今日の午前中、
ボランティアに行ったときのことです。
私のボランティア先には
小さい子供を連れた家族が来ることが多いのですが、
今日は、天気が良かったせいか、
沢山の家族連れがやってきました。
でも、今日はボランティアの人数がいつもより少なくて、
てんてこ舞い になりながら、
訪問者に色んな説明をしたり、
ハロウィン関係のクラフト作りを手伝ったり、
あっという間に時間が過ぎて、
さらに残業(?)ならぬ、
残ボランティアをしないとならないくらい、
手伝うことが沢山ありました。
そんななか、赤ちゃんを連れた
若い女性(たぶん20代後半くらい)が来ました。
最初に「ハロー!」と声を掛けて、
施設のことを説明しはじめたのですが、
眉間にシワを寄せて、怪訝な顔をされて、
こう言われました。
「I'm confused!」
(よく分からないわ!)
そう言い終らないうちに、
1mくらい離れたところで他の人を相手していた
イギリス人ボランティアに顔を向けて、
「ちょっと、いいですか?」と、
私のことを無視して、
そちらに行ってしまいました。
・・・・・・・・・・・
落ち込みました。
それは、私の英語は下手です。
聞きずらいと思いますし、
実際に、分からなかったのだと思います。
それでも、目の前で踵を返して、
私を無視して、隣のイギリス人に話しかけるなんて、
なんて失礼なことをするんだろう・・・と思う反面、
自分の英語がダメだったから、
こうなったのであって、
それも仕方のないことです。
そんな風に思うと、
次に来る訪問者に話しかけるのが、
怖くなりました。
実際のところ、次から次へと訪問者が来たので、
すぐに他の人たちの相手をしなくてはならなかったので、
そんな怯えている暇などなかったのですが・・・
でも、その後は、発音が悪いなりに、
相手が聞き取りやすいように、
ハッキリと単語を区切って、
ゆっくりと話すよう心がけました。
大人になってからの外国語習得は、
本当に難しいです。
意思疎通程度だったら良いのでしょうが、
相手に失礼のないような言葉遣いで、
きちんと物事を伝えるのは、
容易いことではありません。
日本語どうしでも、
うまく伝わらないことがあるのに、
ましてや英語なんて・・・と考えると、
なんだか「お先真っ暗」な気持ちになってしまいます。
でも、きっと、
それで諦めてはいけないんですよね。
自分の英語が分かりずらいのだ、
ということを認識した以上、
落ち込んでいる暇があったら、
どうにか改善する努力をするべきだと思います。
とはいえ、気持ち的には凹みます。
でも、凹んでも仕方ないとしても、
凹んでいてもいいから、
「何かしなくちゃ」と思います。
だから、あとりあえず、
効果があるのか分かりませんが、
Pさんに借りた本を読む時に、
声に出して読むようにしてみました。
発音が正しいのか?という疑問は残りますが、
少なくとも、英単語の連続発声に口が慣れれば
(早口言葉に慣れるように)活舌が良くなって、
多少は聞き取りやすい英語が話せるようになるかな?
と思ったのです。
どうにか頑張って、
英語を上達させたいです。
それから、もうひとつ、
考えさせられたことがありました。
その女性は、University of Edinbugh(エジンバラ大学)
とプリントの入ったパーカーを着ていたのです。
そして、隣にいたイギリス人に話しかけている、
彼女の背中に書かれている大学名を見ながら、
咄嗟に、こう思ってしまったのです。
「エジンバラの人って、冷たいのかなぁ?」
でも、そう思ってしまった直後に、
こう思い直しました。
「いやいや、たった一人の行動で、
エジンバラに住んでいた人全員を判断してはいけない!」
理屈では分かっていても、
やはり咄嗟に思ってしまうことって、
止められませんよね。
そして、咄嗟にそう思ってしまうということは、
きっと私の中では「XX出身の人」みたいな括りで
人々を見ていたのかもしれません。
人種差別をしているつもりは全くありませんが、
それでも、気を付けないといけないな、
と改めて思いました。
そして、私と彼女の立場が逆だったとしたら、
彼女は「日本人は、失礼な人だ」と思ったかもしれず、
そういう風に思うと、自分の言動ひとつで、
他人のなかにある「日本人に対する印象」が
悪いものになってしまう可能性があることを、
改めて自覚しました。
「日本人」という看板を背負っているつもりで、
色んな意味で、流されることなく、
気を付けて毎日を過ごしていかないと・・・
今日は、そんな風に思った日でした。
こちらは、ボランティア先で販売している
トナカイの置物です。
今日は、落ち込んだこともありましたが、
このトボけた表情を見ていたら、
落ち込む暇があったら、何か行動しよう!
という気持ちになれました。
大人になっても、
ヌイグルミに心が慰められることって、
あるんですね。