先週末の土曜日、
藤の花が満開になっているのではないかと思って、
パーゴラガーデンに行ってきました。
思っていた通り、藤の花はほぼ満開で、
青空に薄紫色の花房が映えて、
ほのかな風に揺れるさまが素敵でした。

そして、今日も写真撮影をしている
カップルたちがいました。
こちらでは、黒人のカップルが
藤棚の下でポーズをとっていました。

写真を撮っている女性のカメラマンは、
どうやら2週間前に妊婦写真を撮っていた人と
同じ人のようです。
妊婦写真のことは、こちらに書いています ↓
http://yewtree.seesaa.net/article/449516471.htmlカメラマンの女性は東欧訛りの英語で、
「素敵!」
「そう、あなたに光が映えて、とてもキレイよ」
などとモデルのカップルを褒めながら、
パシパシとシャッター音を響かせていました。
そして、こちらは中東出身と思しき顔立ちのカップルが
結婚式の写真を撮っていました。

彼らの近くに咲いていた藤の花を撮っていたら、
カメラマンの男性がフランス語訛りの英語で
私にこう言いました。
「I'm taking a picture(僕、写真を撮ってるんだけど)」
でも、発音がフランス語訛りだったので
最初はちゃんと聞き取れず、
「Are you taking a picture? (写真を撮っているの?)」
と言っているように聞こえて、
『モデルのカップルの写真を無断で撮るな』
と言いたいのかな? と思った私は、
こう答えました。
「I'm taking a picture of this wisteria」
(私は、この藤の写真を撮っているんです)
すると、カメラマンはムッとしたようすで、
また同じことを繰り返しました。
「I'm taking a picture!(写真を撮ってるんだよ!)」
このときになって、ようやく
「俺が写真を撮っているんだ」と、
つまりは「お前は邪魔だ」と
言っているのだと気づきました。
そして、以前電車の中で見かけた
非常識なフランス人のことを思い出しました。
その人のことは、こちらに書いています ↓
http://yewtree.seesaa.net/article/445296398.htmlそして、なんとなく自分の中で
あのときに意味の通らない主張をしていたフランス人と
この「写真を撮っているんだ!」と
主張するフランス人の姿が重なって
こんな気持ちが沸きあがってきました。
公園は皆のものなのに。
しかも、私はあの人たちみたいに時間をかけて
写真を撮るわけではなく、
ほんの数十秒のことなのに、
なんて辛抱が足りないんだろう。
写真撮影の邪魔だったなら、
子供みたいに主張するのではなく、
「すみません、少しどいてもらえますか?」
と言えばいいのに。
このフランス人も感じが悪いなぁ・・・・
と思いつつ、その場を後にしました。
そして、そのときに気づいたのです。
かつての私だったら「怒られた」と思い、
「すみません」と言って
トボトボとその場を後にしたと思います。
それが、今は「私は悪いことをしていない」と思い、
謝りもせずに堂々とその場を立ち去る自分!
それに気づいて、我ながら驚きました。
これが良いのか悪いのか分かりませんが、
この国に来てから自分が大きく変わったことだけは
よく分かりました。
ちなみに、文句を言われながら
撮っていた写真はこちらです。

そのほかにも、
こんなに可愛いお花が咲いていました。

親指の先くらいの大きさの、黄色いお花です。
名前を調べてみたら、
Banksia Rose(モッコウバラ)というお花でした。
そして、こちらの白い藤の花は
来週末あたりに満開になりそうです。

来るたびに色々なお花が咲いていて、
同じ場所に何度も足を運びたくなります。
そして、単なる雑草ではありますが、
帰り道の雑木林で見かけた一面の野草。

青と白と緑のコントラストが見事でした。

パーゴラガーデンのように
手入れの行き届いたお庭も素敵ですが、
こうして自然が作り出す景色も
思いがけぬ美しさがあって良いですね。