イギリスで家を買う 値段交渉

昨日も沢山のコメントを頂き、
ありがとうございます。

今日はイースター金曜日(聖金曜日)の祝日、
まるで初夏のような気温で、
雲一つない青空が広がっていました。

朝からガーデニングのボランティアをして、
午後には、自宅テラスにある、
沢山の植物の手入れをしていました。

こういう温かい日に、
テラスにあるブランコベンチに座って、
ぼやーっとしていると、
気持ちが和みます。

昨日、特に午前中は、
こんな和やかな気持ちがウソのように、
ピリピリしていました。


庭付きの家に決めたことは書きましたが、
実は、「買います」と言って、
それで終わらないのが、イギリスなのです。

まず、値段交渉から始めないといけません。

たとえば、3000万円で売りに出ている家を、
「2500万円なら買います」とオファーを出します。

不動産屋さんが売主にそのことを伝え、
オファーを受けるかどうか確認します。

オファーを断られたら、
「じゃ、2800万円で・・・」などと、
不動産屋さんを介してやり取りをするのです。

不動産屋さんは売主側の味方をするため、
うまく情報を引き出して、
いくらならオファーを受けてくれそうか、
上手に探り出さなければいけません。

しかも、その交渉の間にも、
「今日の午後にも3軒の内覧が入っていますよ」などと
不動産屋さんからの脅し(?)が入ります。

いくら先に「買います」と言ったとしても、
売値についての合意がとれていなければ、
後から内覧した人が「じゃ、売値で買います」と言った場合、
そちらを優先されてしまうのです。

そのため、人気のある物件は、
交渉に時間をかけている間に、
他の人に買われてしまう可能性が高いのです。

午後から他の人が内覧して、
その家を気に入って、
その場で「売値で買います」と言った場合、
すべての苦労(悩んだ時間)が無駄になります。

メールのやり取りで交渉を続け、
結局、それほど値引きしてもらえず、
ほぼ売値、ほんの少しだけ安くしてもらった金額で
販売の合意が取れたのが、11時半くらいでした。

もともと自分の交渉下手は分かっていたので、
あまり値引きしてもらえなかったのは、
仕方ないかな、と思いました。


でも、「あー、これで安心!」とならないのが、
イギリスの面倒なところです。

この時点では、Under Offer(オファーが入っている)
と呼ばれる状態で、
まだ買えるかどうか不確定なのです。

売主は私のオファーを内諾しましたが、
まだ正式に受けていないからです。

このオファーを正式にするためには、
AIP(Agreement in Principal)という、
銀行が発行した「XXXポンドまでなら貸します」という証明書、
身分証明書、住所証明などを不動産屋さんに渡して、
私に『買う能力』があることを証明しないといけないのです。

売主が良い人であれば、
私がこれらの書類を提出するまで待ってくれますが、
たとえば私が2950万円でオファーを出しているところへ、
他の人が「3000万円だします!」と言った場合、
そちらに鞍替えすることが許されているのです。

しかも、最終的に家の鍵を受け取るまで、
この『鞍替え』をすることが許されているので、
最後まで油断できません。

つまり、できるだけ早く契約を結んで、
その家を自分のものにするまでは、
100%安心はできないのです。


話を戻しますが、
私が『買う能力』を証明するまでは、
不動産屋さんは、家の広告を取り下げてくれないのです。

つまり、それまでは売り物件として
広告を打っているため、
他の人たちが内覧する可能性があるのです。

ただ、誰かが内覧を申し込んでも
不動産屋さんが「Under Offerです」と伝えて
内覧を諦めてくれる可能性も高いので、
必ずしも他の人に買われてしまうというわけでもないのですが、
それでも、他の人に買われてしまう可能性は
決して低くはありません。


とはいえ、ロンドンで仕事をしているので、
すぐに身分証明を持っていく時間はありません。

そこで、昼休みに郵便局へ行って、
ID Certificate を取ってくることになりました。

身分証明書と、そのコピーをもって郵便局へ行き、
そのコピーが本物であるという証明を発行してもらうのです。

実は、これが必要になるだろうと思っていたので、
出社前に8:30から開いている郵便局へ行ったのですが、
「この郵便局では ID Cetificate サービスはしていません」
と言われてしまったため、
昼休みに少し離れた郵便局へ、
バスに乗って行ってきました。

そして、証明してもらった身分証明書のコピーや
銀行明細などの必要書類を、
その場で、速達で送りました。

この書類が不動産屋さんに届いた時点で、
私のオファーが正式に受入れられて、
「Offer Agreed(オファー受諾)」となります。

本来であれば、
今日には不動産屋さんに書類が届いているはずですが、
祝日4連休のため、おそらく来週火曜にならないと、
Offer Agreed にならないと思います。

イースター休暇中は
不動産屋さんも内覧を行わないとは思いますが、
それでも、安心はできません。


郵便局から書類を速達で送った後、
ようやく一息つきました。

その前の日からずっと続いていた緊張が解けて、
どっと疲れを感じましたが、
「できるだけのことは、やった」という
不思議な充実感がありました。


昨日はイースター前休暇ということで、
同僚に誘われて、ビールを1杯だけ飲んできました。

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そのあとでジムに行く予定があったので、
あまり長居はできませんでしたが、
みんなホリデー前で楽しそうにしていました。