ロンドンの案山子

今日、会社の帰り道で案山子を見つけました。

歩道脇にある細長い植え込みに、
笑顔の案山子が座っていたのです。

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「さぁ、どうぞご覧ください」とでも言いたげに
両手を大きく広げて、ニッコリ笑っています。

仕事で疲れきって、
重い足取りで歩いていたのですが
この案山子を見た時に、
「なに?あれ!」と思わず吹き出してしまい、
くすくす笑い出したら、
気持ちが明るくなりました。

辛いときにこそ笑え、
なんて言葉を聞いたことがありますが、
辛いときに笑うなんて絶対に無理!
と思っていました。

でも、こうして思いがけないものを目にすると
一瞬にして笑いが出てくるのだから
人の感情って不思議ですね。

こういうもの、
見ただけで思わず笑みが漏れるようなもの、
そういうものが身近に沢山あったなら
もう少し楽しくて明るい気持ちで
毎日を過ごせるのかもしれませんね。

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posted by イチイ at 23:34Comment(6)日記

なんでもやろうとしないこと

最近、とても忙しい日々を送っています。

新しく始めたボランティアもあり、
週末も1日ゆっくりすることがありません。

また、同僚の尻拭いのあとは、
その同僚が2週間のホリデーに出てしまったので、
彼女のカバーの仕事で残業続きです。

正直なところ、
彼女が担当している仕事は驚くほど少なくて、
最初は呆れてしまったくらいです。

でも、ファイルやメールがきちんと整理されていなくて、
過去の履歴をもとに仕事を進めようとすると、
あるはずの資料がなかったり、
同じプロジェクトの資料が
あちらこちらのフォルダに散らばっていたり・・・

あまり系統だった整理ができていないために、
それを探したり、他の人に聞いたりしているあいだに
どんどん時間が経ってしまうのです。

ただ、彼女がいないとオフィスが平和です。

他の同僚も、こんなことを言っていました。

「Drama Queen な彼女がいないと、
静かで仕事がはかどるね。

彼女はヒマみたいで、
いつも思い付きでいらない仕事を探しては
私たちを巻き込んで引っ掻き回すから。

こっちは彼女ほど暇じゃないんだよ」


Drama Queen というのは、
悲劇のヒロイン的と言いますか、
小さなことを大騒ぎして、
人々の注目と関心を集める人のことです。

ちょっと酷い言いようだな・・・とは思いましたが、
私も「平和だな」と思っていたので、
そういう意味では、彼の言葉に共感できます。


でも、こうして忙しい日々を過ごしているせいか、
大切なことが後回しになってしまい、
ちょっと最近、失敗してしまったことがあります。

仕事のことではないのですが、
私としては「ああ、大失敗!」と思うようなことでした。

そして、ボランティアだの、
仕事のフォローだの、
なんだかんだと目の前に降りかかってくることを
とりあえず こなしていくのが精いっぱいで
気持ち的にも肉体的にも疲れ切ってしまって、
本当に大事なものをおろそかにしていたことに気づきました。


仕事も、ボランティアも、
自分の人生の一部であって、
しかも、それは人生の枝葉の部分であるような気がします。

仕事がないと生きていけませんが、
仕事だけをしていたら、
生きているうちに入らないと言いますか・・・

仕事をして得たお金で、何を経験するか?
それをどうやって活用して、
人生を楽しいものにするのか?

そういったことがメインであるはずで、
仕事やボランティアで生活の大部分を占めていては
身体も心も息苦しくなるような気がします。

実際、私の毎日は何かに追い立てられているようで
気持ち的にも、肉体的にも落ち着きません。


言い訳のようですが、
注意力も散漫になって、
サランラップごときで指を切って大量に出血したり・・・

虫よけスプレーを付けるのを忘れてガーデニングして
ブヨに刺されて、広範囲に腫れとかゆみと痛みが広がり、
歩くのさえ痛いくらいになったり・・・・

そんな、普段ならきちんと対応していることすら
おろそかになっていることに気づかず、
小さなところから綻びが広がっているような気がします。

これまで漫然と生きてきましたが、
きちんと1つ1つ考えながら対応していかないと
本当に大変なことになると思いました。

そして、人に頼まれた時に
きちんと断れるスキルを身に着けないと、
いつか自滅するような気がしています。


これを機に、
自分のなかで大切なことや優先すべきことと、
自分のなかにあるリソース(体力、時間など)をきちんと把握して
丁寧に生活していこうと思いました。

そして、たぶん私が一番に身に着けないといけないのは
「きちんと断る」スキルのような気がします。

マニュアルがあればいいのですが、
そんなものはなさそうなので、
色んな人に話を聞いたりして、
自分なりの「断り方」を身に着けたいと思います。



ところで、こちらは昨日見かけた大家さんの猫です。

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こうしてのんびりしているのを見て、
愛玩動物って、生きていくのが楽そうでいいなぁ・・・
と思ってしまいました。

家猫は家猫なりの苦労があるのでしょうが、
食べるものと住むところに困らないのは
本当に素晴らしいことだと思います。