ピラティス三昧の日

今日は、ピラティス三昧の日でした。

ことの最初からお話しすると長くなってしまうので、
簡単に事情を説明しますと・・・

1年くらい前に、以前働いていた会社の同僚が
ピラティスのインストラクターを目指して、
脱サラしたのです。

そして、彼女が1年間に渡って受講していたコースが終了し、
今日が、その最終試験日でした。

最終試験を受ける生徒は5人で、
それぞれが2人ずつ友人を連れてきて、
合計10人の生徒の前で、
5人がそれぞれ1時間のレッスンを行い、
それを見ている審査員が合否を判定する、
というものでした。

「生徒が5人いるということは、
5時間続けてピラティスを受けるのか・・・」
と覚悟していましたが、
結局、1クラスあたり生徒が8人いれば充分とのことで、
私は3レッスンだけで済みました。

でも、審査員が採点する時間も必要だったため、
待ち時間が長くて、
朝の8時過ぎから午後の4時くらいまで、
ずっとスタジオにいました。

待ち時間が長いと聞いていたので、
本を持参していましたが、
待合室に差し込む秋の日差しがポカポカとして、
なんとも心地よく、
しかもソファーが置いてあったので、
結局、本を読むことなく、
空き時間はずっと、ソファーでウトウトしていました。


こちらのブログをずっと読んでくださっている方は
ご存じだと思いますが、
私は前の会社で嫌われていました。

でも、実は1人だけ、台湾出身の女性が、
私のことを親身になって心配してくれていたのです。

英語だけでなく、日本語も堪能な彼女は、
こんなことを言ってくれたことがありました。

「私も長く独身でいて、40歳を目前にして結婚したから、
それまでずっと一人で頑張ってきたの。

異国で女性が一人で生きていくことが、
どれだけ大変かということが痛いほど分かるから、
私はイチイさんのことを応援したいの」

そして、その言葉通り、
いろいろと戸惑っている私を
とても気にかけてくれました。

でも、ほどなく彼女は会社を辞めてしまって、
その後ずっと、私は社内で孤立していたのです。

彼女からは、たまに連絡が来ていたのですが、
ショートメールのやりとりだけで、
彼女が辞めた後、ずっと会っていませんでした。

そして、1カ月半くらい前に、
今日のことを頼まれたのです。

どうやら、何人かに頼んだらしいのですが、
「5時間もピラティスを受けるのは、疲れるから」と断られたり、
「ピラティスかヨガを受けたことがある人」
という条件に合わなかったりして、
なかなか協力してくれる人が見つからなくて、
困っていたようです。

「今日は、本当に助かったわ。
もしイチイさんが何か困ったときは、私に言ってね。
絶対に、協力するから!」

帰りがけにこんなことを言われたので、
よほど困っていたのだと思います。


今日は、3人のレッスンを受けましたが、
それぞれ個性があって、興味深かったです。

同じポーズをしているはずなのに、
説明の仕方に個性があるので、
その都度新鮮な気持ちで受けることができました。

だから、ちっとも苦にならず、
私にとっては大したことではなかったのに、
あまりに彼女が感謝してくれるので、
かえって申し訳なく思ったくらいです。


そして、私が受けた3人のレッスンのなかでは、
元同僚のレッスンが一番分かりやすかったです。

正直にそう伝えたら、
彼女はとても嬉しそうにしていました。

でも、話を聞いてみたら、
Facebook などで「無料でピラティスのトレーニングをします」
という告知を出したりして、
とにかくレッスンの練習を積み重ねたそうです。

今日までの2ヶ月間、
週に3回は、誰かにレッスンをしていたそうです。

しかも、自分も色んなピラティスのクラスに行って、
他の先生がどうやって教えているか?ということを
研究していたそうです。

どうりで堂に入った教えぶりだったわけだ・・・
と納得するとともに、その努力に感心しました。

クラシファイドなどで生徒を募集するという、
発想と行動力。

週に3回も無料で生徒たちに教えていたという、
継続し続ける力。

常に「学ぼう」という姿勢を崩さず、
一通りのことを学んでも、
「これで完璧!」などと思うことなく、
さらに上を目指して、
他のインストラクターから学ぼうとする姿勢。

その努力、心から尊敬します。

そして、そうした努力の裏付けがある彼女は
優秀な成績で、最終試験をパスしました。

他人事ながら、とても嬉しかったです。

私はお酒が弱いのですが、
「これは祝杯をあげなければ!」と思ったので、
試験の後に、パブに誘ってみました。

実は、自分から誰かをパブに誘ったのは、
初めてのことでした。
そのくらい、嬉しかったのです。

本当は、シャンパンで乾杯!といきたかったのですが、
私の懐具合を心配してくれた彼女が、
「ビールで充分よ」とニッコリ笑いながら、
カウンター越しに、2人分のビールを注文してくれました。

私は、まともにパブに行ったことがないので、
人だかりができているパブのカウンターで
他の人を押しのけて注文することができず、
手間取っていたので、
それを見かねた彼女が、注文してくれたのです。

自分から「ご馳走する」と言っておきながら、
なんとも情けないことです・・・

そして、2人して半パイントのビールで、
ささやかに乾杯しました。

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彼女の1年間の苦労が報われたことが心から嬉しくて、
このときに考えたことを思い出しました  ↓

「自分にとって大切な人の幸せは、自分にとっても嬉しい」

逆を返せば、「妬んだりせず、素直に喜べる相手は、
自分にとって大切な人になりうる」とも言えるかもしれない、
と思ったのです。

一緒の会社で働いていた期間は短いのですが、
できれば、これからも連絡を取り合っていきたいな、
と思ったので、正直にそう伝えたら、
「当たり前じゃない!」と笑われました。

なんだか、「知り合い」から「友達」になれたような気がして、
嬉しかったです。


こうやって、人に対して正面から、
正直に対峙することができるようになったのは、
「ガンかもしれない」騒動があったからだと思います。

いつ死ぬかも分からないから、
今、大切にしたいと思えた「繋がり」は、
今のうちに大切にしておきたい、と思ったのです。

その言葉を口にするときは勇気がいりましたが、
言ってしまえば、なんともあっけないものでした。


たぶん、私は何事についても、
考えすぎるのかもしれません。

拒絶されたら・・・

嫌な顔をされたら・・・

こんな私と付き合っても、何のメリットもないし・・・

私は、彼女の役には立たないし・・・

いつも、そんなことを考えてしまい、
「この人は良い人だな」と思える人に対して、
自分から歩み寄ることができなかったのです。

私は「友達の役に立ちたい」とは思いますが、
「役に立つから友達になる」というわけではなく、
そして、私と同じように考える人もいるんだ、
ということを知ったような気がします。

もちろん、「役に立つから仲良くしている」という
関係もあると思いますし、
それは人それぞれの考え方なので、
頭から否定するつもりもありません。

でも、そういう人だけが世の中に存在しているわけではなく、
損得勘定を抜きにして、「一緒にいて楽しいから」とか、
彼女が私に対して抱いていた気持ちのように、
「この人は、なんとなく手助けしたくなるから」とか、
そういう人たちも、世の中にはいるはずです。

できれば、そういう人たちと知り合って、
友人関係を育んでいけたらいいな、と思いました。


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posted by イチイ at 18:30Comment(6)考えたこと