マーガレット・メリルというバラ

最近はバラの話題が多いのですが、

こちらはマーガレット・メリルというバラです。


IMG_0504_800x600.jpg


会社の机の上に飾っていたら、

同僚が「素敵なバラね」と褒めてくれたので

机の上に飾っていたものを

「これで良かったら、どうぞ」と彼女にあげたのが、

1週間くらい前のことでした。


そして、今日、その彼女に言われたのです。


「もう花弁がクタッとして枯れそうなのに

まだ香りが続いているのよ。素晴らしいバラね」


確かに、イングリッシュローズにしては

花弁が落ちずらいですし、

香りも長く続きます。


丈夫な品種のようで、

デビッド・オースチンのバラが

軒並み(といっても2鉢ですが)うどんこ病にもなったときも

うどんこ病にならずに、元気でいてくれました。


深い緑色の葉っぱに白いバラが映えて素敵ですし、

色々な意味で優秀な出来栄えのバラだと思います。



このバラは、125年もバラ農家を続けている

ハークネス一家が世に生み出したバラです。


花弁の数は25枚だそうで、

私が育てているデビッド・オースチンのバラよりも

少なめではありますが、

薄くクリーム色がかった白地の

なんとも上品な出で立ちのバラです。


日本語でグーグル検索して出てくるサイトでは、

「中央の花弁が赤い」という特徴で知られているようですが、

ハークネスの公式サイトでは、

「花弁はピンク」と書かれています。



房咲き品種・フロリバンダのはずですが、

なぜかハイブリッド・ティーローズのように

1枝に1輪しか咲いていません。


ハークネスのサイトにも、

一枝に3~5個の花がつくと書かれているのに・・・


でも、このバラは大輪(約10cm)のため、

花の付きがそれほどよくないそうです。


だから、バラ初心者の私としては

大きなバラが咲いてくれて、

蕾の付いた枝が複数出てきてくれただけでも

良かったと思います。



このバラは1977年に作られたそうですが、

バラの名前を名前を聞いたときに、

「マーガレット・メリルって誰?」と思って、

調べてみたら、なんと架空の人物の名前でした。


当時、新種として登場したこのバラの

命名権を化粧品会社のOlay(オレイ)社が獲得したそうです。


おkのOlay社は当時、架空のコラムニストとして

マーガレット・メリルという人物を作り出し、

彼女が読者に向けて書いたメッセージを載せた広告を

新聞や雑誌などに載せていたそうです。


Olay社のマーガレット・メリルさんは消えてしまいましたが、

白バラのマーガレット・メリルは40年を経た今でも

人気のあるバラとして人々に愛されています。


とても香りが強く、

ダマスク系の香りと言われています。


個人的にはダマスクローズほど甘ったるくなく、

清々しい香りだと思います。


そして何より、咲く直前の蕾の姿が美しく、

深緑色の葉と白い蕾のコントラストも相まって

とても高貴なバラといった印象です。


人気のある品種だけあって、

日本でも売っているようです → マーガレットメリル


病気にも強いですし、

バラを初めて育てる方にお勧めです。

にほんブログ村 花・園芸ブログ ガーデニングへ
posted by イチイ at 15:06Comment(0)バラのこと