昨日の夜、会社の同僚に誘われて、
晩御飯を食べに行きました。
違う部署の同僚で、
「女の子たちと一緒にご飯に行くから、一緒にどう?」
と声を掛けてくれたのです。
てっきり彼女の部署の人たちと一緒なのかと思っていたら、
私と同僚以外の3人は違う会社の人たちでした。
外交的な同僚が、
いろんなところで知り合った人たちで、
皆が違う仕事をしていました。
みんな同年代の人たちで、
しかも5人中3人が独身ということもあり、
Nさん以外に、同年代の似たような境遇の人たちと
会ったことがなかったので、
なんだかとても親近感がわきました。
ロンドン中心のこじんまりとしたホテルの
ロビーで待ち合わせでしたが、
こんなところにホテルがあったんだ?
と思うような場所でした。
ブティックホテルのようで、
内装もおしゃれで、
ちょっと気後れしてしまったくらいです。
しかも、このホテルは裁判所を改装したもので、
レストランも、かつて実際に裁判が行われていた、
裁判所の一室を改装したものでした。
こんな風に天井が高くて、
これだけ見ると、普通の素敵なレストランなのですが・・・
たとえば、入口が二つあったり・・
裁判所は入口が2つあって
入廷時と退廷時には違うドアを通るしきたりなのだそうです。
かつて弁護士が座っていた
ベンチがそのまま使われていたり・・・
私にはかなりの出費でしたが、
同年代で独身で働いているみんなは
私よりもずっと良いお給料をもらっているようで
お金を気にせずに注文している様子でした。
話を聞いていたら、
みんなロンドン市内に家をもっていて、
やはり若い頃からしっかりしていた人とは
この年になって差が出てきてしまうのだなぁ・・と、
自分の若い頃を悔やんでしまいました。
今さら悔やんでも遅いので、
今からでもできることを精一杯やるだけだ、
と自分に言い聞かせながらも、
他の人たちのことを羨ましく思いました。
でも、ここで気づいたのです。
日本にいた頃は、
週末に道を歩いている家族連れなどを見て、
羨ましく思って卑屈になるのが嫌で、
ずっと家に引きこもっていました。
自分が得られなかった他人の幸せを見るのが
とても苦しくて、耐えがたいものだったのです。
でも、昨日はこう思ったのです。
「私も、今からできることを頑張ろう。
私にはそれしかできないんだから」
今から頑張っても、
彼女たちと肩を並べることはできないかもしれません。
それでも、今からでもできることが
ひとつでもあるのならば、
それを諦めたくはない、と思ったのです。
今からできることは、限られています。
そして、1年後には
その「できること」が
さらに限られてしまうと思います。
そう思うと、一時たりとも無駄にしたくない、
という気持ちに駆られます。
やみくもに行動することなく、
きちんと、今からできることを、
建設的に考えないといけないのかもしれません。
忙しさに流されて、
そんなことを考える余裕がありませんでしたが、
今からでも、頑張らないといけないな、
と気持ちが引き締まったような気がします。