これは浮気ではないのでしょうか?

今日は、20歳近く年下の男性に迫られた話(こちらです ↓)
の続きを書かせてください。


言葉を失って考え込んでいる私を見て、
イタリア人の彼は「これは、脈あり!」と思ったのか、
さらに強く「自分は女性に誠実だ」
などと私を説得しようとするのです。

「遊び相手として私を選んだ時点で、
誠実じゃないんじゃないですか?」
と聞いてみたら、こんな昔話をしてくれました。


5-6年前のことらしいのですが、
大学を卒業して、
仲間と卒業パーティーをしていたときのことだそうです。

その当時、彼には7年付き合った彼女がいたそうですが、
他にも気になる女性がいたそうです。

まずもって、この時点で「誠実」ではないと思うのですが、
彼としては、それは男性として、
至極真っ当なことのようです。

そして、その彼が気になっていた女性が、
そのパーティーで出会った彼の同級生と仲良くなって、
パーティーの間中イチャイチャしているのを見て、
ものすごい嫉妬を感じた彼は、
自分たちの卒業パーティーなのに、
途中で帰ってしまったそうです。

それだけ聞いただけでも、
「え、自分が主役のパーティーですよね?
それはないでしょう?」
と諫めたくなりますが、
なんと、そのあと家に帰って、
そのままフラットメイトの女性と寝たのだそうです。

これを聞いたとき、
私がきちんと英語を聞き取れなかったのかと思いました。

「面白くないから、
彼女(ガールフレンド)と家に帰って、彼女と寝た」
と言ったのかと思い、
「え、彼女と帰ったの?」と聞いたら、

「彼女は、パーティーの場に置いてきた」
とのことでした。

「・・・・・・・?」

一瞬、思考がついていけませんでした。

つまり、彼はガールフレンドを置き去りにしてきただけでなく、
家に帰って、気になっていた女性でもなく、
ガールフレンドでもなく、
単なるフラットメイトの女性と、
怒りに任せてエッチしたわけです。

またしても言葉を失っている私をよそに、
彼は、こう言いました。

「でも、ボクはそれで彼女と別れた。だから誠実だ」

「いや、フラットメイトと寝る前に、
彼女と別れたなら誠実だけど、
寝た後に別れたんでしょ?
それって、一応『浮気』ってことになるんじゃない?」

「いや、でも、それっきり彼女とは別れたから」


・・・・ここまで聞いて、
もうこの人には何を言っても無駄だと思いました。

百歩譲って考えたならば、
すでにパーティーの時点で、
彼と彼女との仲は冷え切っていたのかもしれません。

それであれば、
それがきっかけになっただけのことなので、
「彼女を裏切った」という意識が薄いのかもしれません。

でも、好きな人がいるのに、
その好きな人を誘うのではなく、
まったく関係ない女性と寝て憂さ晴らしするなんて、
その時点で、人としてどうなのかしら?と思います。

それに、いきなり浮気されて、
振られてしまった彼女の気持ちを考えると、
いったいどれほど辛い思いをしたことか・・・と
見ず知らずの人ではありますが、
その彼女が気の毒になります。

「あぁ、もう私には分からない世界だわ・・・」と、
うんざりした気分で、話を聞いていました。

そして、彼は言うのです。

「僕のこと、気に入ってるでしょ?
割り切った関係で、僕と付き合おうよ」

ああ、もう聞きたくないわ・・・

そう思った私は、こう聞きました。

「あなた、どうしてそんなに自分に自信があるの?」

「え? 特に自信があるわけではないけれど、
君がいつもニコニコしているから、
その笑顔は、僕にだけ特別だと分かるから」

「・・・・・・」

自分の語彙力の無さが悲しくなりましが、
またしても、返答に窮しました。

いや、確かに最近の私は
割と人生が楽しくなってきて、
笑顔でいることが多いかもしれません。

でも、それは彼にだけニコニコしていたわけではなく、
会社の同僚やボランティア先の人たちや
バスの運転手さんとか、
分け隔てなくニコニコしているはずです。

どうして、そんな誤解を受けたのかなぁ・・・

そう思うと、
これからは笑顔になるのも怖くなります。


そして、この後、予期せぬ展開になるのですが、
長くなってしまったので、
続きは、また明日書かせてください。


ところで、こちらは週末通りかかった
Harvey Nichols(ハーベイ・ニコルズ)という
高級デパートの表玄関です。

黒と金が基調になっている、
大人っぽい雰囲気のクリスマスディスプレイです。

でも、よく見ると・・・

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なんと、傘でデコレーションされているのです!


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雪を連想させてくれますし、
独創的でお洒落なディスプレイですね。