随分前から、大勢の人たちに感化されて、
私も何か学んでみたい、
今よりも「より良い」自分になってみたい、
そんな風に思うようになっていました。
このときにも書きましたが ↓
今からでも何かしてみたい、という気持ちが
だんだんと強くなってきていたのです。
これまでは家を買うために
生活を切り詰めて貯金ばかりしていましたが、
今はローンという定額を納めれば良い状態になり、
経済的にもコントロールを取りやすくなったこともあり、
去年の暮れに、とあるコースに申し込みました。
それは1日だけのワークショップで、
プロジェクトマネージメントについて学ぶのです。
これで興味が持てたら、
1年間の通信教育コースに申し込もうと思ったのです。
値段の安いコースを探したため、
ロンドン市内ではなく、
ロンドンから電車で1時間弱のところにある
トレーニングセンターでコースを受けることになりました。
ワークショップ当日の今日、
朝から Paddington 駅へ向かいました。
オレンジの服を着た工事現場作業員の人たちが
工事中の駅へ吸い込まれて行く様子を見て、
「空のオレンジ色とお揃いの服なのね」と、
思わず笑顔になりました。
果たして、どんなコースなのか、
どんな人たちがやってくるのか、
ドキドキしながら、
トレーニングセンターへ向かったのでした。
コースは興味深かったのですが、
他の生徒さんたちは、
私の子供でもおかしくないような
文字通り「キャピキャピ」した若者ばかりでした。
通信講座なら
若者と席を同じくする機会は殆どないので、
それほど気にならないとは思いますが、
やはり資格取得や勉強は、
若いうちからしておくべきですよね。
自分の若い頃に先見の明がなかったと言いますか、
何も考えていなかった愚かな自分が、
今さらながら悔やまれました。
午後4時半くらいに終わって、
トレーニングセンターの最寄駅から電車に乗り、
途中、Reading(レディング)という駅で
電車を乗り換えて、ロンドンに帰ってきました。
レディング駅は大きくて、ピカピカで、
見上げるような大きさのクリスマスツリーも、
長いエスカレータからはとても小さく見えました。
実は、ある人に勧められて、
プロジェクトマネージメントに興味を持ったのですが、
どうも下っ端根性の抜けない私には、
かなり宗旨替えをしないとついて行けなそうです。
勧めてくれた人は、こう言ってくれました。
「イチイさんは細かいところに目が届くし、
きっちり計画を立てて、
その通りに勧めていくタイプだから
プロジェクトマネージメントとか向いていると思う」
でも、今日のコースで感じたことは、
当たり前のことと言われてしまえばそれまでですが、
プロジェクトを「マネージメント」する人なわけで・・・
言われたことを「はい!」と迅速に対応するのが常の私には
人に指示するとか、命令する(?)とか、
そういう上の立場で物事を見ることに慣れておらず、
自分から何かを主体的に働きかける、
という発想が出てこないのです。
「言われたことをやる」が常識だった人間に、
「結果を出すために、何をするべきか考えろ」
などと急に言っても、無理なわけです。
これが「向き・不向き」の問題なのか、
それとも「慣れ」の問題なのか・・・
「慣れ」であれば、
いつかは克服できると思いますが、
「不向き」であったならば、
コースを受ける時間とお金が
無駄になってしまいます。
コースを続けるかどうか、
じっくり考えてみる必要がありそうです。