今日、会社帰りに用事があって、
テムズ川の南岸(サウスバンク)に行ってきました。
ちょうど日が暮れた頃で、
ライトアップされたタワーブリッジが
藍色の背景に浮かび上がっていました。
そのままロンドンブリッジのほうへ歩いていくと、
先日訪れたスカイガーデンのあるビルが見えました。
左側の、少し上のほうが太くなっているビルで、
「Walkie Talkie」(トランシーバー)という
ニックネームで呼ばれているビルです。
手前に見えている船は、
HMS(女王様の船)ベルファスト号です。
オレンジ色にライトアップされているのが
ロンドンブリッジです。
その奥には聖ポール寺院のクーポラが
顔をのぞかせていました。
暑くもなく、寒くもなく、
夏の終わりを感じさせる、
ふんわりとした風と空気を吸い込みながら
のんびりと川沿いを歩いていました。
何をしたというわけではないのですが、
こういう陽気の良いときに、
きれいなものを見ながら歩いていただけで
仕事のストレスでギュッと固まった気持ちが、
だんだんと緩んでくるような気がした。
カップルだらけだったので、
一人で歩いていると
少しだけ居心地が悪い気もしましたが、
「誰に迷惑をかけているわけでもないし!」と、
開き直ったような気持で歩いていました。
そこで、思ったのです。
結局のところ、開き直りであっても自分が堂々と歩くか、
周りのカップルに引け目を感じながら歩くか、
それは自分で選択できることで、
誰かに強制されるようなものではないのだ、と・・・
日本にいるときは
人目を気にしてばかりいましたし、
今でも人目を気にしてビクビクすることもありますが、
ビクビクするか、堂々とするかは、
結局、自分の決断にゆだれられているわけです。
だから、人が私のことを何と言おうと、
仮にカップルから哀れみの視線を向けられようと
自分が気分よく歩いているのであれば、
「堂々と歩く」という選択をしたいと思いました。