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前にアパートを買おうとしたときに、
友達に紹介されて雇った弁護士の
無責任な仕事ぶりのおかげで、
結局、50万円くらい損をしながらも
不動産の購入を諦めたことがありました。

今回は、そのようなことのないように・・・と思いつつも、
弁護士の知り合いがいるわけでもない私は、
結局、不動産屋さんが紹介してくれた
弁護士事務所に仕事を依頼することになりました ↓

でも、この弁護士事務所の人たち、
驚くほど仕事が早いのです。

呑気なイギリス人や
フランス人に囲まれて仕事をしていることもあり、
「この人たち、本当にイギリス人?」と思うくらい、
日本人並に仕事がテキパキしているのです。

しかし、私が依頼しているローンのアドバイザーが
1週間の休暇に出てしまったため、
逆に私のほうが、
売主や弁護士事務所を待たせているような状況でした。

でも、月曜から出社したアドバイザーに連絡を取って
どこの銀行でローンを組むか決めて、
ローンの申請書を提出したのが、
水曜日のことです。

すると、翌日の木曜日には、
銀行がValudation の予約をしたという連絡が、
不動産屋さんから入りました。

Valudation というのは、
銀行が専門家を雇って、
家の査定をすることです。

簡単に言いますと、
銀行が貸す金額だけの価値が、
その家にあるかどうか?
ということを判断する査定です。

この査定が終わり、
さらに私の信用調査が終わると、
晴れてローンが組めることになります。

とはいえ、このローン申請に先立って、
AIP(Agreement in principal)という書類を
銀行から貰っているので、
家の査定に問題がなければ、
ほぼ確実にローンが組めるはずです。

AIP というのは銀行が発行する書類で、
「あなたにならXXXポンドまで貸します」
といった内容が書かれた、合意書のことです。

このAIPは、買う物件を決めていなくても、
発行してもらうことができますので、
たいていの人は、AIPを発行してもらってから、
その金額内で家を探すことになります。

私の場合は、前に買い損ねた時に AIP を貰っていたので、
新たに発行してもらうことなく、
家探しをしていました。

しかし、AIPは半年間という有効期限があり、
その期限が切れてしまっていたので、
買う家を決めてから、
急いで発行してもらいました。

というのも、不動産屋さんにAIPを提出しないと
手続きを進めてくれないのです。

でも、発行を依頼した日のうちに
書類を手にすることができました。

これはローンアドバイザーの仕事が早かったのか、
銀行の仕事が早かったのか、
どちらなのかは分かりませんが、
いずれにせよ1週間無駄に待っていた後だったので、
思いのほか早くことが進んでくれて、助かりました。

しかも、今回の弁護士事務所は、
オンラインで進捗状況を
確認できるようになっていました。

ログインすると、
こんな画面が出てきます。

111.JPG


Lyons Bowe というのは、
弁護士事務所の名前です。

手続きが済むと、
その項目にチェックマークが入るようになっています。

数えてみたら、完了するまでに16段階あり、
今は5段階目が終わったところです。

こうして進捗状況が一目で分かると、
きちんと進んでいるのだと安心できますし、
これからどのような手続きを踏まなくてはいけないのか
予め知っておくことができるので、
とても助かります。

このサービスのクオリティ、
前の弁護士事務所とは大違いです!

お値段が高い(と言っても、相場よりも安めですが)
だけのことはあると言いますか、
安心と信頼をお金で買ったような気がしました。

私は貧乏生活が沁みついているので、
いつも少しでも安いものを買うようにしていましたが、
今回のことで、ここぞ!というときには、
お金を出し惜しみしてはいけないんだな、
ということを学んだような気がします。

「ここぞ!」というときの
判別がつかないときがあるで
それはそれで困ってしまうのですが・・・

それでも、今回は安さにしがみつくことなく、
それなりのお金を払って、
気持ちの安心を得ることができて、
そして、迅速で確実な手続きをしてもらえて良かった、
と心から思います。

こういうことって、
実際にこういう経験をしないと、
分からないものなのですね。

頭では分かっていたつもりでも、
「『安かろう・悪かろう』でも、
とりあえず仕事をしてくれるならいい」と思っていたときには、
『安心感』というものが、
どれだけ気持ちを楽にしてくれるのか、
気苦労を取り除いてくれるのかなんて、
考えもしませんでした。

実際に安心感を手に入れたことにより、
「前のときに常に抱いていたような不安を感じない」という、
たったそれだけのことが、
毎日の生活を過ごすうえで、
こんなに気持ちを楽にしてくれるのか・・・
と痛感しています。

前にアパートを買い損ねた時は
金銭的にも精神的にも大きな痛手を受けましたが、
痛い思いをしないと学べないこともあるのだな、
などと陳腐なことを実感しています。

これからも無駄にお金を使うつもりはありませんが、
でも、出すべきところには出す、
ということの大切さを知ったので、
これからの人生は、少しだけ変わりそうな気がします。