理解に苦しむ発想

今日、また例の同僚のせいで、
面倒なことに巻き込まれてしまいました。

こちらの同僚です ↓

あまりに常軌を逸している行動に、
いったい何をどうやって説明したら良いのか分かりませんが、
とりあえず時系列に書いていきます。

まず、朝の出勤時間になっても、
彼女が会社に来ないのです。

どうしたんだろう?と思いつつ、
まぁ、風邪が流行っている時期だしな・・・と思って、
それほど気にしていませんでした。

でも、11時半頃、
私の携帯に電話がかかってきました。

電話に出てみると、
泣き声でこう言われました。

「私、2週間休むことになったの!
あなたに仕事をカバーしてもらうことになるけど、
ごめんなさいね」

良い大人が泣いていたのもビックリですが、
いきなり2週間休むって、なに? と
もしかして事故にでも遭ったのかと心配になりました。

でも、全然違いました。

その後、40分くらいの間、
彼女は、泣きながら私に愚痴っていました。

「仕事中なので・・」
「上司のXXさんが呼んでいるから」などと、
何度も途中で切ろうと思ったのですが、
「ごめんなさい!でもね!!」と号泣するのです。

さすがに泣いている相手の電話を切ることができず、
話を聞いていたのですが、
40分くらいしたときに、突然こう言われました。

「あ、人事のXXさんから電話が来たから、一旦切るわね」

なんか、相変わらず自分勝手だなぁ・・・と思いつつ、
電話が切れて、ほっとしました。

そして、仕事をしていたら、
1時間半くらい経った頃に、
また電話がかかってきました。

本当は出たくなかったのですが、
事情が全く分からないのも困ると思い、電話に出たら、
さっきの様子とは打って変わって、
上司や会社に対して怒っていました。

そのまま30分くらい、
ガガガーーーーっと、噛みつかんばかりの勢いで、
上司に対する怒りをぶつけられ、
その後、また「電話がかかってきたから」と切られました。

そして、また30分後くらいに電話がかかってきたのですが、
さすがにこれ以上は仕事時間を無駄にできないと思い、
電話には出ませんでした。


彼女の休みカバーの仕事も降ってきて、
忙しくて大変なところへ、
1時間以上無駄にしてしまったので必死に働いていたのですが、
その間に、なんだか訳の分からないことになっていました。


うまく説明ができなくて申し訳ないのですが、
少し話を戻しますね。

まず、最初に電話がかかってきたときに聞いたのですが、
昨日、上司から「ミスが多い」と
人前で怒鳴られたらしいのです。

「私は自分の仕事ぶりに自信を無くした」とか、
「XXさん(上司)は私のことを目の敵にしている」
などと何度も繰り返し、
『可哀想な自分』に酔っている感じでした。

そして、その挙句に、
「XXさんが私をクビにするなら、してくれて構わない!」
などと言いながら、泣いていました。

でも、彼女に無視されて酷い目にあったことが記憶に新しい私は、
かつて、彼女から似たようなことを言われたときに感じた、
同情の気持ちがが全く湧かなかったのです。

実は、同じようなことで愚痴られたことが何度もあり、
そのたびに「そんなことないわよ」とか、
「あなたは、頑張って仕事してると思うわ」、
「あなたに辞められたら困るわ」などと、
相手が欲しいだろうな、と思う言葉を口にしていました。

その時は、それが当然だと思っていましたが、
今考えてみると・・・

彼女は仕事をサボってばかりいたし、
頑張ってもいなかったので、
事実とは異なることを
平気で口にしていたことになります。

言い訳のようですが、
その時は本気で「かわいそうだな」と思って、
彼女を励ましたい気持ちでいっぱいで、
本気で「彼女も彼女なりに頑張っているのに」と思っていたのですが、
今思うと、私は思い込みの激しい、
単なる『嘘つき』だったのかもしれません。

話が逸れてしまいましたが、
そんな冷めた気持ちで話を聞いていた私は、
今さら、嘘と分かっていることを
あえてに口にしたくはありませんでした。

かといって、

「確かにこの人の正確さは50%を切るからなぁ」

「あのミスだらけの仕事ぶりでも、
自信を持っていたのか・・・すごいなぁ」

「昨日、私は怒鳴り声なんて聞いてないけどなぁ」

「仕事には厳しいけれど、温かい人柄のXXさんが
怒鳴るなんて想像つかないなぁ」

などという本音を言うこともできず、
「それは、大変ね」、「そんなことがあったのね」
などと無難な受け答えをしていました。

とはいえ、あまりに号泣しているので、
気の毒になって優しい言葉をかけそうになったのですが、
彼女の気持ちを軽くするためだけに
ありもしないことを言うのは、
今後の問題を複雑にしかねないと思い、ぐっと堪えました。

そして、この話の中で、
変なことを言うのです。

たとえば、こんなことです。

「社長なら助けてくれるはずだから、
社長秘書に私の状況を伝えてくれない?」

「XXさん(上司)は私の待遇を改善すると約束したのに、
約束を破った!」

「上司も人事も、私の言うことを本気で聞いてくれない!」


「なんで、ここで社長が出てくるの?」と思ったら、
どうやら10年ほど前、今の社長が部長だったときに、
とても良くしてもらったらしいのです。

いや、10年前のことを持ち出されても、
社長も困るでしょうに・・・と思いつつ、
「社長秘書には会ったことがないので、
どうしてもというなら、他の人に頼んでくれる?」
と答えました。


待遇改善についても、
詳しい事情を知らないので何とも言えませんが、
もしかしたら、上司は彼女に何か約束したのかもしれません。

かといって、深く聞いてしまうと、
また何か変なこと(社長に言ってくれ、等)を
頼まれそうな気がしたので、
「はぁ、約束を破られたのですか・・・」
としか言えませんでした。


そして、「上司も人事も、
私の言うことを本気で聞いてくれない!」という話には、
上司だろうと人事だろうと、
あなたみたいに泣きじゃくって訴えても、
感情的になっている人の話を
本気で聞く人がいるわけないでしょう?と思いつつ、
「そうなんですか。お気の毒様です」としか
答えようがありませんでした。


そんな泣きじゃくった電話から、
1時間半後の電話では、
さっきの しおらしさが消え失せて、
「こんな精神的苦痛を与えられたことに対して、
会社を訴えてやる!」と、
上司や会社に対して怒っているのです。

さっきの号泣からの豹変ぶりに驚くとともに、
なんで、会社を訴えることになるのかなぁ?と
不思議でなりませんでした。

というか、精神的苦痛を受けたのは私も同じで、
それなら、私もあなたを訴えたいです。

・・・とは言いませんでしたが、
私の思いをよそに、「訴えてやるわ!」を連呼し、
「あなたも証言してくれるわよね!?」と詰め寄られました。

彼女の勢いがすごかっただけに、
とても言いずらかったのですが、
こういう状況で嘘を言ったら後々大変なことになると思い、
こう答えました。

「いえ、でも私は XXさんが怒鳴っている様子を
一度も見たことはありませんから」

すると、今度は戦略(?)を変えてきました。

「だって、あなただって、私が休むことになって、
私の仕事をカバーをしなくちゃならないのは大変でしょう?」

「はぁ・・・」

「そうでしょう? それって、あなた一人じゃ無理なのよ!
マネージメントの能力不足なのよ! マネージメントが悪いの!
そのことを、人事に言うべきだわ!」

「はぁ・・・」

私を自分の陣営に取り込んで、
マネジメント陣を追い込もうとしているわけです。

この辺まで話していたら、
もう、本当にこの人とは話が通じないし、
時間の無駄でしかない、と思えてきました。

何と言いますか・・・身体を縮ませて、
ハリケーンが通り過ぎるのを待つネズミにでもなった気分でした。

人事に言うなら、上司のことではなく、
あなたのことで文句を言いたいです。

という本音は言いませんでしたが、
このまま延々と怒りを聞かされたり、
下手な手法で私を彼女の陣営に取り込もうとするのかな?
と思うと、どうしたら良いのか分からなくなりました。

そんなとき、幸いなことに
相手から電話を切ってくれたので、助かりました。

そして、その後は電話に出ませんでした。

あまり人のことを悪く言いたくありませんが、
この女性には精神科医かカウンセラーが必要だろう、
と本気で思いました。


そして、結局、彼女は、
「パワハラによる精神的苦痛でストレス過多のため、療養が必要」
という診断書を医者から取り付けたようで、
それを人事に提出して、数週間の有給病欠をもらったのです。

そして、さらに「会社を訴える」と息まいているようです。


正直なところ、どうしたら良いのか分かりません。

心の底から「関わりたくない」と思った人は、
彼女が初めてです。

嫌われても辛いし、
変に好かれて(?)味方に取り込もうとされても困るし、
彼女の気持ちを慰めるために、
心にもないことを言うのも嫌です。

本当に会社を訴えるのか分かりませんが、
もしそうなったら、この国では労働者の保護が手厚く、
たいていのケースは社員が勝つそうです。

それって「正義」ではないよなぁ、と思う反面、
もう何でもいいから、大人しくなって欲しい、
とも思ってしまいます。

彼女の仕事が降ってきて、
これから忙しくなりそうですし、
もしかしたら、また人事に呼ばれるかもしれないし・・・

そう思うと、
こっちのほうが精神的苦痛で参ってしまいそうなので、
あまり考えないようにしようと思います。