病院で嘘をつきました

先日、超音波と胃カメラと大腸内視鏡の検査をしてきましたが
検査の申し込みをするときに
同意書にサインをする必要があったのですが、
その中に、こんなことが書いてありました。

「検査の時に鎮静剤の使用を希望しますか?」

「はい」と「いいえ」で答えを選択するのですが
「はい」を選ぶときには条件があるのです。

必ず、誰か付き添いの人と一緒に帰ること・・・・


私みたいに一人ぼっちで
親戚や仲の良い友達みたいな付き添ってくれる人がいない人間がいる
ということを全く前提としていない質問だなぁ

そんなことを思いつつ、「いいえ」を選ぶのをためらっていました。

鎮静剤を使って欲しかったけれど
平日の午後に会社を休んでまで付き添ってくれるような人の
心当たりがなかったから。。。


結局、その部分だけ回答せずに提出したのですが、
実際に検査を受けるときに、お医者さんに言われました。

「普通はみんな鎮静剤を使うけど、どうしますか?」


付き添いがいないから・・・と言うかどうか迷ったのですが
初めての検査で、痛いのかも苦しいのかも全然分からず不安だったので
やっぱり鎮静剤を使って欲しいと思って、

「鎮静剤を使ってください」

と言ってしまいました。



「わかりました。今日は、重要な契約に署名したり、
車の運転をしたりしないでくださいね・・・」

先生は、鎮静剤を打った後の注意事項をいくつか説明してくれて、
最後にこう言いました。

「帰るときに付き添ってくれる人は来ていますか?」


どきどきしながら、小声で「はい」と嘘をつきました。

何か聞かれるかな?と思ったのですが、
先生は特に興味もなさそうに「わかりました」とだけ言いました。


たぶん、こういうときに付き添いがこないケースというのがほとんどないというか、
当然誰か来ているはずだと思っている様子でした。


先生、世の中には一人ぼっちで何もかもしなくちゃならない人間もいるんです。

と、心の中で思いました。



鎮静剤を打った直後に視界がゆらゆらして、
看護婦さんがマウスピースをつけてくれている間に眠りに落ちました。

鎮静剤で眠るものなのかは知りませんが、
昨日の夜は、今日のことが心配であまり眠れなかったから
単に眠かっただけかもしれません。

目が覚めたのは、お腹に違和感を感じたときでした。
すでに胃カメラは終わっていて、
モニターには、私の大腸の中と思しき画像が写っていました。

ときどきお腹の中に圧迫感を感じましたが
思っていたほどの痛みとか不快感はありませんでした。

同僚の人に「胃カメラは特に大変だよ!!」ってものすごく脅かされていたので
吐きたくなったり、涙が出るくらい喉が苦しかったりするのかと
すごく心配していましたが、気づかない間に終わって良かったです。


大腸には小さなポリープが2つあったので
検査の時に切ってくれたそうです。

私が起きてモニターを見ていたときに1つ切っていたので
もうひとつは、たぶん私が眠っている時に切ったみたいです。


内視鏡って、すごいんですね。

ニョキッと出たイソギンチャクみたいなものに
丸い輪っかをひっかけて直立させた後、
小さなハサミでチョキンと切っていました。

ロボットアームというと大げさですけど、
こんな機能もあるんだ・・・と、他人事のように見ていました。

痛みが全然ないので、自分の体のなかだという気がしなくて
ぼーっと先生の手際の良さに感心していました。

これも鎮静剤のせいなのかもしれませんね。
嘘をついたのは心が痛むけれど、
鎮静剤を使ってもらって良かったと思いました。



すべての検査が終わったのは、1時間後くらいでしょうか。

鎮静剤を打ったから
病室で1時間くらい休んでから帰ることになったのですが
サンドイッチとココアを出してくれました。
ずっと絶食していたので、とても嬉しかったです。

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