「特に送別会などはいりません」と言っていたせいか、
上司が送別の品をくれました。
直属の上司に「何が欲しい?」と聞かれたときに
本当はバラの苗が欲しかったのですが、
言い出せずにグズグズしていたら、
皆から集めたというお金で買った商品券を
50ポンド分くれました。
生活必需品を買おうか、
それとも何か記念になる品を買おうか、
迷っていたのですが、
結局、欲しかったバラを買いました。
こちらと・・・

こちらです。

ピンクのほうは、イギリスの有名なバラ農家、
David Austin の新種 James L Austin というバラです。
こちらは作出されて間もないので、
日本では売っていません。
薄いオレンジ色のほうは、
Jude de Obscure というバラで、
日本でも売っています → ジュード・ディ・オブスキュア
Jude de Obscure というのは、
トマス・ハーディという有名な作家が書いた
小説のタイトルで、
日本語では「日陰者ジュード」と訳されているようです。
どちらも、夏に David Austin のバラ園に行ったときに、
全てのバラを見て、香りを嗅いだ末に
欲しいと思ったバラ3つのうちの2つで、
とても良い香りがします。
会社ではいろいろなことがありましたが、
こうして送別をくれるくらいには、
同僚と思ってくれていたんだな、
と思うと何となくほっとします。
そして、嫌な思い出の多い会社から、
こういう美しいものをもらったのだと思えば、
きっと長い年月の末には、
会社に対する印象もきれいなものになるかもしれません。
それにしても、
今の時期はバラが終わる頃で、
街中のガーデンセンターで売っているバラは
病気が出ていたり、貧弱だったりするのですが、
由緒あるバラ農家から産地直送のものは
元気が良くて驚きました。
さすがプロが育てていた植物は違うなぁ・・・
と感心しつつも、
日陰のテラスという環境に連れてきてしまったことに
若干の後ろめたさを感じてしまいました。
でも、愛情だけはプロの農家にも負けないと思うので、
大切に育てたいと思います。