結婚をしばしば宝くじにたとえるが、それは誤りである

先週末、ノーベル賞を受賞した脚本家、
バーナード・ショーが住んでいた家に行ってきました。

バーナード・ショー(1856年7月26日 - 1950年11月2日)は、
20世紀のイギリスを代表する劇作家、脚本家、批評家です。

特に彼の作品が好きというわけではなく、
家からほどほどの距離にある名跡だったので、
近距離ドライブに慣れるために、
そこへ行くことにしました。

そんな事情だったので、
ショーの家に行ってガイドさんの話を聞くまで
彼がノーベル賞とアカデミー賞をとった逸材だとは
まったく知りませんでした。

Shaw's Corner (ショーズ・コーナー)
と呼ばれるこの家は、
1902年に牧師館として建てられたそうですが、
その教区にあった教会の規模に
見合わないほど大きい家だったので、
1906年に貸し出すことになったそうです。

そして、その家を借りたのがバーナード・ショーでした。
最初はテナントとして入っていたものの、
1920年にはこの家を購入することとなり、
その後1950年に亡くなるまで住んでいたそうです。

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このお屋敷の、右半分のみ一般公開されています。

ガイドさんに聞いたら、建物の左半分は
かつては住み込みのお手伝いさんが使っていた場所で
残念ながら見ることはできないそうです。

1950年にバーナード・ショーが亡くなるとき
住んでいた家をそのままの状態で
ナショナル・トラストに寄付したので、
たとえば寝室の洋服ダンスにかかっていた
このコートは、バーナード・ショーが
生前に使っていたもので、
亡くなった当時のまま保存されているそうです。

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こちらが、バーナード・ショーの寝室です。

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あれ?シングルベッド?
確か、奥さんがいたはずだけど・・・

と思って、ガイドさんに聞いてみたら、
奥さんは隣の部屋をベッドルームとして使っていたそうです。

後で調べてみたら、バーナード・ショーは
アンチ・結婚派だったようで、
こんな面白い名言を残していました。


「結婚をしばしば宝くじにたとえるが、それは誤りだ。
宝くじなら当たることもあるのだから」


「食べ物に対する愛より誠実な愛はない」


独身貴族を貫いていたバーナード・ショーは
42歳の時に結婚しています。

お相手のシャーロットは1歳年下で、
結婚当時は41歳でした。

フェビアン協会という、
当時の社会主義知識人の集まりで知り合い、
シャーロットはバーナード・ショーに惚れ込み、
親から引き継いだ富を
バーナードのさまざまな活動につぎ込んだそうです。


でも、バーナードはシャーロットに結婚を求められたとき
一度は断ったそうです。

結婚を断った帰り道、
自転車で転んで骨折をしてしまったバーナードを
シャーロットが献身的に看病し、
バーナードは結婚することに同意したそうです。

気が弱った時に付け込んだのかしら?

などと下世話なことを考えてしまいましたが、
その後2人は45年近くもの間、
シャーロットが亡くなるまでずっと一緒にいたそうです。

きっかけは何であれ、
きっと2人は幸せな晩年を過ごしたのでしょうね。


そんなシャーロットさんの肖像画がありました。

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ほんわかした雰囲気の
「和み系」な女性だったのかな・・・

と思いつつ、他の部屋を見てみたら、
バーナードとの新婚旅行で撮ったという
写真が飾ってありました。

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・・・・・え!?

さっきの肖像画と同一人物とは思えません。

ざんばら頭に、額に深く刻まれたシワ。

苦労が顔に出ている、というほどではありませんが、
あのホンワカした肖像画との違いに驚きました。


考えてみれば、
当時の写真は無修正。

でも、絵画なら
画家が思いのままに修正できますよね・・・