今度はちゃんと守りたいです

今のところに引っ越してから、
ずっと欲しかったものがあります。

それは、ラベンダーの苗です。

今、こうしてイギリスに住んで、
テラスのブランコベンチでブログを書いていると、
本当に遠い昔のことのように思えますが・・・

このときのラベンダーのことが気になっていて、
もう一度ラベンダーを育てたかったのです ↓
http://yewtree.seesaa.net/article/445525555.html


あの恐ろしいくらいの過干渉、
今思うと「嫌がらせだったのかも?」
とすら思えるアパートから、
引っ越そうと強く思うきっかけとなった
花芽が枯れたラベンダー、
私が行動を起こそうと思った原点でもあります。

実は、今のところに引っ越してすぐに
イギリスのラベンダー農家のサイトで
幾つかのラベンダーを注文したのですが、
出荷時期が6−7月となっていたので、
ずっと届くのを待っていたのです。

そして、ようやく届いたのですが
こんな状態で届きました。

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段ボールに横置きされていて、
新聞紙が緩衝材として入っていましたが
直径9cmの小さな植木鉢からは、
大半の土がこぼれ出ていて、
見るも無残な酷い有様でした。

しかも、苗をよく見ると、
箱の長さに合わせるためか、
角刈り(?)にされていました。

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芽や蕾の位置など気にせず、
箱のサイズに合わせて
ザクザク切っただけだと分かるような、
ギザギザの切り口を見た途端、
「かわいそうに・・・」という言葉が
口をついて出てしまいました。

本当にこの国はいい加減だなぁ・・・
と、しみじみ思いました。

確かに注文の品が送られてきましたし、
しかも予定通り6月に届きましたので、
文句のつけようはないのですが、
なんだかラベンダーが気の毒になってしまいました。


私が買ったのは、
販売元のラベンダー農家が作った品種
(つまり、その農家でしか買えない品種)を含み、
4つのラベンダーです。

本当は2つだけ買うつもりでしたが、
10個までは、幾つ買っても送料が同じで、
苗自体は1つ3ポンド(400円くらい)だったので、
このときの Nさんのアドバイスを思い出し、
とりあえず多めに買ってしまいました ↓
http://yewtree.seesaa.net/article/448569371.html


それから、あまりに沢山の種類がありすぎて、
2つに絞り切れなかったというのも
4つ買ってしまった理由のひとつです。

私が買ったものは、この4つです。

Purity (純粋)という名前の白いラベンダー

Heavenly Angel(天空の天使)という白いラベンダー

Lady Ann(レディ・アン)というピンクのラベンダー

Peter Pan (ピーターパン)という紫のラベンダー


実は、あと2種類欲しいラベンダーがあるのですが、
それは売り切れになっていました。

でも、その2つは Amazonで見てみたら、
とても安く売っていたので、
そちらで注文することにしました。

なんと、2つで3ポンド(約400円)、
しかも送料込みのお値段です。

こんなお値段で元が取れるのかしら?
と思いつつ、とりあえず注文を入れました。

そちらも届くのが楽しみです。
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posted by イチイ at 21:34Comment(4)イギリスの実情

イギリス Coughton Court 城のお庭

先週末、Coughton Court(コウトン・コート)という
お城を見に行って来ました。

こちらのお城です。

DSC_0500.jpg

このお城、実は今も貴族の方が住んでいるのです。

正面の塔を中心に、
向かって右側が北棟、左が南棟と呼ばれており、
北棟のほうにオーナーである
Throckmorton(スロックモートン)家の人たちが住んでいます。
こちらの、右側の棟です。

DSC_0491.jpg

このお城は、
1946年にナショナルトラストの管轄になったそうです。

でも、Shaw's Corner のように住人が亡くなった後に
ナショナルトラストに寄贈されたわけではありません。

少し特別なケースかもしれませんが、
1946年にナショナルトラストがこの屋敷の所有権を得たときに
お城の一部を住居として住み続けることと、
お庭の改造とメンテナンスを自由にできることを条件に
ナショナルトラストと300年のリース契約を結んだのです。

そして、スロックモートン家の人々が
ナショナルトラストの代わりに
この城を管理していたそうです。

しかし、当主の女性が高齢になったこともあり、
2007年にナショナルトラストの管理下に置かれたそうです。

ガイドさんに聞いた話ですと、
このナショナルトラストとの管理契約は
10年ごとに更新する取り決めになっており、
今年、10年後までの契約が更新されたそうです。

現在の当主は80歳を超える女性で、
かつては法廷弁護士として活躍していた方です。

二度の結婚をしており、
最初の結婚でできた3人のお子さんたちは
皆、独立しています。

高齢のためご自身で管理することが難しいと判断して
ナショナルトラストによる管理契約を更新したそうですが
実は、お孫さんがこの屋敷を継ぎたいと申し出ているそうです。

このお孫さんは敷地内の一軒屋に住んでおり、
そのお孫さんが近々結婚することになり、
数年後にはお孫さん夫婦が
この家を継ぐことになったそうです。

そのため、10年後になったとき
この管理約は更新されないかもしれません。

管理契約が更新されなかった場合、
屋敷のどこまで一般に公開するかは
スロックモートン家の人たちに任されますので
もしかすると、現在は公開されているお部屋も
10年後には公開されていないかもしれません。

ちなみに、このお孫さん(男性)は現在28歳で
ワイン関係の仕事をしているそうです。


また、現当主の長女である
クリスティーナさん(現在57歳)は
著名なガーデナーとして活躍しています。

数年前にクリスティーナさんが
このお城のお庭をデザインして、
Wall Garden と呼ばれる、
素敵なお庭ができあがりました。

DSC_0540.jpg

素敵なお庭だと思いますが・・・・

実は、少しだけ違和感を感じて、
気になったことがあります。

たとえば、こちらのエリアですが、
センターピースとなっている木が藤なのです。

DSC_0553.jpg

右側に写っている、枯れている木が藤です。

花が盛りの頃はさぞかし美しかったと思いますが、
盛りが過ぎた今となっては、
枯れ木がセンターピースとなっていて、
なんとも残念な風景になっています。


イングリッシュガーデンは、
常に何かの彩り(花や明るい色の葉っぱなど)があるよう
花の咲く季節を計算して、
作られるものだと思っていました。

でも、この枯れた藤の木の周りには
きれいにトリミングされた縁取りの木があるだけで
他にこれと言って目を引くものはありません。


こちらのハーベイシャス・ボーダー(植物の縁取り)なども
花は咲いていますが、色彩が少ないように感じました。

DSC_0546.jpg

Shaw's Corner や Packwood で見たときの
はっとするような、
目が覚めた気分になるような、
見る人の目を引く彩りがないのです。

たとえば、この緑の中にシルバーの葉っぱとか
鮮やかな黄色や朱色の葉っぱのある小さな木などがあったら、
ぱっと見たときに受ける印象が違うような気がします。

藤の木がセンターピースになっていることもそうですが、
いつの季節に見ても 等しく彩りを感じるような
お庭ではないような気がしたのです。

もしかしたら、クリスティーナさんは
フランス庭園のように均整がとれていて、
きれいに刈り込まれた植え込みなど、
グリーンが主となるお庭がお好みなのかもしれません。

そう感じた時に、
「庭造りは、まるで絵画作品のようだ」と思いました。

画家は、自分の好きなことを
思ったとおりにカンバスに描きます。

お庭はその規模が大きくなって、
絵の具のかわりに生きた植物を使い、
数か月先の、変わりゆく彩りを計算しながら
自分の思ったとおりのものを表現しています。

そして、絵画と同じく、
作る(描く)人の個性が出てきます。

さらに、お庭も絵画のように
見る人によって解釈が異なると思います。

そう思うと、庭造りというものは
アート(芸術)と言えるのかもしれませんね。
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posted by イチイ at 12:48Comment(2)イギリスの観光地