多くて、
ちょっとついて行けません。

政治家としては正しい決断なのかもしれませんが、
民意を汲まない政治というのは
いつか破綻すると思います。

まず、1つめのニュースですが、
内務大臣のパテルさん(Priti Patel)の
内務省内での言動が荒く、
「いじめ(Bullying)」だと訴えて
それを理由に辞職した高官がいたことから、
監査機関が調査をしていたのです。

調査の結果、
ほかにも「あれは Bullying だ」と証言した職員が
何人かいたそうです。

そして、先に書いた通り、
Sir Philip Rutnam さんという高官も、
2月末に「彼女ののBullying に耐えられない」
として辞職しています。

でも、実はこのパテルさんというのは
ボリス内閣唯一の女性大臣で、
ボリスさんのお気に入りとして有名なのです。

幾ら「お気に入り」だとしても、
実際に証言したスタッフがいた以上、
政治家として致命的だろうから
当然、免職になると思っていました。

と言いますのも、イギリスでは、
パワハラ、セクハラ、職場内でのいじめは
事実の確認が難しいものの、
社員が出るところに訴え出たら、
確実な証拠がなかったとしても、
少しでもその可能性があるのであれば、
ほぼ100% 会社が悪いという判決が出る国なのです。

そのため、職場でのパワハラなどには
皆が過敏に反応し、
気を付けて生活しています。

しかし、なんとボリスさんが
「彼女は謝罪したし、言動に問題はなかった」と結果を下し、
これ以上の調査は行われないことになりました。

そして、これを受けて今日、
首相のアドバイザー職にあった高官も、
「パテル大臣の行動の是非を決めるのは
(法で定められた機関ではなく)首相だということが分かった」
と述べたうえで、アドバイザー役を辞任しました。

2.PNG


これを聞いて、このときのことを思い出しました ↓

一度ならず、二度までも、
首相である権限を振り翳して、
世の中の「ことわり」とか「常識」を無視して、
自分のお気に入りを手元に残すという決断を見て、
ボリスさんの政治的手腕に疑いを持ったのです。

「政府に必要な人間だ」とか、
「疑わしきものは罰せず」とか、
彼の中では何かしらの正当性があるのでしょうが、
何も知らない国民から見たら、
単なる「えこひいき」にしか見えません。

仮に、正当な理由があって
「お咎めなし」にしたとしても、
それによって国民がどう考えるか?
ということに思いを巡らせることができない人に、
国の政治を任せるのは不安です。

なぜなら、自分の利害で判断を下す人に、
「国民(他人)の幸せを願う」という
気持ちがあると思えないからです。

独善的すぎて、ついていけません。

甘いことを言っている自覚はありますし、
こういうドライな人のほうが
政治家としては向いているのかもしれませんが・・・

ボリス首相が必死に庇ったドミニク・カミングス氏も
結局、内閣内で揉め事があったらしく、
クリスマス前までに辞任する予定だと報道されています。

カミングス氏は保守党の議員のことを
「有能なバカ者たち」と呼んだこともあるらしく、
他の議員たちからはあまり好かれていなかったようです。

ドミニクさんの辞任理由は違うかもしれませんが、
いずれにせよ、アドバイザーに見放される首相って、
いったいどうなんだろう?という思いもあります。

そして、次の「ガッカリ」ニュースですが、
「病院関係者以外の公務員の給料を
一部凍結するか、減給するかもしれない」と
政府の高官がアナウンスしたのです。

このブログで何度も
「イギリス政府が未曽有の借金を負って」と書いていますが、
実際に、イギリスは第二次世界大戦で負けた後、
各国に多額の賠償金を払わなくてはいけなくて
歴史に残る大借金を負った時とすら
比べ物にならないくらいの借金をしているのです。

その理由はコロナウイルス対策で、
それによって助かっている国民がいることも事実ですが、
私はずっと心配していました。

なぜなら、その借金を支払うのは、
イギリス国民の子孫たち、
つまり子供の世代の税金から
返済するしかないだろうと思い、
将来的な増税を心配していたのです。

もちろん増税も視野に入れているのかもしれませんが、
なんと国が給料の権限を握っている
国家公務員の給料に手を付けるとは
考えてもいませんでした。

長い目で見た政治的展望がないので、
よく分かりませんが、
これは良いアイデアなのかもしれませんし、
それの是非については何も言えません。

でも、「病院関係で働いている人は重要視しているから、
そういった人たちの給料には手をつけない」
と平然と言っている政治家を見て、
「何を寝ぼけたことを言っているんだろう?」
と本気で思いました。

病院関係でなくても、小学校の先生とか、
感染リスクを負いながら
社会に貢献している公務員が大勢いるのに、
そういう人たちは「重要視」していないということ?
と思ったのです。

もしかしたら議員も国家公務員だから、
議員である自分たちが率先して犠牲を払うつもりで、
これを決めたのかもしれませんが・・・

病院関係者以外の公務員のことを
考えていなさすぎです。

急に、自分の給料の一部が凍結されたら、
(差し押さえではなく「凍結」なので
将来的には受け取れるのかもしれませんが)
ローンの支払がある人は
困ったことになるでしょう。

この案が出てきた理由は、
国民全員分のワクチンを買うため、
という理由のようなので、
政府としても苦肉の策なのかもしません。

でも、そういう発想に至るところが、
お金に困ったことのない、
ボンボンな政治家の考えそうなことだなぁ・・・
と思ってしまいました。

毎月の給料でカツカツの生活をしている人や、
貯金が全くない人、
そんな国民がいることに気づかないということは、
自分や、自分たちの周囲にそういう人たちがいなかった、
ということなのだろう、と思ったのです。

あと一つのニュースは
Track and Trace システムのことなのですが、
ちょっと長くなってしまったので、
次回のブログで書かせてくだい。