イギリス 右翼のヒーロー

3日ほど前のことなのですが、
ロンドン市内の一部で大規模なデモがありました。

裁判所前でのデモだったようで、
裁判所近くのオフィスに勤めている知り合いが、
オフィスの窓から撮った写真を送ってくれました。


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なんだか、ニュースに出てきそうな写真で、
ちょっとビックリしました。

大規模なデモだったようですが、
警察隊と衝突しているわけではなく、
シュプレヒコールをあげながら、
道を練り歩いていたそうです。

後で調べてみたら、
その日は、イギリスの極右グループの創立者が、
裁判所で判決を受ける日だったようです。

Tommy Robinson という名前で知られている男性で、
本名は Stephen Christopher Yaxley-Lennon というそうです。

本名が長いので、トミー・ロビンソンのほうが覚えやすいし、
耳障りも良いとは思いますが、
極右グループのリーダーも芸名(?)を使うことに、
失礼ながら、思わず笑ってしまいました。

日本だったら、
政治家が名前の漢字を平仮名にすることはあっても、
全く違う名前にするのは聞いたことがありませんよね・・・?

トミー・ロビンソンは、裁判の様子を動画で撮影し、
それをソーシャルメディアにアップロードしたため、
法廷侮辱罪に問われていたようです。

裁判の様子は撮影してはいけないことになっているので、
有罪判決を受けても仕方がないと思います。

それなのに、彼らは何を求めて、
デモをしているのだろう?

デモをすることで
判決が覆るとでも思っているのかな?

そう思った私は、写真を送ってくれた人に、
ショートメッセージを送りました。

「この人たちは、こうやってデモをすれば
裁判官が判決を翻すと思ってやっているのでしょうか?」

すると、間もなくこんな返信が届きました。

「イチイさん、彼らは極右グループなのよ。
そういう人たちにとっては、
トミー・ロビンソンは『言論の自由』を追求して
果敢に戦っているヒーローだと思われているの」

「なるほど・・・」と、一瞬納得しかけましたが、
すぐに「え? ヒーロー???」と、
頭の中に疑問が浮かびました。

言論の自由を求めて戦うのは素晴らしいと思いますが、
動画を撮ってソーシャルメディアにアップするなんて、
目立ちたがりの高校生がやりそうなことだと思ったのです。

「いいね!」が沢山欲しくて、
見てはいけないものをアップロードして、
世間の注目を浴びようとしている、
そんな若者と同じのように思えたのです。

トミー・ロビンソンがどんな人なのか調べてみたら、
35歳で、なんと言いますか・・・
信じがたいことをコメントしていました。

例えば、こちらです。

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「刑務所にテレビがないことは、精神的な拷問だ」と
クレームしていたそうです。

今回の裁判は延期になったため、
まだ判決は出ていないのですが、
以前、2ヶ月ほど刑務所にいたことがあるようです。

そのとき、1日23時間隔離されていて、
テレビがなかったのが孤独だった、と言っています。

「この人、テレビっ子なの・・?」と思いつつ、
刑務所にテレビがあって見放題だったりしたら、
罪を反省するどころか、
衣食住の心配をすることなく、人生を楽しめそうです。


人様の主義主張をどうこう言うつもりはありませんが、
こんな写真を持ってデモに参加している人を見ると、
知り合いが言っていたように、
一部の人たちにとっては、
彼は偉大なるヒーローのようです。


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私は政治のことをよく知りませんし、
立派なことを言えるわけでもないのですが・・・

私には誰かを英雄視する心理が、
理解できません。

たぶん、それは私が自分の生活を送るのに精一杯で、
政治を変えようとか、世の中を良くしようとか、
そういう自分の日常に直結していないことに
かまけている余裕がないからかもしせません。

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posted by イチイ at 06:22Comment(6)イギリスの実情