今日の会社帰りに中古車を見てきました。
でも、残念ながら購入には至りませんでした。
見てきたのは、こちらの Ka という車です。
先日、中古車の探し方について書きましたが、
(そのときのことは、こちらです ↓
それらの条件をクリアしていたので、
売主に連絡を取って、見に行ってきたのですが・・・
なんと、バンパーとフロントライトのカバーが
割れていたのです。
上の写真に書いてある説明には
「Beautiful Paintwork(キレイな外装)」
と書いてありました。
でも、キズを赤いペンキでリタッチした線があったり、
割れたバンパーのあたりはペンキが禿げていました。
これがイギリス基準の『Beautiful』なのかしら?
と戸惑いつつ、
売主にバンパーとライトの割れについて聞いてみると、
こんなそっけない答えが返ってきました。
「僕が買ったときから、この状態だったから」
・・・・・・・言葉を失いました。
と言うのも、これから売ろうとする商品に対して
こんな言い草なんて、無責任にもほどがあります。
しかも、説明書きには
「Genuine car and Genuine sale」
(偽りのない車の、偽りのない販売)と書いてあるのに、
これって、偽りじゃないですか?
実は、Autotrader で車を探すときに、
個人売買だとトラブルの元になりそうだと思ったので
「Trade」(商売)として売っている車だけに
絞って探していたのです。
だから、てっきり私は中古車売買を専門にしている
業者が販売しているものだとばかり思っていましたが、
実際に車がおいてあるのは、ごく普通の家でした。
どうやら、この売主は車を買っては高く転売する、
ということを副業としている人のようでした。
なんだか騙されたような気分になりましたが、
いわゆる個人事業主のような登録さえしていれば、
事業体(=Trade)だと言えるわけで、
嘘をついているとは言い切れません。
古い車ですから、経年の劣化や傷は仕方ありませんが、
バンパーの割れやフロントライトカバーの割れなど、
修理費がかかることについて書かれていないのは
誠実ではないような気がしました。
しかも、フロントライトカバーが割れていて
強い雨が降ったら、中に水がたまりそうです。
電気系統に水がたまったら漏電の危険性もありますし、
修理するにしてもお金がかかります。
せっかく見に来たのになぁ・・・
と残念な気持ちになりながら、
結局、買うのをやめました。
しかも、「やめておきます」と言ったとたんに
売主は、手のひらを返したような
冷たい態度になりました。
お客さんじゃなくなったから・・・
というのは分かりますが、
あまりの豹変振りに戸惑いました。
とぼとぼと家路についていると、
Nさんから電話がありました。
「車、どうだった!?」
と元気よく聞いてきたNさんに事の顛末を話したら、
こう聞かれました。
「ちなみに、その人はイギリス人?」
イギリス国籍かもしれないけれど、
インドかパキスタン系っぽい人だったと答えたら、
「あ~、やっぱりねぇ・・・」
と言われました。
私はよく知りませんが、Nさんの話では、
インドやパキスタン系の人たちは、
そういうお小遣い稼ぎ的なことが上手で、
副業としてオークションで買ったものを
転売したりしてお金をもうける人が多いそうです。
「おそらく移民としてこの国に来て、
お金に相当苦労した人たちだからだと思うけど・・・」
と前置きした後、こんなことを話してくれました。
イギリスは、かつて多くの植民地を持っていたので
そういう元植民地から移民してきた人たち、
パキスタン系やアフリカ系の人たちが多いそうです。
そういう元植民地の人たちには
昔は移民ビザが簡単に出たため、
自国の貧しい生活からのし上がろうと、
イギリスに来て頑張ってきたせいか、
良くも悪くも、お金儲けに長けた人が多いそうです。
たとえば、Nさんの知り合いのパキスタン系イギリス人も
OLの傍ら自宅でネイルサロンみたなことをして
お金を稼いでいるそうです。
「今回の売主は、きっとそんな感じの人だったのかもね。
そういう人たちは、お金さえ手に入れば良いわけで、
車の状態が悪かろうが、
『それを買うと決めたのはお客さんだから、後は知らん』
となるのがオチだから、買わなくて正解だよ。
大丈夫!
中古車は星の数ほどあるんだから、
すぐに程度の良い車が見つかるよ!」
せっかく見に行ったのに・・・と
期待が大きかっただけに、
残念な気持ちも大きいのですが、
Nさんにこう言われて、
少し気持ちが明るくなりました。
諦めずに、また車を探そうと思います。