今日、会社の同僚に誘われて、
スカイガーデンに行ってきました。
冬時間になったこともあり、
前に行ったときと同じような時間に行ったのに、
すっかり夜景となっていました。
前の写真は、こちらにあります ↓
ロンドンの夜景は、
まるで宝石箱をひっくり返したかのように、
キラキラした光が一面に広がっていて、
思わず「わぁ!」と声を上げて、
窓に走り寄っていました。
こちらには、タワーブリッジが写っています。
こちらは、シティのビル群です。
緑色に光っているのは Natwest Tower といって、
42階建てのビルです。
そのすぐ右側にあるビルは、
今はまだ建設中で、60階の高さになるそうです。
スカイガーデン内は照明が落とされていて、
まるでドラマに出てきそうな雰囲気でした。
スカイガーデンをぐるりと一周した後は、
皆でパブに立ち寄って、
軽く1杯飲むことになりました。
pアブのカウンターの奥の壁は
こんなふうになっていて、
全ての蛇口から、
違うビールが出てくるようになっていました。
ビールの種類がよく分からないので、
同僚に「軽めのビールって、どれでしょうね?」と聞いたら
「ラガーが良いだろうね」と言われました。
ラガーというのはビールの種類で、
他にもスタウト(黒いビールでした)とか、
色んな種類があるようです。
それほどお酒が飲めないので、
ハーフパイントを注文しました。
ハープパイントは1パイントの半分で、
1パイントが473mlだそうなので、
ハーフパイントだと、240mlくらいですね。
スカイガーデンは楽しかったのですが、
その後が少し大変でした。
パブで隣に座った男性、
おそらく同年代くらいの男性が香港出身の人で、
唾を飛ばしながら大きな声で話す人だったのです。
実は私、子供のころに親に怒鳴られ続けていたせいか、
声を荒げる人とか声が大きい人、
強い口調の人が苦手なのです。
声が大きいだけでなく、
中国系の人特有の強い口調で話すものですから、
途中で頭痛がしてきました。
その人は、とても良い人で、
話の種が尽きない、楽しい人でした。
でも、隣でずっと大声で話されているうちに、
無意識のうちに身体が硬直するのが分かりました。
三つ子の魂百まで、と言いますが、
子供のころに培った癖(?)なのだと思います。
親に怒鳴られてビクッと怯えてばかりいたので、
私は、まるで「パブロフの犬」のように、
大声を張り上げられると、
瞬時に身体が強張ってしまうのです。
同じように、
舌打ちでも身体が硬直します。
私の親は、気に入らないことがあると
チッと舌打ちした後、
必ず私のことを酷く殴りつけたのです。
世の中には舌打ちする人のほうが少ないと思いますが、
それでも、たまに舌打ちを耳にすると、
走って逃げ出したくなります。
そのため、大声で話されたり、
何かに対して舌打ちをされると、
相手が良い人だと分かっていても、
恐怖を感じて、その場から逃げたくなるのです。
でも、パブから逃げ出すわけにもいかないので、
ビクビクしながら、
うっすらとした恐怖を感じながらも、
がんばって我慢していたら、
そのうち目の前がチカチカしてきました。
それでも、しばらく我慢していたのですが、
「ああ、なんか気持ち悪い・・・ダメだ!」と思い、
不自然な感じでトイレに立ってしまいました。
あまりに不自然に見えたのか、
隣の隣に座っていた人が、
トイレに様子を見に来てくれました。
「大丈夫です。どこも悪くないのです。
でも、ちょっと頭痛が・・・」
などと、辻褄の合わないことを
モゴモゴ言っている私を見て、
その人は、私が少しだけ酔ったのだと思ったようです。
その場は「イチイが少し酔った」で片付きましたが、
この、そこはかとない恐怖感、
いつか払拭できる日が来るのでしょうか。
もう大人になって、
自分のほうが親よりも強いかもしれないくらいになっても、
子供のころに染みついた恐怖というものは、
無意識のうちに発動してしまうのですね。
世の中には口調の穏やかな人だけではないので、
どうにか克服しないと、
また困ったことになりそうです。
人づきあいが増えるのは嬉しいのですが、
こういう問題にも
対処しなくてはならないのですね。
人と上手に付き合うための道は、
まだまだ険しいようです・・・