イギリス カミングス氏はお咎めなし

こちらのブログで何度か書きましたが ↓

ボリス首相の上級顧問、
ドミニク・カミングス氏の進退問題、
結局、すぐにニュースから消えました。
つまり、お咎めなしです。

どの国も、政治なんて同じね・・・

と少しガッカリしましたが、
人様の国に住まわせてもらっている身なので
「そんなものだ」と受け入れるほかありません。

ちなみに、このとき ↓
にドミンク・ラーブさんが
「財務省と相談して回答します」といった質問は、
その日の夜のうちに「返金はしない」と回答されました。

あの会見の翌日(今から3日前)には、
カミングス氏の行動についてダーラム警察署から
こんなアナウンスが発表されました。

...there might have been a minor breach of the Regulations that would have warranted police intervention. Durham Constabulary view this as minor because there was no apparent breach of social distancing...

(・・・警察が介在すべき軽微なルール違反があったかもしれない。しかし、本件は2mの距離を保つことを違反したわけではないので、大きく取り上げるべきものではないというのがダーラム警察の見解である)

ご興味のある方のために、
こちらがアナウンスの全文です  → ダーラム警察のアナウンス

このアナウンスが発表された日の政府の会見で、
ある記者が、ボリス首相に
カミングス氏のことを聞いたときには
「ダーラム警察も違反ではないと結論づけた。
この件は、これで終わりだ。何の問題もない」と言ったうえで
こう結論付けていました。

I am leaving it to the public to decide what they thought 
(国民がどう思うかは、国民が決めればいい)

それ以降、朝のニュースからも、
夕方の会見からもカミングス氏の件は消えました。

BBCの視聴者参加型の討論番組では
視聴者がカミングス氏のことを取り上げていましたが、
パネリストとして参加していた議員は
あからさまに話題をすり替えて、
その場を収めていました。

唯一、ちょっと人目を引いたことといえば、
昨日夕方の政府の会見で、
ある記者が100万人以上の署名を集めている
カミングス氏の辞職について質問し、
それについて、政府の高官はこう答えました。

「先日カミングス氏は状況を説明し、
首相はそれを受け入れたので、
これ以上のアクションはありません」

質問者は食い下がって、さらにこう聞きました。

「いいえ、私が聞いているのは
(100万人以上が辞職を願っているという)
国民の声を聞くつもりがあるのか、
それとも無視するつもりなのか、ということです」

でも、それに対しても、
こう答えるばかりでした。

「月曜のカミングス氏の説明を首相は受入れ、
彼はカミングス氏をそのままのポジションに置くと決めました。
それが、首相の決断です」

「国民を無視するつもりなのか?」という点については
それこそ、完全に無視していました。

こういうはぐらかすやり取りも見飽きたと言いますか、
「やっぱりなぁ・・・」という
諦めにも似た気持ちになりました。


そして、同じ記者が次の質問をしました。
これは、ロックダウンのルールが少し緩んだこともあり、
そのルールについての質問でした。

What do you say to people in authority?
Should people in authority give a lead and obey the rule above all?

(政府の人たちへは(そのルールを)どう伝えるつもりですか?
高官たちは、そのルールは何よりも優先されるべきものであることを身をもって示すべきですか?)

昨日はイギリスの副最高医療責任者である、
ヴァン・タム(Van-Tam)氏が出ていたのですが、
この質問に対して、彼がこう答えたのです。

In my opinion the rules are clear and they have always been clear.
In my opinion they are for the benefit of all. In my opinion they apply to all."

(私の個人的な意見ですが、ルールは明確ですし、常に明確であり続けました。
これも私の個人的な意見ですが、これは国民全員のためです。
私の見解では、それは国民全員に適用されるルールです)

意図してかどうかは分かりませんが、
政府の高官だろうと、誰だろうと、
ルールはひとつで、全員が守るべきものだと思う、
とはっきりと言ったのです。

ヴァン・タム氏は政治家ではなくて医学者なので、
ボリス首相に進退を握られている政治家との違いを感じました。

でも、この件については、
今日のニュースで「昨日の会見のまとめ」的な部分で
少しだけ触れられていただけで、
誰もそれについてコメントしたり、
問題を取り上げる様子もありませんでした。

きっとマスコミも、
政府からなんらかの圧力を受けたのかもしれませんが、
これ以上はことを荒立てないことにしたようです。


ある政治家はカミングス氏のことを
「undoubtedly a genius(紛うことなき天才)」
と表現していました。

敗色濃厚だった Brexit が可決されたのも、
ボリス首相が選挙で勝利したのも、
全部 カミングス氏のおかげなのだそうです。

それなら、ボリスさんじゃなくて、
カミングスさんが首相になればいいのに・・・と
なんだかボリスさんが操り人形のように
思えて仕方がありませんでした。


こちらはボランティアしているガーデンの
ラズベリーの花にとまっているハチです。

一生懸命 蜜を吸っている様子を見ていたら、
単純なもので、なんだかカミングス氏のことなんて
どうでもいいような気がしてきました。

まぁ、私はイギリス人ではないので、
結局、事態を見守ることしかできませんし・・

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posted by イチイ at 03:19Comment(4)イギリスの実情