昨日、落ち込んでいた理由の一つを書きましたが、
もうひとつ、大きな、でも不確かな理由があります。
実は先週、会議の席で上司がこう言っていたのです。
「ニューヨーク支店を閉めることになったから、
ロンドン支店も縮小する予定だ」
必ずしもクビになるという宣告ではありませんが、
リストラが行われることの
前振りであることは確実です。
もし自分がリストラされたときに、
何の資格もなく、
50歳の独身女性なんて、
この不景気なご時世に
採用してくれる企業はないでしょう。
以前は、クビになったら
パブのウェイトレスとか、
スーパーの店員のバイトなどをすれば、
なんとか食いつなぐことができるだろう、
と思っていました。
でも、コロナウイルスの影響で
スーパーやレストランが閉店し始めている状況だと、
経験のない私を雇うところなんてないと思います。
そんなことを考え始めたら、
これまで何も考えずに生きてきて、
若いころに先のことを考えなかったことについて
どうしようもない後悔を感じると同時に
今の自分に何の価値もないことが悲しくなりました。
自宅勤務とは名ばかりで、
大して仕事をしていない自分は
リストラの対象になる可能性があります。
もし楽観的に見るならば、
私は70人いる部署員の中で
一番給料が安いスタッフなので、
私をクビにしても焼け石に水でしかないと考えて、
残してくれる可能性もあります。
同じ「リストラ」という手間をかけるならば、
費用対効果の高いスタッフのほうが良いと考えて、
ほかの人を対象にするかもしれません。
私以外のスタッフは専門職なので、
一番安い人でも私の倍以上の給料です。
課長クラスであれば
私の10倍くらいの給料をもらっています。
クビになるかも・・・
クビになったら、どうしよう・・・
そんなことを考えていましたが、
結論がでません。
クビになっても、これをやるからいい!
と思えるようなものもなく、
物価の高いロンドンを離れて
実家に住むとしても
家を人に貸すことができなくなって、
その収入もなくなってしまうと
ローンを払い続けることができません。
専門家の人たちは、
来年、不動産価格が崩れると言っています。
それは、ローンを払えなくなった人たちが
多くの家を手放すだろうから、というのが理由です。
自分が、その1人になってしまうのではないかと思うと
不安で仕方がありません。
不安だと言いつつも、
不健康なものを食べて、
ずっと寝ていても、何も解決しません。
寝ているときは何も考えずに済むので、
一番幸せです。
でも、それだと生きていけません。
食べて、寝て、可愛がられて・・・
のネコが羨ましくなりました。