お花をもらいました

今日、Cさんの家に遊びに行ってきました。

Cさんは旦那さんと住んでいた家を売ろうとして、
ずっと市場に出していたのがようやく売れて、
2週間後には引っ越し!

・・・という段階になって、
売買契約がダメになったそうで、
いつも明るいCさんらしくなく、
とても落ち込んでいました。

イギリスの不動産売買は
日本とは全然違っています。

ここ数年、私は不動産購入で奮闘していたので、
私のブログを長く読んでくださっている方は
いろいろとご存じだと思いますが、
イギリスでは実際に鍵の受け渡しをするまでは
何が起こってもおかしくないので
油断できないのです。

たとえば、私が家を売ろうとして、
「1000万円で売ります」と
買主と合意したとします。

すると、売買の仮契約みたいなものを結ぶのですが、
これは念書みたいなもので、
法的な拘束力は無いも同然なのです。

そこで仮に、
『明日、弁護士が作った正式な契約書にサインして、
鍵を買主に渡す』という段階になって、
他の人が「1500万円で買います」と言ってきたら、
私は1000万円の売買を破棄して、
1500万円のほうに乗り換えることができるのです。

実際にそんなことをすると
周りに多大な迷惑がかかりますし、
顰蹙を買ったり、
不動産会社の心象も悪くなりますが、
法的には可能なのです。

そして、それと同様に買うほうも
明日が鍵の受け渡しという土壇場になって、
「やっぱり、やーめた」と言う権利があるのです。

Cさんの家はソファや食器棚などもなくなっていて
(既に売ったそうです)
大きな段ボールがたくさん積まれていて、
いかにも「もうすぐ引っ越します」という状態でした。

買主がどんな人だったのか知りませんが、
単なる気まぐれではないとは思いますけれど、
その人の心変わりで、
Cさんは次の買い手が見つかるまで
家財道具なしで生活しなくてはならないわけです。

しかも、Cさんは次に住む家を決めていて、
今住んでいる家が売れたら、
その家を買うつもりでいたので、
買主がCさんの家を買わなかったことで、
Cさんも家を買えなくなりました。

それはつまり、
そのCさんが買おうと思っていた家の住人も
Cさんのような状況に陥っているかもしれない、
ということです。

この国では、こういう住宅売買の連鎖を
「チェーン」と呼んでおり、
このような状態を「チェーンが途切れる」
と表現します。

そして、チェーンが途切れることは、
この国では「よくあること」なのだそうです。

そんなCさんでしたが、
庭に植わっていた黄色い花を
株ごと私にくれました。

おそらくこの家の形見分けみたいな
気持ちだったのかもしれません。

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こんなふうに背の高い花です。
後で調べてみたら、ルドベキアという花でした。

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2株ほど分けてもらって、
実家の庭に植えましたが、
きちんと根付いてくれることを願っています。

そして、こんなに大変な状況で、
困り果てているようなときに、
他人(私)のことを
気づかってくれるCさんのことを
改めて尊敬してしまいました。

辛いことを口に出すと、
なんだか自分でまた「私は辛いんだ」と
念押ししているような気になるから。

Cさんはそんなことを言っていました。

それを聞いて、
こちらで愚痴ばかり書いている自分を
反省してしまいました・・・・

愚痴る癖はなかなか抜けないかもしれませんが、
前向きに生きていくコツみたいなものと思って、
できるだけ自分の不幸を念押ししないように
心掛けたいと思いました。

いずれにせよ、Cさんの家が、
早く売れるよう願っています。
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posted by イチイ at 06:41Comment(4)日記