上司に言い返してしまいました

今日、急に思い立って、
会社帰りに「ボヘミアン・ラプソディ」を観てきました。

実は、今日は散々な日だったので、
気分を変えたくて、行ってきたのです。

実は、前にこちらで書いたこともある、
押し付けられた仕事をしていたのですが・・・ ↓

簡単に言いますと、
もうクビになった ある女性が長年にわたって犯してきた
数えきれないほどのミスの尻拭いをさせられています。

うちの会社には
20年くらい勤めている課長がいるのですが、
彼は彼女の怠慢に気付かず、放置していました。

その件について課長に質問があったので、
ミーティングの依頼をしたものの返事が来なかったので、
普通に催促をしたら、いきなり呼びつけられて、
開口一番、こう言われました。

「僕は、君たちを助けてあげているんだよ!?」
( I am helping you!)

つまりは、こういうことです。

忙しい僕だけど、
わざわざお前たちのために助けてあげているのだから、
こちらの都合も考えずに催促せず、
黙って、こちらからの連絡を待っていろ。

そう言っているのです。

まるで「ありがたく思え」と言わんばかりの態度を見て、
ストレスばかりが溜まる面倒な仕事に
ほとほとウンザリしていたこともり、
つい、大きな声でこう言ってしまいました。

「NO!! 私たちが、あなたのことを助けているんですよ!?」

すると、課長は少しうろたえて
「まぁ、落ち着いて」と、なだめ始めました。

これまで、まったく返信がなかったり、
協力する態度が少しも見えなかったのは、
自分の責任とは露ほども思っておらず、
ボランティア精神的な気持ちで
嫌々対応していたからなのか・・・

そう思った私は、
これは良い機会だと思って、
言いたかったことを伝えることにしました。

「この混乱した状況は、
私が作ったものではありませんし、
そもそもの話として、
この仕事は、私の業務ではありませんでした。

これは、あなたの部署でアシスタントをしていた
Lさんが滅茶苦茶なことをして起こった問題です。

あなたは課長なのに、
なぜ Lさんの仕事をきちんと監督せず、
放置していたのですか?

あなたがきちんとLさんの仕事をチェックしていれば、
こんなことには、ならなかったんですよ?

つまり、この問題が起きた原因については、
あなたにも責任があると思います。

だから、『助けて』いるのは私たちのほうです!」

すると、「分かった、分かった」と言いながらも、
こんなことを言い出しました。

「でもね、僕は課長だけど、
Lさんは部長の部下だったんだ。

だから、この責任は部長にあって、
僕ではないんだよ」


「なに、その言い訳?」と思いつつもも、
私は、こう答えました。


「では、いずれにせよ、
私の責任ではありませんよね?

これはもともと私とは関係のないことだったのに
誰もが放置していたから
仕方なく引き受けたものです。

そうしないと、
あなたの課の問題が解決しないからです。

私たちとは関係のないあなたの部署のために、
どれだけの時間と労力をかけていると
思っているのですか?

私は、私たちのほうこそ、
あなたとあなたの部署を
助けて(Help して)いると思っています!」


私が決して譲らないことを見て取った課長は、
「わかった、わかったから、もういいよ」と言って、
そそくさと席を立ってしまいました。

言いたいことは言った!と思ったものの、
1日中 腹立たしい気持ちが収まりませんでした。

しかも、課長が部長のせいにしていたことを、
部長に伝えるべきか否か、そればかり考えていました。

部長に伝えたら、課長に注意をして、
課長ももっと自分の問題として
捉えるようになってくれるかもしれないと思う反面、
なんだか「言いつける」みたいで、
それを躊躇する気持ちが強いのです。

今でも、部長に言うべきかどうか迷っています。


でも、今日感じていた腹立たしさのほうは、
無責任な課長に対しての気持ちというよりも、
自分に対する腹立たしさでした。

実は、同僚から借りて読んでいる本に、
こんなことが書いてあったのです。


「どんな極悪人であっても、
自分が悪いことをしたとは決して思わないものだ。

常に自分は良いことをしていると思っているのだから、
それ(悪いこと)を指摘しても意味がないし、
良好な関係は築けない」


まさに、今回のケースにぴったりな状況です。

せっかく読んでいたのに、
しかも、頭では理解していたつもりなのに、
ちっとも実践できない私って、愚かすぎる・・・

そう思うと、自分の学習機能のなさに対して
がっかりするとともに
腹立たしく感じたのです。

その本は、こちらで書いている本なのですが ↓

では、筆者であるデール・カーネギーだったら、
一体どんな風に対応したのだろう?

そんな風に考えても、
ピンとくる答えが出てきません。

まず、嫌々ながらとはいえ、
少しは対応してくれたことに対して感謝し、
事情を説明して、もっと協力を引き出すのかも?

そう思ったのですが、
「いやいや、あんなの対応してくれたうちに入らないよ!」
などと否定的なことを考えてしまう自分がいます。


本を読むこと = 自分の身になる、
ということではないのだ、ということを
改めて思い知った気分です。

どこかに魔法のような特効薬があればいいのですが、
きっと、こういうことも経験を積んで、
人の中で揉まれながら実践していくしか
ないのかもしれませんね。

今日は失敗しましたが、
次に似たような状況になったときには、
きちんと本で読んだ内容を実践できるよう
気を付けようと思いました。


今日は、映画の感想を書こうと思ったのですが、
つい会社のことを書いてしまいました。

話を聞いてくださって、ありがとうございます。


こちらは、ロイヤル・エクスチェンジという
昔の証券取引所だった建物の前に飾られている
クリスマスツリーです。

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落ち込んだ気分も、
クリスマスイルミネーションを見ると少しは明るくなります。

こういうものが身近にあって良かったなぁ・・・
などと思いながら、しばらく建物を眺めていました。