小さな報酬

これは、先週末の土曜日のことです。

近所にある公園の庭仕事を手伝うことになって、
枯れて無残な姿を晒している大量のバラの花を
ひたすら剪定し続けていました。

木曜日の夕方と金曜の夕方に行って、
ようやく7割くらいの
枯れた花を取り除くことができました。

そして、先週土曜日の朝、
私はいつも朝の5時半くらいに目が覚めるのですが、
(普段は、そのまま二度寝します)
5時半に目が覚めた後、
そのまま着替えて公園に行きました。

というのも、もう少し枯れた花を取り除けば
きっと週末に公園を訪れる人の目を
楽しませることができるのではないかと思ったのです。

朝の6時過ぎなのので人影もなく、
たまにジョギングする人が通り過ぎるくらいです。

6時くらいから8時半くらいまで
ひたすら枯れ枝を取り除いて、
ようやく枯れたバラが目につかない程度になりました。

そして、おかしな話かもしれませんが
庭の植物たちに向かって、こう言いました。

「よし! みんな、準備ができたね。

今週末、ここを訪れる人の中には
Bさんみたいにブーたれた気持ちの人や
落ち込んでる人たちもいるだろうから、
少しでも、そういう人たちの気持ちを和ませてあげてね。
よろしく!」


そして、その日は郊外のバラ園に行きました。
(そのバラ園がとても素敵だったので、
今週末のうちにそのことを書かせていただきますね)

夕方6時過ぎに、
入口のゲートを閉めるために公園に来ると、
家族連れと40代くらいの男女4人組がいました。

せっかく寛いでいるところを申し訳ないな、
と思いつつ、こう声をかけました。

「すみません、
そろそろゲートを閉めなくてはならないので・・・」

文句を言われるかも?とドキドキしていましたが、
皆さん気持ちよく「あ、わかったわ」と答えてくれました。

そして、40代くらいのグループが公園の出口に向かい、
見事に咲いている大輪のバラの横を通りすぎるとき、
1人の女性が大きな声で、こう言いました。

「まぁ!このバラ、なんて素敵なんでしょう。
・・・香りもいいわ。素敵ねぇ!」

そして、同じグループの人たちも
「どれどれ? あ、ほんとだ!」などと
楽しそうにしていました。


これを聞いたとき、とても嬉しかったのです。
心の中で、こう呟いていました。

「そうそう、そうなのよ!

そのバラ、葉っぱや蕾に
枯れた花弁がこびりついてたから、
今朝、丁寧に1枚ずつ
こびりついた花弁を剥がしたのよ。

枯れた花弁がとれると、
深緑の葉っぱに大輪のオレンジ色が映えて
すごくキレイになったんだよね!」

そして、ゲートを閉めた後、
そのバラのところに行って、
「やったね!お役目、ご苦労さま」と声を掛けました。

自己満足でしかないのですが、
自分がしたことの成果が見えたことに、
沸き上がるような嬉しさでいっぱいになりました。


そして、もう一つの小さな報酬があります。

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この前、庭師頭のTさんに「内緒だよ」と、
小さなサクランボの苗が植わっているところを
教えてもらったのです。

あまり人目につかないところにあるので、
私たちだけの秘密です(笑)

夕方、水やりを終えてから1つ口に含むと
甘酸っぱさが口いっぱいに広がりました。

ベンチに座ってサクランボを食べながら
自分も楽しいし、
人様にも喜んでもらえるなんて、
このお庭の手入れをさせれてもらえるようになって
本当にありがたいな・・・と思いました。